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時事

しずおか未来会議を終えて〜考える消費者へ

2016年秋、静岡県くらし・環境部県民生活課では、近年若年層の消費者トラブルが増加傾向にあることから、その対策となる若年層向け消費者教育を検討すべく『しずおか消費者教育未来会議』を結成。若年者が主役となり、「消費生活をいかに見つめ直すか、そのために求められる消費者教育とはどのようなものか」を、ヒアリングやフューチャーセッションによって浮かび上がらせてきました。
また、30歳以下の参加者公募型の全3回にわたるフューチャーセッションでは、最初に「自分たちの消費行動の再検討」から「消費者教育が劇的に広まった未来を考える」、「セッション2回目で描いた未来を実現させるためのストーリーを考える」と、段階を経た議論を重ねるなかで参加者自身の関心を呼び起こし、同世代にも届けたいと思える“消費者教育”を検討しました。




 「高度経済成長期を迎えて、ものが不足していた時代から、大量生産・大量消費の時代へと一転した」。こういう風に、中学や高校の現代社会などで、「消費社会」という言葉・現象を習うとき、「消費社会」はいいものだ、とわたしはつい思ってしまいます。ものが不足しているよりも、ものに困らず、しかも自分の好きなものを選択できる方がはるかに幸せだ、と。私たち大学生世代が生まれた1990年代は、高度経済成長期までとは言わずとも、「何かを消費すること」に特段の思想を抱くこともなく何気なく手に入るもので自身の生活を満たしていたのではないでしょうか。

 けれど、近年、食品表示の偽装や契約トラブルなど、消費者(買う側)である私たちのまわりでは、トラブルが増えています。昨年、静岡県でも、くらし・環境部が大学生を中心とした「しずおか消費者教育未来会議」を創設し、「トラブルをいかに回避するか」「消費者教育をどのように進めていくか」という議論をしました。しかし、そもそもなぜトラブルが増えているのか、その背景はなんでしょうか?
「価格重視だった」「自分優先」……。これは、その「しずおか消費者教育未来会議」に参加した学生・若手社会人から出てきた消費行動に関するリアルな声です。もちろん、「安ければいいというわけではない」という方もいましたが、掘り下げていくと結局は近視眼的な考えが中心で「自分優先」な消費行動の意識が明らかになってきました。



常に「買う」側である私たちは、情報の溢れる現代で多様な選択肢を知る一方、ものの価値を吟味することが難しくなってきているのかもしれません。食品であれば、パッケージに書かれた栄養表示や製造元などで良し悪しを判断し、それがなければ見極めができない。その背景にあるストーリーを想像できない。消費行動を変えていくこと、消費者教育それ自体を考える時に、「消費」という言葉に縛られず、日頃からの社会問題への関心や、もの・サービスが作られ、売られる過程の知識など、幅広い知識や教養を身につけることが土台になってくるのだと感じました。



 消費者教育の先に目指すは「消費者市民社会」の実現です。消費者一人一人が自分だけではなく、周囲の人や、消費行動の対象となるモノ・サービスの生産現場、将来の生活・地球環境などに配慮している社会です。
「しずおか消費者教育未来会議」で3度にわたって行われたフューチャーセッションでは、消費者教育が導く未来像として、「フェアトレード商品が当たり前になった社会」「消費者トラブルが激減した未来」「地産地消が当たり前になった未来」など、多様なストーリーが描かれました。例えば「地産地消が当たり前になった未来」は、地産地消をテーマとした観光施設の活性化から、地元の人たちの間でも静岡県の地場産品等の魅力を再認識する機会としても効果が出ます。それにより、地元商品への認知も高まり選択肢も豊富になるのではないか、と(セッションの詳細レポートは特設HP http://www.shizuoka-shohi.jp/miraikaigi/ へ)。

3回目のセッションでは、3グループに分かれ、消費者教育が広まった未来について新聞化。
グループ1ではフェアトレードチョコレートを題材に、「全国からフェアトレードチョコレートがなくなる現象が起こる」「消費者がフェアトレードを当たり前に選ぶことで、メーカー側も扱わざるをえなくなる」というフェアトレードチョコ現象を想像し、誰もがフェアトレードの概念・仕組みを理解できるよう、消費者教育の“当たり前”化について考えました。▼▼




グループ2では、静岡県地域として消費者教育が普及し、消費者トラブルがなくなっていくことで、『ノーベル消費者生活平和賞』を受賞する、と想像。消費者トラブルへの認識、適切な対処が浸透することは、安全安心な暮らしの維持に寄与し得るというコンセプトを打ち出しました。▼▼



グループ3は地産地消をテーマとした観光施設の活性化を描き、地元の人たちの間でも静岡県の地場産品等の魅力を再認識する機会としても効果が出れば、地元商品への認知も高まり選択肢も豊富になるのではないかと提案しました。▼▼




 今はモノやサービス、そして情報が溢れた時代です。私たちそれぞれが何らかのモノを作る・サービスを生み出す側であっても、多くの場合、日々「買う」側でもあります。生活に潤いをもたらす「消費」、社会課題に結びついている「消費」というような消費行動の両面について改めて学びなおす中で、しずおか消費者教育未来会議でも消費者教育が広まった未来像として意見が出ていたような「GDPは下がるが幸福度は上がる」という社会が実現されていくかもしれません。
 本当に欲しいと思ったものを手に入れる幸せは単純に我慢するわけでもなく、でも他者への配慮、目の前にいない誰かの幸せを少しでも考えられる、そんな消費社会が広まれば良いなと思っています。



▲第1回目のフューチャーセッション参加者の皆さん。互いの意見を知り、自分たちの消費観を見つめ直すことができました。

消費者教育について知ろう!
・しずおか消費者未来会議
http://www.shizuoka-shohi.jp/miraikaigi/

・静岡県くらし・環境部県民生活課
http://www.pref.shizuoka.jp/kenmin/km-110/syouhiseikatujyouhou.html

「大学生のための“生きるスキルアップ講座”開催!」

静岡県障害福祉課では、大学生世代にも自身のストレスマネジメントを普及するために、県内大学にて「生きるスキルアップ講座~こころのセルフケアワークショップ」を開催しました。大学生活、家族関係、バイト、就活など高校時代から一段と接する世界が広がる大学生にとって、意識している・いないに関わらずストレスはつきものです。今回は自分のストレスと向き合い、上手に付き合うことで日々の生活をより充実したものにすることを目的としたセミナー・ワークショップが催されました。

ーー気づいてる? 自分のストレスと自分に合った対処法

11月18日(金)には、静岡県立大学にて第1回目のセミナー・ワークショップを実施。参加者には県内の大学生1〜3年生が集まり、これから迎える人生初めての“就活”に対する不安など、等身大の大学生が感じるストレスについてどう向き合えば良いのかを、講師であるハーティック研究所所長・NPO法人えじそんくらぶ代表の高山恵子先生から学びました。



高山先生によると、ストレスコーピング(対処法)には、人ぞれぞれ合ったものが異なるため、まずは自己理解が重要ということでした。自己理解も分解すると、「メタ認知力(自分を客観的に見れますか?)」、「内向&外向(一人と集団、どちらが充電できますか?)」、「学習スタイル(マニュアルが活きる視覚優位? 声に出すと身につきやすい聴覚優位? やって覚える派の体得優位?)」など、人と比べるのではなく、自分個人をいかに分析するかで、今の自分の見方も変わります。
周りのアドバイス、自分がどう見られているかの意見も一つのヒントですが、それ以上に大切なのは「自分が自分を理解し、認めること」。それができて初めて、自分の短所への適切な向き合い方がわかってきます。



イベント後半に行われたワークショップでは、グループを作り、各々のストレス発散法や、「就活」をテーマに感じる不安を共有。その後、高山先生のアドバイスを踏まえて、不安に対する考え方をどう工夫すれば良いかを議論しました。そこでは「漫画を一気読みして、一度ストレスを感じることを考えない状態にする」、「面接など緊張する場面では、“失敗しても全てダメになるわけではない”と思う」、などの意見が出ていました。



イベント後には参加者から、「他人と比較ばかりしてしまって自分に自信が持てずにいたけど、自分をダメだという視点から捉えるだけでなく、良いところも認めてあげる大切さに気づきました」という感想もありました。
他の人の考え方を聞くと、新しい視点も見つけられ、視野の狭まりにも気づけます。若い世代であれば、不安や失敗体験はつきものですから、その中でも前向きに過ごしていくためのコツを知ることは、今後の長い社会人生活でも重要と入れそうです。
同企画は、静岡県内大学3会場、計4回のセミナーでお届けし、第2回目以降のセミナーでは、高山先生の講演の後に、ペアワークやコミュニケーションのポイントを学ぶカードゲームを取り入れるなど、第1回目とは少し異なった内容のワークショップが展開されました。
皆さんも自分の考え方の傾向や、それに合った心をケアするコツを学んで、日々の感情とより上手に付き合う習慣を意識してみませんか?

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【こころのセルフケアワークショップ】
https://kokoro-selfcare.com/index.html

【講演】
ハーティック研究所所長
NPO法人えじそんくらぶ代表
高山恵子氏
「能力を最大限に発揮するために~自己理解を深め、ストレスを減らそう」
【高山先生によるワークショップ】
テーマ「苦手意識を減らし、うまくいく条件を探そう」

【開催日程】
(2016年)
12月5日(月)日本大学国際関係学部
12月13日(火)静岡文化芸術大学
12月15日(木)静岡県立大学

大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)

◉担い手不足解消の鍵は大学合同授業にアリ!
介護の担い手不足に大学生世代として向き合うべく、介護を専門的に学ぶ学生とそうでない学生、また介護職員が結集!皆で“教養としての介護”を学ぶ授業について話し合いました!


△最前列右から、《介護の未来ナビゲーター》の佐野さんと齋藤さん、介護職員の長島さんです。

■セッション協力
▷静岡大学フューチャーセンター
年代、職種も様々な人たちが対等な立場で対話し、地域課題について未来思考する場つくりを行う。
https://ja-jp.facebook.com/shizudai.futurecenter

▷介護の未来ナビゲーター
若い介護職員が介護職の魅力などを情報発信し、若い世代の介護や介護業界への興味•関心を高めることを目的に静岡県が発足。
https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-220/shigotozukan/navigator/




大学生が「学びたい介護」とは何か?


超高齢社会に生きる若い世代として、これからは「介護」をめぐる制度や話題についても、社会の一員の教養として捉えることが必要になってくるかもしれません。おそらくこれはほぼ確実な私たちの未来です。その前提に立つと、私たちは今、学部・学科を問わずどのような機会を設けて介護を学べば良いのか。いわば、介護の授業計画化。大学のカリキュラムに教養としてどう組み込むことができるか。

今回は、多様な人々が対等な立場で対話し、議論を行う静大フューチャーセンターのファシリテーションのもと、大学生・介護職員が徹底議論! 導入として、静岡県介護保険課・粳田さんから、介護職員を取り巻く状況についての説明が。2025年には、現在の約1・5倍、約6万8千人の介護職員が求められることを共有しました。





学生が関心を持たざるをえない入り口を作る


まず最初は「介護について関心を引き出すにはどんな授業が良いか」について考えました。キャリアデザインで介護職の映像を流したりして紹介する、介護施設の面白い取組みを知る、自分の家族に介護が必要になった時どうすれば良いかを学ぶ、などの意見が出ました。「介護は真面目に考えなくてはいけない分野」という考え方にとらわれず、かつ、学生が直接的な関わりを持ちやすいテーマ設定が有効そうです。






専門横断型で介護を捉える


さらに、「大学間連携で行う」ことを前提とした授業内容についても検討しました。参加学生からは、「様々な大学生が集まるのであれば、例えば経済学や民俗学など、それぞれが専門的に学んでいる分野から介護を捉える講義があったら面白いのではないか」という意見も。例えばお年寄りの人生を通して、過去の歴史や風俗などを学ぶこともできそうです。大学連携機関である、ふじのくに地域・大学コンソーシアムでも、複数大学合同での集中講義を開講するなど、専門領域を横断した学びの機会を創り出しています。


△「介護に関する課題の解決を考えるなど、大学生一人ひとりがプロジェクトを持てば、そこから知識や理解を深めていけるのでは」と静岡大学の奥洞さん。

今後、「介護」も一つのテーマとして同様の形での授業実現の可能性はありそうです。今回の議論に参加していた静岡県立大学短期大学部1年・田中圭一郎さんは「自分の学ぶ介護福祉について、専門に学んでいない人も一緒に学べる機会があれば、お互いの刺激になるのでは。大学合同授業の構想はぜひ実現させたい」と話していました。大学生発で介護を学ぶ授業が実現したら、静岡県の介護の世界に大きな影響を与えるかもしれません。今回の議論のその後にも要注目です(了)





■あわせて読みたい!教養のための介護入門シリーズ


もしも大切な人に介護が必要になったら?〜教養のための介護入門(1)
◉静岡県介護保健課に直撃!大学生からはじめる介護入門
大学生にとって「介護」はまだまだ先のこと。そう思っている大学生必読です!静岡県介護保険課の粳田一博さんに介護の仕事、社会課題としての介護の現状を聞きました。


特別講義!〜介護福祉の捉え方〜教養のための介護入門(2)
◉特別講義!〜介護福祉の捉え方〜『社会活動』と『介護』の関係とは?
地域社会の運営においても、「介護」は重要なテーマのひとつ。今回は静岡県立大学短期大学部社会福祉学科・鈴木俊文先生に、学生の地域での活動と介護の関わりについて聞きました。






特別講義!〜介護福祉の捉え方〜教養のための介護入門(2)

◉特別講義!〜介護福祉の捉え方〜
『社会活動』と『介護』の関係とは?

地域社会の運営においても、「介護」は重要なテーマのひとつ。今回は静岡県立大学短期大学部社会福祉学科・鈴木俊文先生に、学生の地域での活動と介護の関わりについて聞きました。




■鈴木俊文先生
静岡県立大学短期大学部社会福祉学科講師。専門は介護福祉学、福祉経営とリーダーシップ等。ゼミでは学生と共に地域福祉推進チームをつくり、市町の福祉計画の活用や個人と計画の関わりについて考えている。




大学生の地域参画が、実は介護に直結している!


介護を専門に学んでいる・いないに関わらず、大学生の皆さんに「教養」として介護を知ってもらうことは、介護を知る一つの入口になると思います。人間のライフサイクルを考えると、誰もが介護をし、介護をされる側となりますから、自らも通る人生の道であるとして、介護を捉えてみてもらえたらと思います。

一方、自分のライフサイクルから考える介護は、中心が「自分」ですよね。現在は、様々なケアを地域で展開していこうという『地域包括ケア』の動きも活発になり、各市町や自治会でボランティアの育成にも注力しています。社会の中で支え・支え合う、手を貸す・手を借りるとはどういうことなのかに意識的になることも非常に大切です。「介護」という二文字に抵抗感や、何となく遠いものと感じる人もいるかもしれません。でも介護を英語に言い換えると「ケア」ですよね。皆さんヘアケアとか、〇〇ケアと聞くと身近に感じますよね。それって「現状をより良く保つ」という視点です。

いま介護においても同じような視点から『介護予防』という言葉が使われます。これは難しいことではなくて、皆さんも関心の高い地域づくりや社会参画の活動も、介護予防の取組みのひとつと言えるんですよ。地域づくりなどに関わると、多くが多世代での交流を持てますよね。そうした交流が、誰かに何かあった時の手助けや気遣いに実はつながっています。地域コミュニティの形が変わってきている現代において、『世代間交流』は大変重要なテーマなんです。専門的に介護福祉に関わる層と、専門的ではない層の介護への関心の厚みが同じ位になったら、きっともっと明るい社会になるでしょう。

皆さんには、自分の好きなことや取組んでいる活動を通じて、少しでも世代間交流の機会を築いてもらえたら、それは、立派な介護との関わりになるんですよ(了)







■あわせて読みたい!教養のための介護入門シリーズ


もしも大切な人に介護が必要になったら?〜教養のための介護入門(1)
◉静岡県介護保健課に直撃!大学生からはじめる介護入門
大学生にとって「介護」はまだまだ先のこと。そう思っている大学生必読です!静岡県介護保険課の粳田一博さんに介護の仕事、社会課題としての介護の現状を聞きました。


大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)
◉担い手不足解消の鍵は大学合同授業にアリ!介護の担い手不足に大学生世代として向き合うべく、介護を専門的に学ぶ学生とそうでない学生、また介護職員が結集!皆で“教養としての介護”を学ぶ授業について話し合いました!△最前列右から、《介護の未来ナビゲーター》の佐野さんと齋藤さん、介護職員の長島さんです。…




静岡県「ひとり1改革運動」表彰事例を直撃! “県行政改革”のポイントとは?

平成27年度「ひとり1改革運動」事例発表
静岡県が実施している、「ひとり1改革運動」。この事業は、「速く」「ムダなく」「いい仕事」をスローガンに職員一人ひとりが自分の身近な業務を見直して改革・改善を行う取り組みです。毎年、「ひとり1改革運動」の事例発表と年間表彰式が行われていますが、今年度の開催も本日午後に迫りました。

今回は、静岡県の事業研究や政策提言を行う「ふじのくにづくり学生研究会」の鈴木竜馬さん(静岡県立大学 経営情報学部3年)が、優秀事例に選ばれた事業の担当職員を取材。ふたりの職員の方から、表彰対象となった事業の「改革」ポイントについて伺いました。
取材にご協力いただいた方は「ふじのくに自治体情報ネットワーク」の取組みについての事例を発表した情報政策課の夏目さん。ふたりめは、「NDVI解析を活用した効率的な森林実態の把握」を議題にした森林計画課の吉永さんです。
(取材・執筆/鈴木竜真:静岡県立大学 経営情報学部3年)

■表彰部門
【予算節減努力】

▷ふじのくに自治体情報ネットワーク
〜企画広報部 情報政策課 情報制作班〜



マイナンバー制度が本格的に施行され、今後、公共団体が相互にやり取りする情報通信量がどんどん増えていくことが予想されます。しかし、静岡県や県内市町のを結ぶ情報ネットワークは、他県と比べてその通信速度等の能力面で遅れを取っていました。それを解消する為に「ふじのくに自治体情報ネットワーク」を構築する必要がありました。

最適なネットワークを構築するためには、「市町との連携」を深めること、「プロポーザル」という入札方式が非常に重要、かつ苦労したことでした。そして、その裏話はとても面白いものでした。


特に「プロポーザル」は画期的なものだと感じました。
このようなネットワークの契約の場合、通常の入札方式を用いると特定の企業しか入札に参加できず、足元を見られる形になってしまう。そこで、県が提案の上限額と通信速度等の最低条件を定め、業者に提案を求めることで多くの企業から魅力的な提案がされるようになったそうです。その結果、提案上限額を大幅に下回る破格の価格と最低条件を大幅に上回る速度の提案を得ることができたのです。

入札の形式を少し変えるだけで、民間の受け取り方がこうも違ってくるということは、話を聞いて驚きました。また、情報化が進んでいく世界で最先端の方法で効率的に情報システムを運用し、住民にサービスを提供していくことは非常に難しいですが重要なことだと思いました。








■表彰部門
【IT活用・見える化・情報発信】

▷NDVI解析を活用した効率的な森林実態の把握
〜交通基盤部 森林計画課 森林計画班〜



静岡の森林はほとんどの木が成熟期を迎えていること、森林の無断伐採や無断転用など様々な問題を抱えています。こうした中で森林を適切に管理するため、森林計画制度を適正に運用していくことが求められているそうです。しかし、森林といっても地図を見ても分かる通り、静岡県の森林面積はとてつもなく広いのです。これまでは航空写真を購入し、それを使って現状の森林調査をしていましたがコストがかかるという問題がありました。

ところが、あるとき、衛星写真を取り扱う業者が売り込みに来て、航空写真より安価で入手できることや衛星写真でできる解析等について紹介していきました。そこで、衛星写真の活用を検討したところ、「NDVI解析」が使えるのではとなり、ふと自分たちが使っているソフトでもできるのか調べたところ標準機能として備えられていることが分かったのです。元々解析に詳しい職員の方もいて、他県のように業者に頼るのではなく、自分たちでできないかと試してみたところ思ったより簡単にできたのです。こうして改革が始まっていったそうです。

実際にやってみると実務において非常に有効だということが分かったそうです。業者のように完璧な精度ではなくても、荒い画像でも必要な情報が手に入れば問題ないため、さらに安価で行うことができました。


通常では業者に任せっきりにしてしまうことでも、自分たちでできることもあることに気付き、さらに業者より効率的に調査を行うことができる。固定観念に縛られず行動を起こせるということは、「ひとり1改革運動」が根付いていることも要因なのではないでしょうか。日頃からのちょっとした意識の積み重ねで、もしかしたら重要な行政改革が行われているのかもしれません。






■ひとり1改革運動
静岡県が平成10年度から取り組み、行政の生産性の向上に努めている事業。
表彰式では職員の成果発表やゲストによる発表が行われます。
また、式の様子は県ホームページ内でインターネットで生中継されます。

▷日時:2016年3月18日(金) 15時15分~17時15分
▷会場:静岡県庁西館4階
https://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-030a/4-2.html

■ふじのくにづくり学生研究会
静岡県の大学生がそれぞれ得意とする専門分野の学びを持ちより、地域社会の課題を考えていく学生代表チーム。
大学の枠を越えた交流を行い、「ふじのくに」のプレゼンスを向上させ、次世代の多くの若者が「静岡県で学びたい」と思う社会をつくります。http://www.fujinokunistudents.com


回答したら利用すべし!国勢調査活用ガイド

大学生のための「国勢調査」特別ガイダンス!(その2)
10月1日から紙の調査票による回答が始まります。まだ回答していない人も、もう回答した人も、国勢調査がいかに私たちの生活に活かされるのかを統計学の視点からチェックしてみませんか?
今回はGDP統計が主なご専門の、静岡産業大学・経営学部の牧野好洋先生にお話を伺いました。“調査結果は「利用」してこそ活かされる”。データをどのように活用し読み解くのか、その一例もご紹介します!

★前記事⇒
【大学生のための「国勢調査」特別ガイダンス!(その1):大学生のうちに知りたい!「国勢調査」って何ですか?】




■(左)牧野好洋先生
静岡産業大学経営学部教授。専門は、計量経済学、経済統計。現在の主な研究対象はGDP統計。
今回は特別に国勢調査を使ったグラフや分析を準備していただき、調査結果の活用についてレクチャーしていただきました。「地域経済の調査及び活性化」という言い訳のもと、あちらこちらを観光するのが趣味。

■(聞き手・右)鈴木智子
特定非営利活動法人静岡時代代表理事、静岡大学人文社会科学研究科在籍。
人口減少問題が取りざたされるようになってから初の国勢調査のため、その結果で県内の人口構造や移動の傾向がどのようになっているのか興味あり。

統計学から見る「国勢調査」


――(鈴木)統計学から見た国勢調査とはどのようなものなのでしょうか?

(牧野先生)国勢調査はその名の通り、国の情勢を捉えるものです。経済統計の作成はもちろんですが、衆議院選挙の小選挙区の見直しであるとか、また国が県や市町に配る地方交付税交付金の額を算定するときの根拠に使われています。経済の分野では、GDP統計など経済統計の作成、人の数だけでなく、労働状態も捉える統計でもあり、労働の経済分析にも使われています。
さまざまな統計の基礎になる統計法の条文の中に、直接、基幹統計と明記されているのは2つだけなんです。ひとつは今回の国勢調査と、もうひとつは国民経済計算という統計です。

――(鈴木)国勢調査がここまで手間をかけて行われるのには、全世帯の情報把握という以外にあるのでしょうか?

(牧野先生)統計調査には、標本調査と全数調査の2つの方法があります。標本調査は、母集団から抽出した標本を対象に調査します。一方、全数調査は母集団すべてを対象に調査するということです。国勢調査がなぜ手間も時間もお金もかかる全数調査を行うのかという理由を2つご紹介します。


まちづくりにははずせない『最新データ』を調べてます

(牧野先生)一つ目は地域に細かく分けて行っても、精度を保てるようにする狙いがあります。例えば標本調査である家計調査を例に説明しましょう。
家計調査は全国約5,195万世帯のうち、8,821世帯を調査対象とします。全国規模ならこのくらいの数でそれなりに正確な結果が出ると言われているのですが、これを都道府県ごとに割ってみると(仮に調査世帯数を50で割ってみると)、ひとつの県あたり180世帯を調べている計算です。静岡県だけでも約140万世帯ありますから、とても少ないですね。ですから、地域ごとに細かく見ると、とたんにデータが粗くなってしまうんです。

もう一つは根本的な話ですが、他の統計は多くが標本調査です。一部の人を選んで調査する際には、標本に偏りが生じてしまうのを避けるために、各市町の人口構造に合わせた抽出を行うんですが、そのときの構成を捉える基準が“国勢調査”によってわかるんです。



具体的な数字を見ると、国勢調査がなぜ全数調査の必要があるのかうなずけます

――(鈴木)重要な統計が精度を保って行われる裏には、必ずと言っていいほど国勢調査の結果が反映されているんですね。

(牧野先生)そうです。なので国勢調査の結果が歪んでいたら、他の調査もゆがんでしまいます。私も学生には「国勢調査には答えましょう」って言ってしまいますね(笑)。

―-(鈴木)人口の動向や労働状況に関する基本的な情報が得られる国勢調査ですが、具体的にこの結果をどう使うことができるのでしょうか。

(牧野先生)ではせっかくなので、どんな研究や分析ができるのかを2つ紹介しますね。
一つは地域の人口構造です。全国の分析と地域の分析を比べたときに、どちらが大変かと言うと、私は地域の分析の方が難しいように思います。それはなぜかと言うと、「人が動いてしまうから」です。引っ越しや仕事で人の移動も激しいので、意外と難しいんです。



青やグリーンは人口がプラスに変化していた地域、反対に赤が濃いほど人口がマイナスに変化した地域です。もっとも減少に変化したところは灰色で示されています

(牧野先生)写真は、2005年と2010年の調査を比べた人口変化率を見ています。新しい方から古い方を引いて、古い方で割ると変化率が出ます。長泉町は5%増えていますね。2.5~5%増えているのが裾野・御殿場・吉田町ですね。

――(鈴木)今年の調査で全国や市町の人口の最新状況がわかると思うと、とても興味がわきますね。

(牧野先生)そうですね、大震災をまたいでの調査ということでもありますので、どのような影響があるのかは注視したいですね。


静岡県は労働力天国? 国勢調査でわかる、静岡県人の“働く姿勢”

(牧野先生)もう一つですが、国勢調査は“働き方”も捉えているんです。例えば、25~35歳の労働実態の把握もひとつ興味深いテーマだと思います。その年齢層は、かつては結婚や出産、育児のため、仕事をしない女性が増えるところでした。労働力率は、その年齢の何パーセントの人が働く意志を持っているかを示します。失業していても働く意志があれば「働く意志あり」と見なします。


国勢調査の結果を年代ごと比較することで、女性のキャリア形成の傾向の変化も読み解ける

(牧野先生)写真のグラフは1980年から2010年までの10年ごとの年齢別労働力率を出したものです(写真は女性の労働変化率)。男性は一番下の線が2010年のものですが、それより前の調査結果よりも年々下がってきていますね(笑)。
反対に写真にもあるように、女性の働く意思は2010年、25歳以上がこれまでの調査で最も高く出ています。かつてはM字カーブが激しかったものが、近年では、なだらかな曲線を描くようになってきました。これを静岡県と全国で比べるのも面白いですよ。男女とも全国値より高くなりますので、その分静岡県の人は働く意欲が高いともとれますね。

――(鈴木)あとは産業構造とこの労働力率が示す労働力がマッチするとより良いですよね。他の統計と組み合わせて分析すると、国勢調査の結果も多様な用い方や読み解き方ができそうです。

(牧野先生)そうですよ。今回紹介したのはほんの2例ですが、これだけでもその先のより具体的な研究や調査ができると思います。今回の国勢調査ではじめて回答する大学生の方が多いと思いますが、「協力」したら、次は「利用」してみることをおススメします。統計って、使われなくては意味がないですから、ぜひこれを機会に統計に接してもらえたら嬉しいですね。
またデータを読み解く際に、私は歴史観が大切だと思います。様々なテーマを時代ごと比較する際には、なにか特徴的な結果が出ている背景は何なのか、自分なりに分析するためには必要な力だと思います。
あとは統計って数字で表れるものですから「結果のひとりあるき」になりがちな点には注意して、読み解く力を身につけてほしいです。



♦︎国勢調査についてもっと詳しく知ろう!
合い言葉は『スマート国勢調査』!
【「国勢調査」のスケジュール】
・紙の調査票の配布期間 9月26日(土)~9月30日(水)
※インターネット回答されなかった方に配布されます。
・紙の調査票の調査員への提出 10月1日(木)~10月7日(水)

【もっと詳しく知りたい人へ!】
・国勢調査キャンペーンサイトhttp://kokusei2015.stat.go.jp/index.html
・総務省統計局http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/

静岡県の地域福祉を考える!地域福祉基本計画策定会議:学生座談会

静岡市地域福祉計画:市民策定グループに参加した県内大学の学生たち
静岡市では平成27年3月に、市民ひとりひとりが役割を担い、協働することで、新たな共助の仕組みをつくることを目指した「第3次静岡市地域福祉計画」を策定しました。この計画を策定するために、市は有識者や専門家だけでなく、静岡県内の大学生が出席する「市民策定グループ」を組織し、地域福祉についてどう考えるか、意見を交わしてきました。今回は、策定会議に参加した大学生の皆さんと一緒に「静岡市地域福祉計画市民策定グループ活動を振り返って」というテーマで座談会を行いました。この座談会では、静岡県立短期大学部社会福祉学科専任講師の鈴木俊文先生と静岡市職員・福祉総務課の深澤さんをむかえ、地域福祉計画の現状や課題を改めて掘り下げていきます。福祉の専門知識があるなしに関わらず、実は私たちの暮らしと密接につながっている地域福祉。まずは地域と人のつながりを、みなさんも一緒に考えてみませんか?


【座談会参加者】
◎鈴木俊文先生(下写真:上段左から2人目)
静岡県立大学短期大学部 社会福祉学科専任講師。
日本福祉大学健康科学部兼任講師。

◎深澤さん(下写真:上段左)
市役所入所時に、母親が福祉施設の事務員というつながりで福祉に関する部署を希望。

■静岡市地域福祉基本計画の概要はコチラ



【学生】
◎中田百合子さん(写真:下段左)
静岡県立大学短期大学部所属。
策定会議参加後、自分とつながりの深い地域福祉の取り組みを知り、考え方が180度変わったそうです。

◎中村風美さん(写真:上段左から3人目)
静岡県立大学短期大学部所属。
今回の座談会で策定会議を改めて振り返り、現状や知識をより深めることができたらいい!と座談会に臨みました。

◎櫻井美里さん(写真:下段中央)
静岡英和学院大学所属
社会福祉士の資格をとるため一環として会議に参加。しかし実際に周りの方の意見を聞いて、私たちが何を考えるべきなのか、捉え直すことができたそうです。

◎小久保遥香さん(写真:下段右)
静岡県立大学短期大学部所属。
地域福祉計画に参加したが、まだまだわからないことがあったそう。今回の座談会ではできる限り、思ったことを伝えていきたいと意気込み十分です。

◎成田光彩さん(写真:上段右)
静岡英和学院大学所属
策定会議後、地域の方と交流や取り組みに積極的に参加。世代関係なく交流することが面白いと思うようになったそうです。


■”福祉”という言葉は介護だけじゃない。地域福祉計画ってなんでしょう?


▲第3次静岡市地域福祉計画策定会議の様子。

鈴木先生:今回みなさんには、地域福祉計画策定会議に静岡市で生活している「大学生」という立場で「参加してもらいましたが、そもそも地域福祉計画とはどんな取り組みだと思うか、みなさんの考えを教えてもらってもいいですか?

櫻井美里さん(以下:櫻井):静岡市が取り組む、「地域の課題を地域の力で解決するための福祉事業計画」でしょうか。

成田光彩さん(以下:成田):個人的に、地域福祉計画は「静岡市が行う福祉事業のおおまかな道筋、ガイドライン」というイメージでした。

中村風美さん(以下:中村):私は、「いかに地域の方たちが暮らしやすくなるか」を市民目線で考えていく取り組みなのではないかなと考えています。

中田百合子さん/小久保遥香さん(以下:中田/小久保):私も、中村さんと同じイメージです。

鈴木先生:では、深澤さんはいかがでしょうか?

深澤さん(以下:深澤):私がはじめてこの計画に関わった時は、例えば行政がつくるものが地域福祉計画で、社会福祉協議会がつくるものが地域福祉活動計画といった、制度上の話であり、自分の生活にどう関わるかイメージがわきにくく感じました。

鈴木先生:みなさんが言うように、地域福祉計画は行政や民間が関わり、年齢や立場、障害者、健常者といった区別なく、自分たちが暮らしやすい地域社会をつくるための目標を掲げた指針です。では、その地域福祉計画がつくられた具体的な背景を、深澤さんにおさらいしてもらいましょう。

深澤さん:地域福祉計画は、現在の日本をとりまく人口減少や高齢化社会の課題と深く結びついています。現代と比較すると、かつての日本は3世帯で生活することが当たり前だったり、隣近所との交流が盛んだったりしましたよね。地域の中で何か問題があれば、家族に限らず、隣近所のコミュニティで助けあったりするなど、人と人のつながりによって解決できる術がたくさんありました。翻って今は、そもそも人口自体が減っていること、また静岡市の高齢化率は平成26年度にはおよそ27%まで上がっています。さらに、日常生活で感じる不安要素を調査した際には、経済的な不安を抱えている人が年々増加していることがわかりました。そのような社会背景には、家族の分散化や一人暮らしの方が増えてきたことが関係していると考えられます。現代の課題は、地域や住民同士の支え合いや交流の希薄化に起因するものが多くあります。

今回の計画は、静岡市内の自治会や町内会、民生委員、そして、ボランティア、NPO法人などで活動されている方々に協力してもらいながら、地域の支え合いの力を伸ばしていきたいという目標が基になった指針です。

計画には、公助、共助、自助の3本柱を据えています。公助にあたるものを行政が行っています。たとえば、専門的な支援として、児童相談所など相談機関の運営などを行うこと。共助は、自治会など地域の活動に取り組んでいる方々の助け合いの力です。自助は、自分たちが地域の課題に対して興味・関心をもち、行動につなげること。その3つをうまく重ねていき、地域での困りごとや課題の解決にいっしょに取り組んでいこうという考えが、地域福祉計画と地域福祉活動計画の策定背景です。




櫻井:今回、専門職の方や施設関係者のみなさんが集まる中に、私たち学生が参加した理由は何かあるのでしょうか?学生の立場で参加するということだったので、自分が学んでいることから発言しなければいけないのかなと色々考えて、実は発言しづらかったんです。でも、「わからないことはわからないって言えばいいし、等身大の意見を言えばいい。だから学生枠がつくられたんじゃないか」って家族に言われて。少し考え方が変わった部分もあったんです。

深澤さん:今回、市民策定グループをつくった過程には有識者の方々から、「ぜひ、若い世代の意見も取り入れたい」という声がありました。私たち行政としても、若い方からの意見を掬えないことが課題でした。ですので今回は学生枠を設けて、みなさんに参加してもらった経緯があります。

地域福祉計画というのは、子どもから高齢者の方まで、地域に暮らす人全員が関わる取り組みのひとつです。ですので、専門や知識のある方だけがわかるようなものにはしたくなかった。桜井さんの言うように、わからないことをわからないと言ってもらうことは嬉しかったです。たくさんの市民の方の意見を汲み取って、誰にでもわかるような指針を目指していきたいと考えています。

会議の進行も考えどころで、みなさんの意見を聞いていく中で学ぶこともあったので、次回もし機会があれば、今回の反省や解決策を反映していきたいと思いましたね。


中田:私たちがわからないことは他の大学生もわからないことだと思います。だからこそ、そのことをちゃんと言葉にして言った方が、職員や有識者の方々に理解してもらえるんじゃないかと感じました。



小久保:深澤さんからみて、私たち大学生の意見はどうだったのでしょうか?

深澤さん:参考になった意見はたくさんありましたよ。中でも、計画の3つの基本目標の達成の度合いを判断するためにはどのような指標がよいか、というディスカッションをしたとき「(行政から提案のあった指標では)市民の意見が反映されていないんじゃない?」とキッパリ言ってくれた学生がいました。私たちはどうしても、行政としてやりやすいような具体的な技術のことにアイデアが固まりすぎてしまうんです。今回の計画は市民の意見が反映されたものでなくてはいけないのに、正直その視点が抜けていました。行政の目になってしまっていたんですね。ですから、改めて考え直されることがありました。

中村:もしかしたら会議の場では、私たち学生が一番市民の目に近かったのかもしれませんね。



鈴木先生:学生のみなさんは、実際に参加した策定会議でどんなことを感じましたか?

中田:当日はA、B、Cのグループに分かれてそれぞれ議論しましたが、参加者の多くが施設の関係者や専門職の方だったので、自分も同等のレベルにたって発言しなくちゃいけないのかと焦ったのが正直な気持ちです。考えていたこともあまり伝えられなかったかな。でも深沢さんがおっしゃったように、この計画は知識のある人たちだけが関わることではないと思ったので、学生の視点からでももっと発言したり、意見したりすることが重要だったのではないかと今は考えています。

成田:私も周りがどんどん発言していくので、入る隙がないと感じました。でも、事前に大学のゼミの先生から前回の資料を渡されて予習していて、ある程度の情報が入っていたのが役立ちました。

大学の学びや今回の策定会議も含めて考えると、例えば自分がまちを歩いているときに「ここバリアフリーじゃないな」なんて、高齢者や障害者の方々の目線をもつようになりました。大学では普段の勉強や実習を通して、いろんな視点で考えることができたり、根拠や目的などいろんなことを考えられるようになりました。あと、自分が福祉施設で働いていたときのことも改めて振り返ったり。福祉的な目線がより強まった気がします。


鈴木先生:では、いま振り返ったときに、地域福祉計画と自分たちの生活が結びついたこと、気づいたことって何かあるかな?

櫻井:私は地元の地域で行われる季節の行事によく参加するんですが、毎年、子どもの数が減っているなと感じています。

中田:私はこれまで引っ越しが多くて、地域やご近所との関係性の意識は常にもっていました。実家にいたときは交流も多く地域とのつながりを感じましたが、引っ越し先ではまったくなかったこともあります。そういう状況になると、なんとなく地域の関わり合いが希薄化したのかなあと思いますね。





鈴木先生:今、「希薄化」という言葉がでましたが、これは以前より社会福祉で問題になっていることなんです。地域や人びととのつながりなどの希薄化が、極端にあらわれた社会の一面を「無縁社会」としてテレビ等で取り上げられることも増えてきました。今、日本では「一週間誰とも話さない」という人が3~4%いるという報告もあります。驚きの結果ですよね。昔ならば家庭内でも近所同士でも、支え助け合いできたことが、現在では出来なくなりつつある。つまり、地域やコミュニティの形が昔とはまったく違う形になってきているんです。

成田:たしかに、私の実家も近所の方たちと仲がよかったですが、引っ越し先でのご近所付き合いはないに等しいですね。自治会とかも何をやっているのかわからないです。考えてみるとここ10年くらいのことなのに、人との関わり方には大きな変化があるんですね。

深澤さん:自治会の方たちは一生懸命活動しているのですが、なかなか地域の方に想いが届かない現状はあります。さらにいえば、最初から地域とのつながりを拒否している方々もいます。同じ場所に何世代も続いて暮らしていると、もしかしたら気づかないことがあるかもしれません。一方で、新しい土地に越して来た方々は、良くもわるくも地域のつながりに対してのアンテナが敏感に働くのかもしれません。

中村:地域の行事には高齢者の方も子どもたちも集まるじゃないですか。そういうイベントは世代関係なく、たくさんの人が集まる理由になっているので、情報が広く伝わればつながりも生まれてくるのではないかなと思うんですけどね。

小久保:地域福祉計画の中には、地域参画のテーマも含まれていますしね。それに、人が集まる場所も増えたらいいです。公民館とか公園とか、地域の施設開放など、集まりやすい環境がどんどんひらかれていくといいなと思います。

深澤さん:そうですね。また個人的には、地域に限らず、その人が孤立していなければいいのではないかと感じることがあります。別のつながり方として、大学生や小学生などの、若い方たちとの交流が深まれば、地域のつながりとは別に、出来ることもあるのではないかと思っています。行政として地域の方々に全て指示して支援するのか、地域の方たちが自分たちの気付きの中で行動した方がいいのか。それぞれメリット、デメリットがありますし、そのバランスの取り方も地域福祉計画の中で考えていけたらいいです。



鈴木先生:最後に、今回の座談会や地域福祉計画市民策定グループ会議での活動を通じて、今後、自分が地域に対してできそうなことや協力したいと思っていることなどはありますか?

櫻井:さきほど話した地域の行事には同年代の友達も多く参加していて、時々プチ同窓会みたいになるんです。ですから、今度は自分たちが幹事のような役割に代わって、地域の子どもたちからお年寄りまでのネットワークを広げられたらいいなと考えています。今の私たちのような関係性や環境を、次の世代の子たちにも真似してもらえたら嬉しいですね。

中村:この前、家に帰れず困っていた独り暮らしの方を自宅まで送ったことがあって。その方は認知症だったのですが、以前大学で学んだことが活きて、センターに電話したり協力を仰げたりすることが、迷いなくできました。今、自分が持っている知識や経験を使って、困っている方々を助けることができたらいいなと思います。心配なことがあれば、然るべきところに連絡するとか、気付いたらすぐ行動することはできると考えています。

中田:私はボランティアや地域の取り組みに参加しながら、人とつながりを広げていき、また大事にしていきたいと思います。

成田:私もボランテイアで活動していきたいと考えています。ちょうど今、グループに入っているのですが、時間がとれず、なかなか参加できていないのを変えていきたい。自治会や地区のイベントにも加わっていきたいです。





小久保:今後は、今とは違う場所での生活に変わるので、積極的に周りの人との関わり合いを深めていきたいですね。挨拶が大事なので、まずはそこから始めたいと思います。

深澤さん:少し話は逸れますが、地域福祉の研修会に参加したとき、講師の方に「あなたは一人暮らしをしています。調理をした後、家をでたけれど、火がついたままかもしれない。そのときに、何人に助けを求められますか?」と聞かれたことが印象に残っています。つまり自分の周りの人との関係性を捉えなおさせる質問だったのですが。みなさんはどうですか?

身近な生活と地域福祉計画はつながりがあるので、自分の出発点を大事にして、自分ができることを、この計画を通じて考えていってもらえたらと思いました。みなさんも、誰かの助けによって支えられていることがありますよね。まずはみなさんが、挨拶や隣の人との関わりを大事にしようという意識を持っていてもらえれば、私は嬉しいです。


鈴木先生:自分がやってみようと思わなければつながりは生まれないものなので、まずは身近な関係の中で、地域との交流やふれあいの幅を広げていけるといいですよね。

櫻井:私は、大学の実習やボランティア活動で出会った、色んな年代、背景をもつ方との関わりの中で、自分が少しずつ変わっていっていることを実感しました。以前は自分に自信がなかったのですが、関わった人たちから感謝されたり、ありがとうと言われると自信がつき、自分にもやれることがあるのかなと考えることができたんです。地域や人とのつながりの中で、「自分自身が変われる」といったメリットがあるということも、一緒に伝えられるといいなと思います。

深澤さん:皆さんからのご協力をいただいて、計画が策定できました。今度は、今回の「策定グループ」を「推進グループ」に進化させ、この推進グループにも大学生の皆さんにも参加していただきます。今後も市民の皆さんと一緒に、地域福祉の推進に取り組んでいきます。

大学生のうちに知りたい。「国勢調査」ってなんですか?

大学生のための「国勢調査」特別ガイダンス!
今年は5年に1度の国勢調査が行われる年。テレビなどで広告を見かける機会が増えました。一人暮らしの大学生は重要な回答対象者ですが、正直なところ大学生世代は国勢調査についてあまりよく知らないのでは……?
そこで静岡時代編集部・小泉夏葉(静岡大学理学部3年)が静岡県の大学生を代表して、静岡県の担当課にお邪魔し国勢調査の概要とその意義についてお聞きしました!
国勢調査について知っておくのはある意味“大人のマナー”なのかもしれません。今のうちからその内容について知っちゃいましょうー!



ポスターには「スマート国勢調査」の文字。今年の国勢調査はどうやらひと味違うようです。(特製の襷で気合い注入!)

■白井正人さん(写真:中)
静岡県企画広報部 情報統計局統計調査課 人口就業班・班長。
最近中学生の息子さんの将棋観戦にハマっているそうです。なんと息子さんは中学全国二冠王!!
なお国勢調査に関しては「皆さんの未来を決める大切な調査ですのでぜひご協力を!」とメッセージをくださいました。

■大村さん(写真:左)
静岡県企画広報部 情報統計局統計利用課 統計企画班・班長。
休日のほとんどは少年サッカーの指導に費やしているという大村さん。(県の皆さん、マメですね……!)
白井さんと同じく大学生に向けては、「インターネット回答をぜひ活用ください!」と利便性の向上を猛プッシュ。

■小泉夏葉(写真:右)
群馬県出身の静岡大学理学部地球科学科3年生。静岡時代編集部に2年生から在籍し、同編集部・現学生代表を務める。
今夏、研究室配属が決まったばかりで専門は地震発生のメカニズムについて。
国勢調査については「まったく知識ないです……」とインタビューにも不安を漏らしていた。

ここは押さえよ!国勢調査のジョーシキ。

ーー(小泉)国勢調査って名前は知っているんですが、正直実際の調査については全く知らずに過ごしてきました。そもそも国勢調査って、どんなものですか?

(白井さん)小泉さんは前回の調査時には高校生でしたから、きっと親御さんが回答されていたんでしょうね。学生さんでしたら答えたことがない、よく知らないというのが普通だと思います。
国勢調査では主に、日本国内の「人」、「世帯」の状況について調査します。「人」に関して言えば、国籍や、いつどこで生まれたか、またどんな仕事をどこでしているか、などです。「世帯」については、どこに住居があるのか、それはどのような形態の住居なのか、というあたりです。
これらの状況について、毎回10月1日時点での情報を全国一斉に調べます。10月1日の午前0時時点についての調査なので、同日でもその時間以降に生まれたお子さんはカウントされません。

結果の公表ですが、10月にいったん閉めて、11月から市町で集計を開始します。平成28年2月に速報として人口と世帯数に関する第1報が出されます。具体的な年齢別の状況などの結果は、調査から1年後の平成28年10月に公表される予定です。
公表については、国ですと総務省統計局のホームページ、県ですと統計センターしずおかで見ることができます。またネットだけでなく、紙でも公表していきます。


こちらは「国勢調査」公式キャラクターの“センサスくん”。二人いますが公式には一人です。職員さんの手で『夏仕様』に。

(大村さん)小泉さんも気になる大学生の皆さんとの関わりで言えば、一人暮らしをしている方は、現在住んでいる地域で必ず回答していただくことになります。
調査対象は日本国内に“ふだんすんでいる人”なので、住民票がある・ないに関わらず、いまお住まいの地域でのご自分の状況についてお答えいただきます。
そのため、一人暮らしの方の場合は、ご実家の親御さん方が回答してしまうと、重複してしまうので注意が必要です。
ではどういう基準で調査を受ける場所を判断するかというと、3ヶ月以上そこに暮らしている、もしくはこれから暮らしていく予定であるかのいずれかで判断します。ですから3ヶ月以上滞在する外国人の方も対象なんですよ。





特別に実際の調査票を見せてもらいました。実はこの調査票、27カ国語に対応できるよう準備されているんだとか。「日本語版でも漢字によみがなをふれば、回答できる外国人の方も結構いらっしゃるんですよね」と大村さん。盤石の体制です。

私たちの回答が世の中の“指標”になる

——(小泉)なるほど、住民票ある・なしに関わらず“今どこにいるか”が大事なんですね。では今年の国勢調査だからこそ注目したいポイントはありますか?

(白井さん)最近は“人口減少問題”やそれに伴う“地方創生”という言葉をよくお聞きかと思います。国も地方も人口の現状は、いま最も知りたい重要な情報です。また今回の国勢調査は、東日本大震災後はじめての調査です。実は前回の国勢調査は震災の約5ヶ月前に行われていましたから、今回避難などによる人口移動の状況を把握し、今後の支援策等に生かされることを考えると、非常に切実な調査回なのだと思います。国勢調査は10年に1度「大規模調査」という、より具体的な質問項目を盛り込んだ調査を行っており、今年は該当年ではないのですが、この震災の影響を調べるために特別に質問を追加で設けているんですよ。

——(小泉)震災に関しても、最新の人の流れや現況が見えるんですね。

(大村さん)そうですね。あと今年から、インターネットを使った調査方法が導入されることも大きな特徴です。現在静岡県の人口は約368万人、世帯数は約144万世帯ほどです。このすべての世帯を調査しなくてはならない大変大掛かりな調査ですが、現代は昔よりも人々の移動が激しくライフスタイルの変化もあり、回答していただける精度が低下しています。そこで確実にお答えいただくためにも、スマホ・タブレット・PCでインターネット回答いただける環境が整えられました。前回調査で東京都が試験導入していたり、県内でも昨年静岡市と浜松市の一部で試験調査が行われていたんですよ。


静岡県では2万人の調査員に手により回答を集めます。調査員だけでも全国で80万人ほどになるというから相当なお金・手間がかかっていることがわかります。

——(小泉)日本国内にいるほぼすべての人を調べるって、「本当にできるのかな?」って思っていました。インターネットで答えられるならハードルが下がる気がします。

(大村さん)これまでは調査員が各世帯に調査票をお手渡しし、1週間後くらいにもう1度調査票の回収に必ず伺うという形で行っていました。インターネット回答でも回答に必要なIDの配布のために調査員が直接伺うのですが、回答していただければ回収のために訪問する手間は省けます。今後インターネット回答が主流になってくれば、それだけ経費軽減にもつながるんです。たとえもし調査員の訪問が外出時等に重なってしまった場合でも、不在連絡票でその後個別にやりとりするなどして配布します。
ちなみに小泉さんは、いま一人暮らしをされてるんですか?

——(小泉)はい。ついに国勢調査デビューです。

(大村さん)おお!それは必ずお答えいただかなくては!よろしくお願いいたします!(笑)


わたしたち大学生世代の回答が無事に出そろうよう、切実な想いでいらっしゃる白井さん・大村さん。国としても今年は大学生世代向けの啓発・回答回収を重点取り組みに据えているのです。みなさん、しっかり答えましょうね……!

デジタル・アナログ両刀使い。国勢調査は関係者の“ゆずれない戦い”でもある。

——(小泉)国勢調査が大変な規模、またとても重要な調査であることがわかってきました。でももう少し調査結果が社会の役に立っているというイメージを持ちたいのですが、具体例を教えていただけますか。

(白井さん)そうですね、例えば、よく一票の格差などが課題視される選挙をより良くしていくためには欠かせませんね。また県単位で言えば、国からの地方交付税の額が決められる時にも用いられるでしょう。
あとは将来推計人口が新たに出ますので、電力の需要予測やマーケティングにも使われていきます。みなさんの生活を良くしていこうとする施策だけでなく、企業活動や、また学術的な調査・統計にも関係しているんです。


「一人暮らしの大学生が国勢調査のことを知らなくて、調査員の方がきた時にお互いが困っちゃう、なんてことがないようにしたいですね。まわりの友達にも伝えておきます!」と小泉。

——(小泉)大学生だったら、国勢調査の結果に授業や研究で知らず知らずお世話になっているんですね。自分の回答が、社会の基盤作りに欠かせない情報だと思うと「ちゃんと答えよう」という気になります。

(白井さん)これから社会を担う世代の人口が日本全国でどうなっているのか、という現状が数字としてわかるのはとても重要なことです。人が減っていく中で各地域をどうしていくのか、様々な施策を考える上でも現実的な議論に結果が使われるでしょう。
現在の推計人口は、前回調査を基に予想値が出されていますが、五年経って実際どうなっているのかが明らかになるのは興味深いですよね。人口減少が予想より進んでいる可能性もありますし、その逆かもしれないですし。


「第1回目、1920年(大正9年)と前回2010年(平成22年)の国勢調査の際の日本人の平均年齢ですが、男性26.1歳→43.9歳、女性26.5歳→46.9歳と、ぐぐっと上昇しています。こう比べるとすごくインパクトがありますよね」と白井さん。

——(小泉)調査をする行政側だけでなく、回答する側にとっても必要な調査なんですね。無関係な人はいない調査ですね。

(大村さん)はい、日本で一番大きな調査ですからね! いずれにしても、大学生の皆さんはこれから社会人になったり、世帯主になっていって回答経験者が増えていく世代です。今年の調査をきっかけに、今回ご自身で答える必要がなくても、国勢調査について知っていただき、今後の参考にしてもらえればと思います。


インターネット回答にしても調査票への回答にしても、回答者が困らないための丁寧に書かれた説明書が必ず渡されますのでぜひお目通しを。


ちなみに今回からインターネット回答が全国的に導入されるのに合わせて、公式キャラクターにセンサスくんの妹・みらいちゃんが仲間入り。今後の国勢調査とともに、この赤ちゃんキャラ二人が成長していくのかは、誰にもわかりませんでした。

♦︎国勢調査についてもっと詳しく知ろう!
合い言葉は『スマート国勢調査』!
・国勢調査キャンペーンサイトhttp://kokusei2015.stat.go.jp/index.html
・総務省統計局http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2015/


「止まらない『人口減少』と向き合う、これからの地域のつくりかた」

こんにちは。静岡大学大学院人文社会科学研究科の鈴木です。
去る3月31日、静岡県では平成26年度〜平成29年度の4年間の県のビジョンを定めた、本年度からの新たな総合計画を発表しました。また県の行政改革課では、その計画の最適な遂行をはかるための『行財政改革大綱』を同時に策定しています。
http://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-030a/kakushinsenryakukaigi.html

これからの県の方針を支えていく戦略が描かれたこの大綱は、『”ふじのくに”行財政革新戦略会議』での有識者からの意見や提言、また県民からのパブリックコメントを受けつくられました。計3回にわたって開かれた、『”ふじのくに”行財政革新戦略会議』には、構想日本の代表をはじめ、日本・地域をリードする豪華な顔触れ。
今回わたしは、その委員の一人である、(株)野村総合研究所顧問の増田寛也さん(これまで岩手県知事、総務大臣を歴任)
に、『人口減少問題』の視点から、日本・地域のこれからについて伺いました。

みなさんは自分のまちの“人口動向”、知っていますか?


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●語り手:増田寛也さん(写真中央)
野村総合研究所顧問、東京大学公共政策大学院客員教授。
1995年4月〜2007年4月まで岩手県知事、その後2007年8月〜2008年9月まで、総務大臣をつとめる。
趣味は、サイクリング・乗馬・カヌー・スキーと大変アクティブな方でした。
オフィシャルサイト⇒ http://www.h-masuda.net/index.html

●聞き手・執筆:静岡大学大学院人文社会科学研究科/鈴木智子(写真右)
    聞き手:静岡大学人文社会科学部経済学科/杉野花菜(写真左)


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人口減少問題、その実態とは?

——現在日本で叫ばれてる、少子高齢化による『人口減少問題』。今回増田さんは静岡県の行財政改革大綱に対してご助言をされていましたが、いまわたしたちはこの問題をどのように捉えるべきなのでしょうか?

(増田さん)まず人口減少の様相って、全国的に語られることが多いのですが、具体的に市町村ごとに見ていくと、その状況にはものすごく差があります。だからこそ、細かくエリアを分けて、地域ごとの状況を明らかし考えていかないといけません。現在私は、人口減少の状況を三つの段階に分け(今のままでは近い将来、消滅が懸念される市町村を第三段階とし)見ています。

たとえば、第一段階の典型は東京23区。今後高齢者が急増し、若い人が減って、介護をどう支えるかという問題が出てくることが予想されます。そして残念ながら第三段階にある地域、静岡県で言うと伊豆地方(特に河津町や松崎町など)は軒並み厳しい状況だと言えるでしょう。かつて知事を務めていた岩手県もそうでしたが、高齢者が減り、同時に若い人も減っている。地域が存亡の危機にあるというのは、みなさんにとっても遠いどこかの話ではないのです。自分たちが暮らす地域が、あるいはふるさとが、どの段階にあるのかを具体的に知り、考えていくことが大切です。

——たしかに、私たちはこれまでもこの問題については知っているはずですが、具体的に現実を見る機会はあまり無いように感じます。

(増田さん)それは皆さんのような世代の方だけではありません。かつては私もそうでした。
岩手県知事を務めている最中も、人口減少が大変なんだと肌感覚ではわかっていても、実はきちんとしたデータもありませんでしたから。最近やっと、国立社会保障・人口問題研究所によって詳細なデータが明らかになりました。「現実をきちんと見つめてこなかった」。これは政治家には許されないことですが、一般の方々だと一層実感しにくいのではないでしょうか。

皆さんの40年後を想像したとき、コンビニにはおじいちゃんおばあちゃんしかいないとか、街を歩く若い人が少なくなっているとか、そういった想像力をつけるのは難しいことです。今後どうしたら良いのか、地域ごとの視点をもって取り組む、今からがスタートだと私は思っています。

またこの問題の捉え方として、地域だけでなく、世界的な視点も必要だと考えます。まず確認しておきたいのは、日本と反対に世界では、アジアやアフリカを中心に『人口爆発』が起こってます。近い将来、世界人口は100億人になると言われ、食糧危機だって叫ばれていますよね。たしかに国別に見ると、欧州も日本同様に人口減少の悩みを抱えています。特にフランスでは、出生率が下がってから様々な施策を行ってきました。どうやら文明が発達して国家が成熟し、人口が安定してきた後にどこもこの問題に悩むようです。



しかし先進国中でも、間違いなく日本が図抜けた“人口減少国家”になりますから、この問題についての最先端をいくからこそ、解決先進国としてなんとかしていかないといけないと思うのです。そして、そもそも根源的な話に戻るのですが、人口減少って、本当に「悪いこと」なのでしょうか?いま日本は、こんな狭い国土に1億2000万も人がいる、いわば過密状態です。国土が日本のおよそ1.5倍のフランスは6500万人くらい。ドイツだって、ほぼ同じくらいの面積ですが、8000万人くらいです。もう少しゆったりしているんですね。ですから、日本の『人口減少』って、過密を解消するうえでは良いんじゃないか、もう少し人口が減った方が良いんじゃないか、という考えは私も認めています。

ただ日本の人口減少は、過密を解消する働きがある一方、適正人口で止まらずに一気に減り続けてしまうところに問題があるのです。そういった原点に立ち返って、『人口減少』って良いことなのか悪いことなのか、根源的なところからの認識を持つ必要があるでしょう。

——日本における『人口減少』に対して、具体的にどのようなアプローチをしていくのが良いと思われますか?

(増田さん)日本の『人口減少問題』は今、端的に言うとこれまで議論されていなかったことを、きちんと遡上にあげて議論しないといけないところに来ています。この問題は、単に出生率を上げるだけで解決するものではないのです。

具体的に言うと、例えば、男性側のものの見方などから全部を変えいく必要もあるでしょう。男性がもっと育児に専念するような生活スタイルを考えることもひとつ。あとは、岩手県知事時代にも感じましたが、女性の社会参画には大変な壁が立ちはだかります。女性が社会参画するには独り立ちして食べていけるということも重要ですから、そのまわりの男性たちの“女性をみつめる目”を養うことも非常に大切です。私自身のそういう目も、遅れているなあと感じることもあるんですよね。

また、これは性別に関係なく、女性の人数をもっと真剣に見つめるべきだとも思います。女性の人数の話って、抵抗ある人もいるでしょう。でも実際、新生児の90〜95%は20代、30代の女性から生まれているんですから、この事実はきちんと捉えておくべきことでしょう。そして人数を認識することの“先”がまた重要で、例を出せば、現在松崎町にいらっしゃる530名ほどの20代、30代の女性が、調査では2040年にはおそらく315人になるだろうという結果が出ています。

私はもう少し厳しい状況になるのではと考えていますが、例えばその315人が地域に残っていたとして、果たしてその方たちの全員が、そこでお子さんを生み、そこで教育を受けさせて、そこにずっと暮らしていくか、というとどうでしょうか?今後のことを考えれば、ご本人たちに詳しく話を聞くなど、市町側も真剣に、女性たちにその地域で暮らしてもらうためには何が必要かを把握していかないといけないでしょう。すぐには難しいかもしれませんが、そのような想定はきっと必要です。

そしてはじめに、“議論されていなかったことをしていく必要がある”と言いましたが、たとえば養子制度もそのひとつかもしれません。海外の養子制度やその状況は、おそらく日本だと抵抗感があると思いますが、だからといってこれまでどおりの議論だけでなく、あらゆる対策を考慮していくべきです。



——わたしは、当事者認識が広い世代で必要だと思うのですが、地方で暮らす側として、これからどのような点に着目したらよいでしょうか?

(増田さん)端的に出生率や女性の社会参画も大事なのですが、日本では東京への人口移動と集中ではないでしょうか。これは日本特有で(アジア、特に韓国では似たような現象はありますが)、他国ではあまり見られません。ドイツなどでは、規模に関係なく自分たちの暮らす地域や地域性に誇りを持っている人が多くて、人口の一極集中はありません。そういう意味で、日本は成熟国家といいながらまだ途上国モデルなのです。

岩手県でも顕著に感じましたが、多くの若い人たちが東京に行ってしまう。どうしたら若い人が地方で誇りを持って暮らしていけるのか、それは若い人だけではなくて、地域社会のみなが真剣に考えないと。東京に行って、いわゆる良い企業に入ってお金を稼ぐ人だけが成功者ではないはずです。親御さんはじめ、まわりの大人たちのそういう理解も必要ですよね。人もお金も何もかもが東京に集まってしまう状況では、(東京で出生率は上げることは厳しいでしょうから)なお一層、人口減少が進むばかりです。ここが日本の『人口減少問題』の難しさであり、逆を言えば解決の糸口でもあります。

——たとえば静岡県では、県と大学生が一緒になって公式SNS「静岡未来」をつくることで、大学生が地域を“知り、自分ごととして伝える”ということに関わる機会をつくりだしています。県内大学生のネットワークでつくる地域密着型の雑誌「静岡時代」の制作も同様ですが、大学生が自分たちで地域の魅力を引き出し広めていくことで、静岡県が内外から人を惹きつける地域になったらいいなと考えています。大学生という立場ながらに、地域、特にわたしたちであれば、静岡県という地域に向き合い、自分たちの役割を生み出して、それを担っていくことの意味はあると思うんです。

(増田さん)そうですね(「静岡未来」で)、静岡県庁は良いパートナー先を見つけましたね。静岡県にいる若い人たちが静岡県で誇りをもって暮らす、そこで色々な活動をしていくにはどうしたら良いのか。これは県庁の方だけでなく、地域の人たち、みなさんにとっては指導層にあたる人たちと、一丸となって考えていく必要があるでしょう。地域の大人たちが静岡県にいる若い人たちをちゃんと応援していくこと、そしてみなさんのような若い方が、静岡県をどう良くしていくかということを常に考え、“切り開いていく気概”を持ってもらいたいですね。この雑誌(「静岡時代」)のように、大学生の時期に具体的に何かを生み出す、つくる経験からは、きっと色々なものが見えてくるでしょうね。






——全国的な課題でもある『人口減少』、とくに静岡県において考えるべきことは何でしょうか

(増田さん)失礼なことを言ってしまいますが、やはり静岡県全体がぽやんとしていますよね。気候も温暖で、土地が横に長いし、徳川家の影響など歴史的な要因もひとつですが、様々な資源も相当ある。地のポテンシャルが高いから、あまりガツガツしなくて良いという気質が全体としてあるのではないでしょうか。

私はずっと岩手県にもいたので、そこからしたら温暖な地域はうらやましい限りです。(静岡県は)観光にモノづくり、富士山もあれば、海も山の幸もあって、本当に色んなものが満ち足りている地域だと思いますよ。きっと県民の皆さんもそれをわかっているから、よりゆったりとした風土になるんでしょうね。

ただ、静岡県って名前の通り、静かでおだやかな印象かつ存在感はあるんだけど、実際の顔はどうかというと、なんだかぽやっとしている。それはみなさんのいる大学にも言えることかもしれません。これは外からの見方ですが、「こうしていかなければいけない」という切迫感のようなものがあまりないように感じるんです。現にも静岡県は東西交通の要所でもありますし、(その他の資源も含め)この豊かさをどのように、県や大学など地域の“勢い”や、みなさんがずっとここで暮らしていくための“力”にしていけば良いのか、人口減少が進む今こそ真剣に考えていかなくてはいけないのだと思います。


——最後になりますが、新しい静岡県の「行財政改革大綱」について、どのような点をポイントとして捉えられていますか?

(増田さん)『人口減少』という大きな問題に、年齢構成や社会の変化の中で、行財政がどれだけ柔軟に対応していくのかが重要なのではと考えています。

例えば公共施設なども、老朽化が進めば、従来だったら立て替えて更新していけばよかった。でも今後は人口が減ることがわかっているんですから、集約化や、ひとつの施設を多機能化する必要があるでしょう。それにより(施設が遠くなったり)不便に思う方もいらっしゃっるでしょうから、難しい部分もあると思います。しかし長い目で見て、『人口減少』の時代に生きる、ということをみなさんで認識し、納得できるような、それぞれの地域の暮らしを考えていただきたいですね。

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●語り手:増田寛也さん
野村総合研究所顧問、東京大学公共政策大学院客員教授。
1995年4月〜2007年4月まで岩手県知事、その後2007年8月〜2008年9月まで、総務大臣をつとめる。
趣味は、サイクリング・乗馬・カヌー・スキーと大変アクティブな方でした。
オフィシャルサイト⇒ http://www.h-masuda.net/index.html

●聞き手・執筆:静岡大学大学院人文社会科学研究科/鈴木智子
    聞き手:静岡大学人文社会科学部経済学科/杉野花菜


選挙についての意見募集!平成生まれの学生たちよ、ホンネを教えて!!

「隣のあの子のホンネが聞きたい。」
その思いから実施した、参議院選挙学生意識調査アンケート。選挙の話題はなかなか盛り上がらないネタなのか、学生同士、あんまり話したことがない。でも、きっと考えや意見はもっているはず。なぜなら「若年層の投票率が低い」って言われる当事者でもあるんですから。「どうして、若年層の投票率が低いの?」の原因がみえてくるかもしれない、平成生まれの頭の中をのぞいてみました!

関連記事→http://gakuseinews.eshizuoka.jp/e1105770.html
「若年層の投票率は、あがらなくても大丈夫?!」〜静岡県立大学前山教授の政治学講義〜
(このアンケートをひっさげて、静岡県立大学国際関係学部国際関係学科・政治学を専門とする前山教授に、【学生と選挙】、【政治について】のご意見を伺ってきました!こちらもぜひご覧ください!!)

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今回実施したアンケート質問項目はこちら。

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Q1.「今回の参議院選挙で興味のある事柄を以下の項目から1つだけお選びください」
①候補者(党)の掲げている内容 ②インターネット選挙運動(今回の選挙から始まりました) 
③投票率 ④各候補者の人物像 ⑤なし ⑥その他

Q2.「なぜ、その項目を選びましたか?」
(【なし】を選んだ方はその理由、【その他】を選んだ方は興味のある事柄をお書きください)

Q3.「あなたの、気になる政策課題を以下の項目の中からお答えください」
①景気の回復 ②物価上昇の抑制 ③雇用安定 ④消費税の見直し ⑤TPPの参加
⑥行政財の無駄遣いの削減 ⑦社会保障制度の立て直し ⑧原発の維持、推進
⑨原発の廃止と再生エネルギーの普及 ⑩外交 ⑪安全保障の強化 ⑫教育の再生
⑬憲法改正 ⑭その他

Q4.「選挙の情報は、主にどこで手に入れていますか?以下の項目から1つだけお選びください」
①テレビ ②インターネット ③雑誌 ④ラジオ ⑤その他

Q5.「若年層の投票率が低いと言われていますが、なぜ若年層の投票率が低いと思いますか?」

Q6.「投票にあたり、不安・疑問に思うこと、改善してほしいことはありますか?理由も添えてお答えください」
(例:投票の仕方がわからない、住民票を移さなくても投票できるようにしてほしい……など)

Q7.あなたはどの程度、選挙の投票に行っていますか?(これまで投票機会が少なかったり、無いという方はどのくらい投票に行くつもりでいるかを教えてください)

 ①毎回必ず投票に行く  ②かなり投票に行く  
 ③投票へは行ったり行かなかったり、半々くらい ④あまり投票に行かない
 ⑤投票には全く行かない

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↓↓そして、集まった意見はこちら!↓↓


①・②「今回の参議院選挙で興味のある事柄とその理由」

一番多く票を集めたのは、【インターネット選挙】でした。

《理由》
・ネットでも選挙運動を行うことで、投票率が上がるのか気になるから(20歳/女)
・実際に自分の知り合いの立候補者がFacebookやニコニコ動画などを用いて選挙活動を行っていたから(20歳/女)
・ニュースや新聞で話題になっているから(21歳/女)
・どんな仕組みかよく知らないけれど、新しいな、変わっているなと思ったから(19歳/女)
・初めての試みで、マスメディアでもたくさん取り上げられているから(19歳/女)
・今回からネット選挙が始まったということで、有権者にとってネットはなじみがある上に候補者の政策などの詳しい情報が得られるから。あと、使い捨てられるチラシなども減り、エコであるということ(19歳/女)
・インターネットを使うことで、政治への関心がどれだけ高まるのかが気になるため(21歳・男)
・海外ではすでに行われているけど、日本ではうまくいくのか。インターネット選挙運動で投票率などに変化はあるのか(21歳/男)
・ネット活動解禁で、いろいろな面で変化があると期待されてるように思う。本当に変化があるのか、どう変化するのか、気になります!(22歳・男)
・ネット選挙運動が解禁されたことによって投票率が上がったり、若者の関心が上がったりなどの変化があるのか興味があるから。大学の授業でそのことについて少し学んだから(21歳/男)
・ネット選挙運動はそもそもなぜ行われるようになったのかがわからない。ネットで演説できるようにする前にネット投票できるようにしてほしいから。(21歳/男)

次に、【候補者の掲げている内容】

《理由》
・それを知らないと投票できないから(21歳/女)
・マニフェストで投票するところを決めるから(22歳/女)
・候補者がかかげてる内容で自分が選ぶ人が変わってくると思うから(22歳/男)
・投票するうえで重視するものは、候補者や政党の掲げる内容だから(23歳/男)
・ 政治をする人が何に注目しているのか知りたいから(19歳/女)
・これからの未来にかかわることだから(20歳/女)

【投票率】
・有権者がどれだけ政治に関わる気があるのか、興味があるから(22歳/女)
・あどのくらいの人が選挙に興味をもち実際に選挙に行くのか気になったから(21歳/女)
・若者世代だけじゃなくて全体的に政治離れが進んでるのが表れるんじゃないかなっておもう。インターネット選挙活動の解禁もあまり効果を発しないと思い、その結果として投票率も伸びないと思うから(22歳/女)

【なし】
・政治そのものに興味がないから(20歳/男)
・もともと選挙自体に興味がないため、参議院選挙があることすら知らなかったから(18歳/男)

●また、今回の質問で一番少数だった意見は、【候補者の人物像】です。

【各候補者の人物像】
・自分が投票した人に当選してほしいから(20歳/女)
・自分がまだ投票できないので内容等より人の動向が気になるから(19歳/女)



③「あなたの気になる政策課題は?」

学生が一番気になっている政策課題ベスト3は、、、

1位・・・「景気の回復」
2位・・・「原発の廃止」
3位・・・「教育問題」

——【景気の回復】の理由としてはこんな意見も。
「景気が回復していると言われているけれど、そんなに回復している実感が湧かない。これからどうなるのか気になる」
「アベノミクス」という言葉がマスメディアなどでとりあげられ、よく耳にするようになったのが、票の多く集まった理由のひとつなのでしょうか?

●逆に、票が集まらなかったアンダー3はこちら、、、

1位・・・「安全保障の強化」
  ・・・「物価上昇の抑制」
2位・・・「財政の無駄遣いの削減」
  ・・・「社会保障制度の立て直し」


——そういえば、先日、静岡未来に県立大学の宮崎先生から「沈黙の螺旋階段」という理論についてのコメントをいただきました。曰く、「黙っていると優勢なものが圧勝、少数派が反対や孤立を恐れて自分の意見を表に出しづらくなる、という理論です。一方で声ある少数派が変化のきっかけになる、とも」。
選挙は「いかに目立つか!」の競争でもあるので、どうしても、表立つ方に目がつられてしまいます。……それがすべて正しいとは限らないんだけどね。

④「選挙の情報は、主にどこで手に入れていますか?」

1位・・・テレビ
2位・・・インターネット
3位・・・雑誌
4位・・・その他(街頭啓発・新聞など)

⑤「若年層の投票率が低いと言われていますが、なぜ若年層の投票率が低いと思いますか?」

・政治について関心が薄いから。難しいと感じていて、考えようとしないと思う(21歳/女)
・マニュフェストや選挙についての知識がないから。日本の将来に関心がないから(22歳/女)
・時間がないこと、忘れてしまうことだと思う。私は、親に「行こう!」と言われたら行くけれど(21歳/女)
・投票に行こうが行くまいが生きていけるから(21歳/男)
・政治に対しての興味関心が少ないから(21歳/女)

・政治について知らないことが多く、また興味がない人も多いと思うから(20歳/女)
・興味がないから(20歳/女)
・大学などで地元から離れているため、選挙しに帰るのが大変だから(19歳/女)
・親の庇護下で特に不自由なく暮らしてきた人が増え現状をどう変化させたいなどの要望を考えなくなってきたから(19歳/女)
・学生はまだ社会にでていなくて政治に実感がないから(19歳/男)

・選挙後の自分の生活にどう変化があるのか、ピンとこなくて、政策に興味が湧かないから。『別に自分が投票しなくても』と思う。(22歳/男)
・党や候補者が公約や政策をアピールしていても実際実行されていない場合が多いし、あまり最近革新的と言えるものが行なわれていないと思う(19歳/男)
・政治に興味がない。自分が投票しても大して意味がないと思ってしまう。これからの将来、政治に諦めている(19歳/女)
・政治で世の中が変わると思っている人が少ないから。政治などへの当事者意識が持てないから(22歳/女)
・県内外問わず実家に帰るのに時間やお金がかかる。興味関心がなければ、その手間のハードルは高いと思います(23歳/男)

・公約が若者の関心を集めにくい(自分とは関係ないと思ってしまう)ものだから(19歳/女)
・投票する時間と機会が少ないから(20歳/男)
・単純に面倒であると感じているから、つまり手間を惜しまず投票に行くくらいの興味がないから(18歳/男)



・政治が国民の生活から遠い存在だと思われているため。投じる一票が本当に反映されているのか疑問に思うため。政治に興味を持つ機会が少ないため。最初から政治に期待していないため(21歳/男)

・やっぱり選挙に対する意識が低いからだと思う。それにはまず、若者が信頼できるような人が、議員にいたほうがいい。もともと議員自体が信用できない。言ってることがほとんど嘘で最初に公約として掲げていたことを守ろうとしないからです。なので議員自体が信用できるような人にやってほしい。そうすれば改善されると思います。(18歳/男)

・選挙に対する若者の意識があまりにも薄いのは勿論だが、若者に対して政治に関する知識を積極的に与える機会が少ないのも事実だと思う。一人の人間と社会が、お互いに自発的に政治と関われるような環境がまだ不十分なのではないかと感じる(18歳/男)

・政治に対して興味関心がなくて、主体者意識がないから。また、今まで総理大臣が何回も変わっていて誰になっても一緒だという思いが生まれてしまっているから(22歳/男)

・興味を持っている人が少ない上に、一人暮らしだと住民票を変更しなければならないし、わざわざ指定日に投票しなければならないなど規制が多すぎるから(22歳/男)

・住民票は地元にあるが自分は学校の近くで離れて暮らしているという若者が多い。こういう状況の中でわざわざ選挙のために地元に帰るという人が少ないために、若年層の投票率が低いのだと思う。(21歳・女)

・いまの政治が、関わりたい参加したいというような気持ちにさせない。どの党も議員も結局は同じなのではないか?利己的で、地元に還元、国民のためになんて思ってる人はいないのではないか?と思わせる。いたとしても、その人の力ではなんともならないし、力を持ってる人はダメな人とか金持ちばっかみたいな、そういう気持ちになってしまう。政権が民主党になっても、大きく何かが変わったわけでもなかったし、結局また自民に戻っても、すっきりしないかんじで。と、まあうまく言えないけどこんなかんじ。政治がなにをしてるのか、わかりにくいっていうか。なんか、うまく言えないけど、選挙って好きじゃない。

⑥「投票にあたり、不安・疑問に思うこと、改善してほしいことはありますか?」
・投票所に行くのが面倒くさい(21歳/女)
・住民票を移さなくても投票したい。選挙についての理解を深めたい。立候補者の演説をもっと身近に聞きたい(22歳/女)
・(候補者が)どんな人なのか、わかりやすくしてほしい(21歳/女)
・特にないけど、住民票がない移転先で投票出来たとしても私は行かないと思う(22歳/女)
・住民票がある場所以外でも投票できるようになると、投票率は上がると思う(22歳/男)
・一票の格差をなくしてほしい。きちんと選挙権のある人は、きちんと投票できるようにしてほしい。(18歳/男)
・自分は実家生だが、やはり下宿生にとっては住民票の移動は重要な課題。現に、周りの友人、先輩もこの話題に多く触れている(18歳/男)
・今回参議院選挙に期日前投票をしに行ったが、行く前は、初めての投票だったので仕方がわからず不安だった。しかし会場の人が教えてくれたので大丈夫だった(21歳/女)
・未成年の政治への関心を高めるために、選挙権の年齢引き下げをしてほしいです(21歳/男)
・候補者のアピールの仕方が最近問題となっているようなので、そこが気になる(19歳/女)
・投票所での流れが分からないので不安(19歳/女)
・現住所の市町で投票できるようにしてほしい。いちいち住民票のあるところに行く時間がないから。(21歳/女)
・はじめてだと投票の仕方がわからない(21歳/女)

⑦あなたはどの程度、選挙の投票に行っていますか?

1位・・・毎回必ず投票に行く
2位・・・かなり投票に行く
  ・・・行ったり行かなかったり、半々くらい
4位・・・投票にはまったく行かない


———アンケートに答えていただいたみなさま、ご協力ありがとうございました。


「若年層の投票率は、あがらなくても大丈夫?!」〜静岡県立大学前山教授の政治学講義〜 

2013年7月21日(日)を投票日に控えた参議院選挙。
誰が当選するかはもちろん気になりますが、私たちが注目しているのは「若年層の投票率」。若年層の投票率って中々あがらない。その理由ってなんでだろう?きっと、若い世代なりに政治にたいして考えていること、思うことはあると思うのですが……。それが投票に向かわないのはナゼ?私たちは今回、その「ナゼ?」を深く探るため、静岡県立大学の前山亮吉教授にお話を伺いにいきました!先生の視点から切る、「若い世代の選挙離れ」の実態とは?!




■前山 亮吉(まえやまりょうきち)先生
静岡県立大学国際関係学部国際関係学科教授。専門分野は、比較政治学・日本政治史・政治制度論。取材中、前山先生からの政治・政党への名指しぶっちゃけトークが炸裂。正直私たち、なんて応えたら良いのかわからなかったのですが、多面的にみた政治・選挙の話を楽しみながら勉強することができました。




——私たちは以前、静岡県内の学生に「選挙にたいする意識調査アンケート」を実施したんですが、政治・選挙にむけた期待や不満など、皆それぞれの意見を持っていたんです。でも、なかなか投票には結びつかないんですよね。それって、ナゼなんでしょうか?

(前山先生)まず、そもそも「投票って行かないと悪いのか?」と私は思っています。「投票に行かなくちゃダメだ」とか「投票に行こう!」と誰かに言われて行くのは、自分自身の動機付けがまだできていないってことじゃないですか。その動機付けがなければ、無理に投票へ行かなくてもいいんじゃないかと思います。行くか行かないかは個人的な問題だしね。

それに、これは少し極端な言い方になってしまうんだけど、「これは投票に行かなくちゃいけない!」と確固たる意志を持って投票に行くのは、20歳の時期じゃ無理だと私は思っています。これから社会にでて、世の中の矛盾や壁にぶちあたったときにはじめて世の中のことを考える機会が訪れる。まだ社会にでていない学生にとって政治は、難しくてあたり前だと思うよ。だから逆にやっちゃいけないのは、強制的にだったり世の中のムードにつられて投票に行くということ。あまり選挙や政治について考えないで、投票するのだけはやめてほしいですね。投票するんだったら、自分なりに悩んで、考え抜いた上で行って欲しいと思っています。


——では、先生のいう「動機付け」とは具体的にどんなものなのでしょうか?

(前山先生)たとえば、これは自分自身の話になってしまいますが私のいとこが政治家だったんですね。親戚に政治家がいるということは、私が政治に関心をもつきっかけになりました。それから、私が若い頃は、自民党が強い時代だったんです。だから、皆なんとか自民党を倒そうという気持ちを持っていた。いうなら、「ひとつのチームが勝ち続けるのはつまらない」というスポーツと同じ感覚だったんじゃないでしょうか。だから私は、自民党に対抗する政党に投票を入れてきたんですよね。

はじめのうちは負けるの承知で投票していたんだけど、重ねるうちに段々勝ちにこだわるようになってね。情勢をみて、より勝てそうな人を考えるようになったんだよ。自分の決めた代表を国会に送り込むことで、達成感を感じるようにもなった。これが私の動機付けなんだけど。でも皆さんも投票に行くんだったら、自分が入れた人が国会に関係することを求める(自分の一票を投じた人が、現実に政治家になるということ)っていうのも、大事な動機付けになると思います。

あとは、政治を自分の身近なところにおとし込んで、動機を探すことも大事だと思います。たとえばさっき言ったみたいに、政治を勝ち負けのスポーツ感覚でとらえて、どちらに勝って欲しいのか考えてみる、とか。ひいきのチームや人を探すとかね。そういう入り口でもいいと思います。また、候補者や政党、年齢、男か女か。そういう細かいところでも、政治について考えられるきっかけになると思います。あなたたちと年齢の近い若い候補者には頑張って欲しいなと思うこともあるでしょ?あるいは古参の候補者にひっぱっていって欲しいとか。だから政治は決して遠い存在ではなく、自分の身近な部分に自分だけの動機付けの要素はたくさん転がっていると思います。




——たしかに、今回の参院選では静岡県にも女性の候補者が出馬していますよね。私も同じ女性なので、頑張って欲しい、と常に気になっていました。何ごとも初めはそういったところから視野を広げて、自分なりの動機付けを見つけられればいいんですね。では、動機付け以外に、私たち若い世代が政治・選挙を考える機会をつくるきっかけってあるのでしょうか?

(前山先生)それは、「世の中の変わり目」だと思います。長い目でみると、投票に一生行かないって言う人はいないと思うんだよね。社会の壁にぶちあたったときは、きっと投票に行くでしょう。あと、選挙って政治が面白くなくちゃ有権者も投票に行かないんだと思う。それが世の中の変わり目のとき。そのときは、黙っていても誰でもついていくよ。世の中の矛盾が際立つ節目に、投票率があがるという統計もありますし。

逆に、つまらない選挙には背をむけてもいいと思う。今の政治に不満を感じているから投票率が下がったり、変わり目に投票率が上がったりすることの方が健康な反応だと思うからね。だから意思表示する意味で棄権という手段も大事です。ただ、世の中の変わり目のときに、その人が投票に行かなかったらその人が悪いよね。だから投票に行く、行かないは別として、みなさんには常に、世の中の情勢にたいしてアンテナをはっていて欲しいとは思いますね。


——なるほど。変わり目といえば、今回の選挙から「ネット選挙運動」がはじまりましたよね。これについてはどうお考えですか?

(前山先生)情報をだすということに関してはいいことだと思うね。自分が政治に興味をむけることができたときに、自分が好きなときに、さらには身近な媒体として使えるのはいいことだと思う。そう言う意味では、ネットでも選挙の情報が広がって行くことに関して悪いことではないよね。ただ、これで関心が惹けるかというのは別。たとえば、候補者がネットを使ってみなさんにメールを送ることができましたよね?でもそれって、相手のアドレスが分かっている人じゃないと送れない。それはつまり、どこかの組織に所属している人じゃないとメールって送れないんだよね。そのやり方だと、候補者からメールが送られてくるのは、必ずどこかの組織に属しているひと中心になってしまう。その点では、私はネット選挙運動についてあまり変化はないと思っているな。

▲私たちは参院選挙PR活動の一環で、ネット選挙運動クイズの呼びかけをしていました。静岡市青葉通りにて。


——学生から、「投票に行くのが面倒くさい。だから、ネットで投票できれば一番良い」という意見も上がったことがあるのですが、ネット投票っていうのはどうなんでしょうか?

(前山先生)うーん、ネット投票は危険だと思っています。よほど考え方が成熟していないと、ひとつの偏った方向に流れて行ってしまう可能性があって難しいと思うな。でも投票が面倒くさいという学生の声はたくさんあって、今、期日前投票を大学でやったらどうだろう。という動きがでているのも事実です。新聞でみたんだけど、松山大学が今年から実施しているらしいんだよね。これだったら、現実的だし、物理的にも投票は身近なものになるんじゃないかな?すごくいいアイデアだよね。

——自分自身も大学構内で投票ができたとしたら、今よりももっと投票に行きやすくなると思いました。でも共通するのは、私たちが考え抜いた上での一票を投じるときは、その一票の重さも自分自身で感じなければいけないことだとも思います。

(前山先生)そうですね。たとえば比較政治の観点からみると。たとえば、国際的にみて日本は簡単に選挙権を持てるでしょ?でもアメリカの場合は、自分で役所に行って、選挙権を登録しないといけないんだ。アメリカは自己主張しなくちゃいけない社会だから、自分からすすんで選挙権を得れば、自然と重みもついてくるんだよね。またアメリカの政党は、党員が学校にきて、選挙権を持った若者に政治のこと・選挙のやり方を指導してくれるんだ。民主党のオバマが勝った時は、民主党員が3000万人も増えたんだって。これは、民主党員が、有権者への指導を積極的にやったらしいからなんだ。良いサイクルで動いているってことだよね。

一方、日本は自己主張あまりしない国でしょ?で、20歳になれば役所から書類が届く。私は日本でも、有権者登録をやったほうが、重みを感じられることができると思うんだよね。また、政党が、若い世代の人たちと身近な存在になるというメリットもある。最近、日本でも有権者を18歳に提げろという話もありますよね。そうすると、学校教育の内だから、良くも悪くも、今よりも投票に行くプレッシャーが発生するのではないかと思っています。ある種、強制投票に近いんだけど、学校生活の制度がしっかりしている段階で一票の重みを感じてもらうって意味があると思うな。それが決定打にはならないとも思っているんだけどね。でも、自分の一票を考えるって、年齢は関係ないと思います。




今まで、選挙にたいする動機付けや、身近なことに関心を持つことの話をしてきましたが、一方でみなさんが「もっと政治家を知ろう」とコミュニケーションをとることも必要だと思います。候補者と接触したい、「政治家ってなんだ?わからないから知りたい」という欲求も大切なこと。だから、「選挙投票のキャンペーン」はどこでもやっているけれども、「自分自身が選挙についてどう考えるか」の方にまずは着目してください。そして投票は義務ではなく権利だから、自分がそれをどう生かせるかがわかったときに、その権利を使えばいいと私は思います。

——前山先生、ありがとうございました。

■編集後記

「若者の投票率があがらないのはナゼ?」という原因を探りにきたので、取材冒頭「投票に行かないことが悪いのか?」の言葉で度肝を抜かれました。でも不思議と、先生の仰る話はスーッと入り込んできたんですよね。もしかしたら、私たち自身もどこかで「投票に行かなくちゃ」という焦りとプレッシャーがあったのかもしれません。「投票に行かなくてもいい」という言葉は、裏を返せば「ちゃんと選挙について考えろ」ということ。経験も人生も浅くて短い私たちですが、私たちなりの考え方を常に持っていることが大事なんですね。

「投票は、その一票が意味を持ったときに行くこと」。
短いのか、長いのか。どのくらい時間がかかるのかわかりませんが、選挙が行われる度に、先生のそんな言葉が浮かんできそうです。


7月9日(火)から、学生による参院選挙PR活動がスタートしました!

7月21日(日)に投票日をむかえる参議院選挙。
私たちは今、21日の投票日にむけて静岡県選挙管理委員会の方たちと投票率向上を目指した啓発活動を行っています。
この活動では、静岡県内の大学と街中に出没し、声をあげ、特製うちわとウェットティッシュを配っています。猛暑と叫ばれる毎日に、使えるグッズでしょ?
また、今回の参議院選から「ネット選挙運動」も始まりました。いきなり「ネット選挙運動スタート!」と言われても、よくわからないという人も多いんじゃないでしょうか?そこで私たちは「ネット選挙クイズ」と題して、学びながら楽しめるネット選挙運動の問題を、みなさんに出題しました。


さらに今回の参議院選挙PR活動には、強力かつ眉目麗しいサポーターの方が駆けつけてくれました!
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【鬼頭里枝】アナウンサーです!!
鬼頭さんは「しずおか参院選つなぎ隊」メンバーのうちのひとりです。「しずおか参院選つなぎ隊」とは、今回の参院選挙の投票率アップを図るため、フリーアナウンサー4人で結成されたチーム。鬼頭さんのほかに、田中宏枝さん、三ツ木麻喜さん、青柳愛さんがメンバーとして活躍中!静岡県民なら必ず一度はお目にかかっている美人アナウンサーの皆さんです。
詳しくはこちらのHPにて→http://www.pref.shizuoka.jp/senkan/sangiin2013/index.html
それにしても鬼頭さん、夏にピッタリな純白のツーピースがお似合いです。笑顔も素敵で、一緒に選挙の啓発活動をしている私たちもテンションがあがりました!!

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さて、7月9日(火)、参議院選投票率アップの啓発活動は静岡県立大学で初日をむかえました!


県大の学食前にて活動中。当日は気温30℃を超える真夏日。もう、あっついゾ!
しかし、静岡時代編集部員は120%の気合いで声を張ります!!


こちらが今回配布した選管特製ウェットティッシュ(さりげなく便利なグッズでしょ?)と、
「ネット選挙運動クイズ」の回答用紙です。○×で答える簡単なクイズ!
このクイズ、「ネット選挙運動」をみなさんに知ってもらうために県選管の方がつくったもの。
楽しみながら、いつのまにかネット選挙についての知識を吸収できるというスグレモノ!


さて、学食入り口にはぞくぞくと昼休憩をむかえる学生がやってきました。鬼頭さん、選管の方、
静岡時代編集部員による高い女子力のおかげか、学生の反応、配布物のはけ具合もいい感じです。
ちなみに、彼女たちの後ろで掲げられた看板にご注目ください。
そう、参議院選投票日は7月21日(日)です!!看板の背景に隠れた方の頑張りも、忘れずに。


学食内を一歩入ったところには、「ネット選挙運動」についてのさらに詳しい情報を提示!
クイズ効果なのか、立ち止まって読んでくれる学生もたくさんいました。大学生のみなさん、
ネット選挙にはいろいろな規制やルールがあるんですよ~。


たとえば、未成年は一般的な選挙運動はじめ、ネット選挙運動も禁止されているんです。
他人の選挙運動メッセージをSNSで広めたり、他人の選挙運動の様子を動画共有サイトなどに、
投稿することは出来ないんですね。(詳しくは総務省HP【インターネット選挙運動の解禁に関する情報】→http://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo10.html)


ネット選挙について知っておいてほしい、基本的な問題を集めた5問のクイズ。
友だちと相談しながら解答する学生も多く、「みんなが情報を共有している!」という場ができていました。


ちなみにこちら、クイズに参加してくれた方への景品です!
あって嬉しい特製うちわ(富士山世界文化遺産決定記念限定Ver.)と、ふじっぴーの缶バッチ。
このふじっぴーの缶バッチをもらった方、よければ鞄かどこかに付けてくださいね!


ネット選挙クイズが一段落したあとは、ふたたび外の啓発活動へ。


静岡時代代表・鈴木智子(写真右)も活躍中!静岡県庁と共同で運営しているFacebook静岡未来にも、
登場しています!(関連記事→https://www.facebook.com/photo.php?fbid=232807766844242&set=a.179280012197018.18201.174268652698154&type=1&theater)


県大の昼休憩がおわるころ、静岡時代の仕事も終了です。何百部も持っていったウェットティッシュもすっからかん。
その分だけ、私たちの声も学生の手に届いたんですね!
最後は、県立大学の学生からイイ笑顔もいただきました!7月21日は参議院選挙投票日!
当日、やむをえない事情で投票に行けない方は期日前投票もございますので!ぜひ、下記のURLをご参考に。
(期日前投票マニュアル→ http://www.pref.shizuoka.jp/senkan/fuzaisya/futop.html )

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さて、翌日7月10日(水)も私たち学生は参議院選挙PR活動にむかいました!
場所は、静岡大学浜松キャンパス!学食のある南会館にて、ウェットテッシュの配布とネット選挙運動クイズを行いました!


今回は場所を西部に移して活動です!どうやら天気予報によると、昨日より気温が4℃高いらしい…?
暑さに負けるな、静岡時代編集部!!


浜松キャンパスでは前回の活動よりものぼりや看板が増え、PR活動、さらに熱を増しております!




男子学生の多い静大浜キャン。編集部員(女子)から配布物を受けとると、
もじもじしたり、ノリがよかったり、色んな反応が返ってきました。


こちらはネット選挙運動クイズ実施の様子。西部は風が強いとよく聞きましたが…
さすが浜松、いじわるな風たちがクイズの回答用紙を飛ばそうとしてきます!!
しかし、あれ?よくみると、テレビでみたことのあるあの人が。。。
そうです。本日、駆けつけていただいた美人アナウンサーは、田中宏枝さん!


「しずおか参院選つなぎ隊」メンバーの田中さん。
小柄な方で顔も小さく、投票呼びかけの声はまさに美声!!クイズの回答率も、自然とアップしたような……。


クイズに答えて景品をゲットする学生。より多くの人に「ネット選挙運動」を知ってもらいたいと思いました。


クイズも配布も順調に進みます。静大浜キャンの学生のみなさん、ありがとうございます!!


さて、今日の配布はこのへんで終了。暑い中、お疲れさまでした。
選挙投票日までの2週間、私たちは引き続き静岡県内各場所で啓発運動を行っていきますよー!
ぜひ、出会う機会がありましたらウェットテッシュや私たちの選挙にたいする気持ちを受け取ってくださいね。

富士山世界文化遺産応援!〜三保の松原美化活動〜

きょう、6月22日(土)は富士山世界文化遺産登録発表日!朝から多くの全国ニュースでも、この話題は取り上げられていました。
今回の世界文化遺産登録。静岡では富士山の他に、清水にある三保の松原も候補に挙がっていますよね。色々と議論も起こりましたが、地元の人たちは今もあきらめず、期待をつなぎながら世界文化遺産登録を目指しています。
その一環として、【NPO法人三保の松原 羽衣村】という団体では毎週水・土曜日に三保の松原海岸環境美化活動を行っています。今回、静岡時代メンバーは、「わたしたち静岡県の大学生がいかに富士山をとその周辺の物語を"特別なもの"と思っているか、世界に届けたい!!」という気持ちを持って、本日の美化活動に参加しました!世界文化遺産発表まであとわずか。その中で頑張っている人たちの姿を、追っていきたいと思います。


→三保羽衣村HP:http://www.hagoromo-hotel.co.jp/hagoromomura/

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▲本日、三保の松原から臨む富士山の姿!タイミングよく雲が切れて、白い頭をのぞかせています。幸先いいぞ!

美化活動は、午前9時からはじまりました。陽が照っていても松林の中は涼しく、近くで波の音も聞こえるので素敵な場所です。
羽衣村・名勝保存会の方が案内をしてくれました!



三保の松原の中でも「鎌ヶ崎」という場所で、活動は行われます。熊手や草削り、ジョレンといった器具を使って、松の周辺に落ちた松葉や、無造作に生えた雑草を刈っていくんですね。


▲静岡時代編集部の他に、中古車買い取り業者のオートベルの皆さんも参加していました!やりかたを教えてくれたり、
重いものを持ってくれたりして、とても頼れるお兄さんたちでした。


しばらく作業をしていくと、この枯れ松葉の山が作業場に点々と並んでいきます。おしゃべりをしながらも、みなさん手は動かして一生懸命に草取りや枯れ松葉を集めていきました。



別の作業場では、同じくボランティアのみなさんが草取りをしています。ここのエリアのみなさんは手慣れた様子で、根っこからとるのが難しい草も、ものの数分で山にしてしまいます。


▲この美化活動は10年以上前もから行われています。当時から参加していた方もおりました。

枯れ松葉、雑草があるていど溜まり、次はゴミ袋に詰めていく作業。1時間の作業で、7袋も溜まったことに驚きました!
しかしみなさんに疲れはみえず、むしろ清々しい気持ちになったようで。

▲オートベルの皆さんも、自社の環境保護目的のためこの活動に参加しているそうです。「三保も世界文化遺産に!」というお話をしました。応援する気持ちは、みなさん一緒なんですね。

作業を終え、三保の海岸に降りてみるとたくさんの観光客の方の姿が!浜辺で写真を撮ったり、富士山の方をみてしばらく立ち止まっている人が多かったですね。雲が切れて、富士山も綺麗にみえるタイミング。喜ぶお客さんの声が浜辺に響いていました。





そんな中、お客さんにまぎれて、三保の松原を撮影する報道陣の姿も!富士山だけではなく、やはり三保の松原も注目されています。「世界文化遺産について」インタビューされていました。みなさんの声が届いてほしいと強く思います!


▲私が三保にいた午前中の間でも、多くの報道カメラが入っていました。駐車場には中継車もスタンバイ。

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今回、はじめて参加した三保の松原海岸環境美化活動。
羽衣村の方たちをはじめ地元ボランティアの方、静岡県に暮らす方たちと一緒に作業ができ、多くの人から「三保の松原」を応援する声を聞くことができました。作業中もこれから発表される世界文化遺産決定のニュースを今か今かとまち、始終そわそわしてしまいました。三保の松原はとても綺麗で、海や松林、富士山の姿を改めて眺めてみると、ずっと残していきたい風景だと感じました。その気持ちが日本を超え、世界に誇れる風景になるよう、私たちも引き続き応援していきたいと思いました。私たちに何ができるか、そしてそれは、「発表されておわり」ではなく、これからも考えていかなければならないことだと思います。
富士山世界文化遺産まであと数時間。三保の松原も富士山とともに、世界文化遺産の決定を受けられるよう祈っています!






日本一の富士山に、応援メッセージを届けよう!from静岡県の大学生〜総集編②〜

ついに6月16日(日)から、世界遺産委員会による富士山世界文化遺産登録の審議会が開かれましたね!富士山の登録発表日は21日〜23日の間が有力といわれていますが、いよいよ来るぞ、という期待感がわき上がってきます!
この富士山世界文化遺産登録までには十数年の歩みがあり、その背景にも多くの団体や関係者の方が携わっています。私たち静岡県内に暮らす学生も人ごとではございません。なにか応援できないだろうか、協力できないだろうかと考えたんです。ということで今回、富士山世界文化遺産登録にむけた応援企画、【日本一の富士山に、応援メッセージを届けよう!from静岡の大学生】 を立ち上げました。

県内に暮らす大学生に声をかけ、写真付きの応援メッセージを書いてもらいました。静岡の未来を担う私たちだからこそ、この想いも一緒に、富士山へ届いて欲しいなと思います。そして富士山のことを、より多くの人に知ってもらえたら嬉しいですよね。 また、大学生に限らず一般の方にもメッセージ付き写真をいただきました!ありがとうございます。
ということで、これまで集まったメッセージ付き写真を、一挙大公開いたします!総集編、後半。


→総集編①
http://gakuseinews.eshizuoka.jp/e1083610.html

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静岡県に暮らす一般の方からもメッセージをいただきました!


静岡市葵区小鹿にある、お惣菜屋さん「大地」の店長さんです。やさしくて、いつも美味しいお弁当を作ってくれます。富士山には一度、登った経験があるそうですが、また登りたいほど富士山には魅力があるんですね!


Facebook静岡未来を応援していただいている岡野さんからご家族から、富士山応援メッセージをいただきました!写真とは別にメッセージも送ってくださり、富士山への想いを感じることができました。みなさん笑顔で、素敵な写真ですよね◎

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常葉大学のお二人から。富士山は日本一の山でもあります。その頂上から、日本の平和も見守ってくれたら素敵ですね!


「富士は日本の誇り」と想う学生さんたちがいて嬉しいです。背景に飾ってある写真の富士もお見事。


静岡県外からきた静大生の2人組。富士山には県外の学生をも引きつける魅力があります!


新幹線からみえる富士が綺麗だと有名ですよね。京都もいいですが、富士山のある静岡もなかなか良いところ。


そうです。富士山は歌にもなっているんですよね!

うたのタイトルは「ふじの山」。小学校や中学校の音楽の授業でならった方も多いのではないでしょうか?実はこのうた、2007年に「日本の歌百選」に選ばれているんです!また、静岡県内の横断歩道の信号機チャイムにも使われています。意外と、富士山はみなさんの身近にあるものなんですね。


わわわ、富士山が次に目指すのは天下一?!悟●も、さすがに富士山には勝てないでしょう。


「みんなの気遣いが富士山を綺麗にする」とメッセージを寄せてくれた静岡大学の学生さんたちです。


静岡県立大学の女子3人組から「We Love Mt.FUJI」のメッセージ。


こちらは「富士山LOVE」のメッセージ。これまでのメッセージを振り返ると、富士山を好きな学生ってたくさんいるんですよね。幸せ者だなあ、富士山。


きっとこれから、富士山を訪れる観光客も多くなります。「富士を好き」と言ってくれる方がより多くのなるのは素敵なことですが、その中で、美しい富士をそのまま維持するには?を投げかけてくれたメッセージだと思います。


なだらかな稜線、堂々たる富士の姿は、男子大学生の憧れにだってなっちゃいますよね。

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この度の企画で集まった富士山応援メッセージ。今回、富士山に対するそれぞれの想いや考えをみなさんの目にみえる形でご紹介することができました。
今週末はいよいよ、富士山世界文化遺産の発表がありますね。また推薦リストに入っている三保の松原も、期待をつなぎながら頑張っています!私たちもそんな方たちを引き続き応援をしていきたい。そして、静岡県に暮らすより多くの人がこの節目にむけてひとつになることができたら、と思っています。



日本一の富士山に、応援メッセージを届けよう!from静岡県の大学生〜総集編①〜

ついに6月16日(日)から、世界遺産委員会による富士山世界文化遺産登録の審議会が開かれましたね!富士山の登録発表日は21日〜23日の間が有力といわれていますが、いよいよ来るぞ、という期待感がわき上がってきます!
この富士山世界文化遺産登録までには十数年の歩みがあり、その背景にも多くの団体や関係者の方が携わっています。私たち静岡県内に暮らす学生も人ごとではございません。なにか応援できないだろうか、協力できないだろうかと考えたんです。ということで今回、富士山世界文化遺産登録にむけた応援企画、【日本一の富士山に、応援メッセージを届けよう!from静岡の大学生】 を立ち上げました。

県内に暮らす大学生に声をかけ、写真付きの応援メッセージを書いてもらいました。静岡の未来を担う私たちだからこそ、この想いも一緒に、富士山へ届いて欲しいなと思います。そして富士山のことを、より多くの人に知ってもらえたら嬉しいですよね。 また、大学生に限らず一般の方にもメッセージ付き写真をいただきました!ありがとうございます。
ということで、これまで集まったメッセージ付き写真を、一挙大公開いたします!


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一番手は静岡県立大学のみなさんから。「センキュー!富士山、イイネ!」



静岡大学の方たちからは「富士山を世界一の観光地へ」。


常葉大学の学生さんが言うように、富士山世界文化遺産登録されてからがスタート!期待したいですね。


県大から、男の子登場です!私も、死ぬまでに一度は富士山に登ってご来光を拝んでみたい!


常葉大学、男女ペアからメッセージをいただきました。

2人のメッセージにもあるように、富士山は昔から信仰の対象として、芸術作品が多く生み出されるものとして、多くの人から愛されてきました。また、富士山の自然も見事です。景観もさることながら山麓に生息する動植物も、登山者の疲れを癒してきたんですよね。まさに、世界に誇ることの出来る山だと思います!


同じく、常葉大学のみなさんからのメッセージ。街から、電車から富士山がみえると、たしかにホッとして笑顔になるのかも!?


「一富士、二鷹、三なすび」の初夢をみると縁起がいいと言いますが、流石富士の山。日本の縁起物としても有名です。


静大の方も富士山登頂を目指していますね!


静岡文化芸術大学の仲良し三人組からいただきました!日本を超えて、世界に誇る富士山なんて素敵です。


今後、さらに多くの人が富士山を訪れること間違いなしな気がしますので、みなさん登頂の際にはゴミを持ち帰りましょう!


富士山レベルになると、もう上から目線になっちゃうんでしょうか?(違いますか)静岡大学のお二人からいただきました。


静岡県知事選挙のときに学生座談会に協力してくださった「静岡2.0(静岡県立大学)」の方からメッセージをいただきました!ありがとうございます。(https://www.facebook.com/Shizuoka2.0)富士山の人気が、もっともっと高くなっていくといいですよね。

→総集編②へ続く
http://gakuseinews.eshizuoka.jp/e1083647.html

学生発信!【選挙に行きたくなるキャッチコピーコンテンスト】開催しました!!

いよいよ本日は、静岡県知事選の投票日ですね!
これまで、私たち静岡時代編集部は静岡県内の大学生とともに、選挙啓発活動の参加や座談会、学生アンケートを行ってきました。そして今回は、学生発信による【選挙に行きたくなるコピーコンテスト】を開きました!
若者の投票率低下の話は毎年、選挙の時期には必ず耳にしますよね。でも、静岡県の若者は違うぞ!というトコロをみてほしい。そして若者だけに限らず静岡県内に暮らす多くの人たちが、選挙を通して静岡のこれからを考えるきっかけになってほしい。そういった想いから、このコンテストを開催しました。さて、一体どんなコピーが集まったのでしょうか?そして、【選挙に行きたくなるコピー】栄えある1位はどんなコピーだったのでしょうか?さっそく、紹介していきましょう!


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◆キャッチコピー募集の流れ
静岡大学、静岡県立大学をはじめとした、静岡県内の大学に在学する学生に声をかけ、【選挙に行きたくなる】コピーを募集。その中から上位4つを選出し、県内の大学生100人に「これなら選挙に行きたくなる」と思うコピーへ投票してもらいました。


▲集まったコピーの中から、上位4つを選定している様子。コピーに対する各々の意見が飛び交っています。
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そして、選抜されたベスト4はこちら。

●「学んだ、遊んだ、投票へ!」
●「同級生との再会は、投票会場でした」
●「手に入れた大人の権利19がうらやむ」
●「大切なのは、今なのか、未来なのか」

どのコピーも捨てがたいものですが、学生100人投票で一番多く票を集めた、
【選挙に行きたくなるコピー】最優秀賞は、、、、

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「同級生との再会は、投票会場でした」
       (静岡文化芸術大学4年・女性)
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——このコピーをつくったのは、私自身が投票会場で久しぶりに同級生と再会したことがきっかけでした。
若者からは、「難しい、よくわからない」との声が多い選挙。
しかし、同級生との再会の場でもあると考えれば、選挙が自分の身近な存在になるのではないか。
またその場で会った同級生も、選挙に参加しているということでもあります。
だから「私」と「友だち」という視点で、選挙のコピーをつくりました。


受賞者の女子大学生さんが言うように投票会場は地元の公民館や区役所などが多く、友人と偶然会うこともありますよね。
このコピーに投票してくれた学生のみなさんからも、以下のコメントをいただきました。

【投票理由】
◯友達に会えるかもしれないし、行くか!という気持ちになるから
◯若い人が選挙に行った感想として納得しやすいとおもう
◯若い頃一緒だった同級生と選挙で会うっていう情景は、今後の政治に未来を感じさせるから
◯一番投票している自分を想像しやすいから
◯同級生と合うというシチュエーションで、自らの成長、大人としての義務などを彷彿させるから……他

最優秀賞コピーは、静岡県知事選挙啓発活動のポスターにも掲載されました!
実はこのポスターも、学生が考えたものなんです。



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また、最優秀賞以下のベスト4コピー順位とコメントはこちら!

2位:「あなたが大切なのは、今なのか、未来なのか」

◯今も未来も大切だと呼びかけているから。今投票することが未来につながると感じるから
◯未来をつくっていくのは自分たちだって実感するから
◯一番選挙をする目的を踏まえているから……他

3位:「学んだ!遊んだ!投票へ!」

◯選挙って重いイメージがあるけど、気軽に行ける感じのコピー
◯率直で、簡潔でわかりやすい
◯リズム感がいい……他

4位:「手に入れた大人の権利19がうらやむ」

◯社会に関心を持てる大人だと認められたからこそ与えられる権利だと改めて気づかされるから
◯短歌になっていて、親近感がわいたので……他

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ベスト4には惜しくも採用されませんでしたが、以下、今回のコンテストで集められたコピー一覧です。

▼:静岡の学生が社会を動かす、に一票
▼:その一票を「自分のもの」にするか、「他人のもの」にするか
▼:女は投票に行く男を選ぶ。逆もまた然り。
▼:政治家はアイドル。あなたは誰を応援する?
▼:政治家はアイドル。静岡の顔を選べ!
▼:あなたの 1 票が政治家を育て、未来を変える
▼:票は投げ出すものじゃない、投じるものだ
▼:未来、決めてる?
▼:使わなきゃ権利じゃないじゃん
▼:あなたが 20 代の代表者です!
▼:日本の未来に願うことはありますか?
▼:私たちの目線を伝えよう
▼:これからの社会を作っていくのは私たちと、この 1 票ではないですか?
▼:AKB 総選挙は投票したのに、県知事選挙は投票しないの?
▼:青春のけじめにこの 1 票
▼:投票所への道が未来に繋がる
▼:みんなのリーダーを狙うのは、なにも「丸尾君」だけじゃない
▼:難しく考えずに、静岡の推しメンを決めにいくつもりで
▼:その一票で静岡の未来が広がります
▼:もう選挙に行けるお年頃
▼:投票権、持て余してたら MOTTAINAI!
▼:投票行ったら、大好きな街が、もっと大好きになるに?……他

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大学内の静岡県知事選啓発活動では、『静岡時代』6月号本誌にキャッチコピーのチラシを挟み込んで、同じ年代の大学生と一緒に、選挙にたいして前向きに考えられるよう工夫しました。コピーを応募していただいた学生や投票をした100人の学生のみなさんも、今回の静岡県知事選挙に対して積極的な姿勢を向けてくれました。大学(生)が選挙を通して静岡県を考えていることが、県内に暮らす多くの人に届けばいいなと思います。
さあ、本日は静岡県知事選の投票日。もしかしたら地元の同級生に会うことができるかも!?
そんな楽しみも持ちながら、みなさん、投票に行きましょう!



「選挙って難しい?」若者のホンネを聞く、選挙アンケート実施!

2013年6月の静岡県知事選挙。私たち静岡時代編集部は、県選挙管理委員会の方たちと選挙啓発活動に参加してきました。その活動の中で、ふと思ったんです。静岡に暮らす若い人たちは、今回の静岡県知事選挙をどう捉えているだろう。選挙にたいして何を思っているんだろうかと。「政治は難しい」とか、「一票で何か変わるんだろうか」という若者の声は耳にしますが、はたしてその全部がホンネなのでしょうか。しかし!考えるよりも聞いてみなくちゃわからない。ということで、このたび私たちは静岡県内の学生に、本日6月16日が投票日である静岡県知事選挙のことをどう考えているか、突撃アンケートを行ってきました。

『若者のホンネを聞いてきました〜静岡県知事選挙編〜』

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ー今回の静岡県知事選「学生意識アンケート」内容ー

Q1.6月16日の静岡県知事選には行きますか?
Q2.今まで選挙に行ったことはありますか
Q3.選挙にたいする印象は
Q4.これから静岡県がどのようになっていったらいいと思いますか?

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●静岡県立大学 藤田理恵さん(20)/浜松市出身
 Q1.地元に帰ることができたら行きます。
 
 Q2.今回、初めて選挙権を持てました。
 
 Q3.大人が行くトコロというイメージがあります。
 
 Q4.授業で地元産業について学んでいるので、
   地元産業がもっと広まればいいと思う。
 
 


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●静岡県立大学 
写真左:三原寛貴さん(20)/藤枝市出身 
右:中田裕之さん(20)/清水市出身
 Q1.(三原・田中)行きます。
 
 Q2.(三原)前回の衆議院選。(中田)前回の衆議院選と市議選。
 
 Q3.(三原)高校のOBがでているので気になります。
   (中田)やってるなー、という感じ。
 
 Q4.(三原)静岡空港の渡航先を増やして欲しい。
   (中田)交通面の充実
 
 

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●静岡大学 萩原健太(23)/静岡県
 Q1.地元に帰ることができたら行きます。

 Q2.行ったことはありません
 
 Q3.5 うわべの知識ではなく、ちゃんと勉強して政治に関わっていきたい

 Q4.新東名ができたし、神奈川県と愛知県に挟まれた県なのだから、もっと観光がさかんな街になってほしい
 
 


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ー今回の静岡県知事選「学生意識アンケート」内容ー

Q1.6月16日の静岡県知事選には行きますか?
Q2.今まで選挙に行ったことはありますか
Q3.選挙にたいする印象は
Q4.これから静岡県がどのようになっていったらいいと思いますか?


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●常葉大学 中島ひかる(20)/静岡県
 Q1.用事があって行けません……。

 Q2.選挙に行ったことはあります。
 
 Q3.少し行きづらいイメージです。

 Q4.観光客がたくさん増えるといいと思います。






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●常葉大学 原口しいな(20)/静岡県
 Q1.行きます!

 Q2.選挙に行ったことはあります。
 
 Q3.本当に日本のためのことを考える人になっていただきたい(だから、投票に行っています)

 Q4.原発をなくし、生活の危険がないように。また、困っている子供を助ける制度が確立されたらと思っています。




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●常葉大学 横山友美(20)/静岡県
 Q1.選挙について知っている人(親)が近くにいないので、行き方がわからず。選挙には行かないと思います。

 Q2.選挙に行ったことはないです。
 
 Q3.政治がわからなく、興味がもてません。

 Q4.今、不便なことや不安なことがないのでこのままでいいと思います。




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ー今回の静岡県知事選「学生意識アンケート」内容ー

Q1.6月16日の静岡県知事選には行きますか?
Q2.今まで選挙に行ったことはありますか
Q3.選挙にたいする印象は
Q4.これから静岡県がどのようになっていったらいいと思いますか?

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●静岡大学 藤井勇介(22)/鳥取
 Q1.行きません。
 
 Q2.行かないです。
 
 Q3.メディアがもっと、有意義な放送をしてほしい。

 Q4.インフラが整ってほしい。

 




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●静岡文化芸術大学 松本祥仁(21)/静岡県
 Q1.行きます。
 
 Q2.行ったことはあります。
 
 Q3.コメントなし。

 Q4.浜松は外国人が多いけど、もっと他の国の人も来てくれるといいなと思います。




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また、本人の写真は掲載できませんでしたが、選挙にたいする考えと静岡県についての想いを学生のみなさんからいただきました。

●静岡県立大学、静岡県出身の小川冴子さん(22)。
Q.選挙に行ったことはあるか
「あります」
Q.6月16日の静岡県知事選挙に行くか?
「投票日は用事があって行けないので、期日前投票に行ってきました」
Q.選挙の印象は?
「投票率がよくないので、政治に関わっているという感覚が薄い」
Q.自分の暮らすまち(静岡県)がこれからどうなったら良いと思うか
「沼津など、県庁所在地から離れた市の駅前がもっと活気づくといいなと思います」

●静岡県立大学、山梨県出身の望月あやこさん(21)
Q.選挙に行ったことはあるか
「ないです」
Q.6月16日の静岡県知事選挙に行くか?
「行きません」
Q.選挙の印象は?
「真面目で、良い印象を持っています」
Q.自分の暮らすまち(静岡県)がこれからどうなったら良いと思うか
「人口が多く、商店街などが活気にあふれているまちになってほしいと思います」

さらに、まだ投票権を持っていない学生さんからも意見をもらいました!

●静岡大学、長野県出身のM.Kさん(19)
Q.選挙の印象は?
「大人になったら選挙に行きたいと小さい頃から思っているが、昨今の人気取りのために行っている政治家のパフォーマンスや、総理の詭弁に嫌気が差しているため、選挙権を得ても投票に行きたくない人の気持ちも分かる。しかし、選挙には行ってみたい」
Q.自分の暮らすまち(静岡県)がこれからどうなったら良いと思うか?
「防災意識の高い県として市民が知識と誇りを持てるようなまち。また、中心地のみならず、山間部も活気ある明るいまちになってほしい」

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今回の学生の選挙についての意識調査アンケートでは、自分の意志を一票に託したいという学生がいる一方で、選挙に関心がむかないと正直な意見を述べてくれる学生もいました。しかし、アンケート取材のあとには「選挙、行こうかな」と前向きな変化をみせてくれたこともありました。私たちが街頭や大学での選挙啓発活動を通してみえてきたのは、「選挙」を若者と共有する場をつくっていくこと。そして、呼びかけ続けることだと思いました。共通しているのは、今、みなさんが「静岡県に暮らしている」ということと、私たち若者が静岡県の未来を担っているということですよね。すぐには選挙に結びつかないのかもしれませんが、少しずつでも、私たち世代の若者が静岡県の未来を考えていけたら良いです。
また7月には、参院選も控えています。学生である私たちにもできることや社会に呼びかけることを、これからも続けていきたいと思いました。

さて、今日6月16日は、そのスタートでもある静岡県知事選挙の投票日。みなさん、ぜひ投票に行きましょう!


富士山世界文化遺産登録応援企画!「富士山への応援メッセージ大募集!」


(写真提供:静岡県観光協会)

2013年6月16日から27日まで、富士山世界文化遺産登録の審議会がひらかれますね。静岡県に暮らす私たちにとって「世界に誇る富士山」となる日は待ち遠しく、またそこに携わっている関係者の方々の応援・協力も今回の世界文化遺産登録にむけてなくてはならないものです。私たちはそんな想いのたけを、たくさんの人と共有したい、そして私たちの声をより多くのみなさんに届けたいと思いました。この熱い気持ちがキッカケとなり、私たちは今、全国、全世界にいらっしゃいます、富士山LOVEな皆さまからの「富士山世界文化遺産登録 応援メッセージ」を募集しています!
皆さまからいただいたメッセージは、2013年6月16日の富士山世界文化遺産登録発表日までの間、Facebook静岡未来、ガクセイ的新聞Webページ(本サイト)に順次、掲載いたします。
(Facebook静岡未来→http://www.facebook.com/shizuoka.mirai)

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【応募方法】

○メッセージについて
・B4サイズのスケッチブックに「富士山世界遺産にむけて」の応援メッセージを書いてください。
・メッセージは、色ペンで濃くハッキリと。スケッチブックを華やかにして、応援メッセージができるだけ目立つようにお願いします。
・メッセージの下(スケッチブックの下部)に、応募者さまのご職業、氏名(ニックネームでも可)を記載してください。

○撮影について
・メッセージ入りのスケッチブックを持って、写真撮影。
・スケッチブックは上半身、顎の下に近いところで持ってください。
・撮影の際は、メッセージと人物が目立つようアップの写真をお願いします。
・大人数での撮影の場合はできるだけ人の隙間ができないよう、寄った写真をお願いします。
・明るい場所での撮影をお願いします。

【見本画像】


【応募〆切】
2013年6月16日(日) 午後1時。

【応援メッセージ送信先】
・shizuokajidaiのgmail.com(「の」を「@」に変えてください)
・メールのタイトルは、『富士山世界遺産登録応援メッセージ』で御願いします。
*この企画に関しての質問・不明点ございましたら、下記問い合わせ先までご連絡ください。shizuokajidaiのgmail.com(「の」を「@」に変えてください)
なお、いただいた写真は「Facebook静岡未来」の指針に沿ったものを掲載いたしますので、不適合なもの、中傷するものといった写真は除く場合がございます。ご了承ください。

【応募の際のご注意】
・みなさまからいただいた画像は、こちらで安全に管理いたします(本企画以外で使用することはございません)。

ー応援メッセージ企画担当者よりー

2006年11月に、富士山世界文化遺産暫定登録を申請してから7年が立ちました。
富士山世界文化遺産登録までのあゆみは長く、静岡・山梨両県の協力、地元の人たちの応援など、多くの関係者がこの大プロジェクトに携わってきました。
2013年5月1日は、富士山の世界文化遺産登録勧告が発表されました。静岡のまちもその報道に活気づき、登録実現がすぐそこまできているのだと感じました。
「日本一の富士山を、世界一にしたい。」
そんな大きな想いがあるのだから、よりたくさんの人と共有しなけりゃもったいない!そう思いませんか?だから、世界一の富士山を願っている人たちや富士山LOVEな人たち、そして静岡県に暮らすみなさんと一緒に、富士山を応援することはできないのだろうか。

私たちは静岡の未来を考えるうえで、より多くの人、様々な背景を持つ人とのつながりを求めています。Facebook静岡未来やこのガクセイ的新聞Webページでも、静岡の地域社会をはじめ、静岡に暮らす大学生や静岡のまちの人、知識者といった人物にスポットをあてて、一緒に静岡の未来を築いていこうという目的があるんです。

今回の富士山世界文化遺産登録の実現は静岡のみならず、日本に暮らす人たちにとっても決して他人ごとではございません。「富士山を世界一に」へむけて、みなさんと一緒に盛り上がり、そして応援していきませんか?

6月16日は県知事選投票日!「静岡県の未来を考える」学生緊急座談会開講!

「選挙に行く意味ってなんだろう?」それは投票権をもった大人としての義務だから?行かなくてはならないものだから?
「若者の投票率が低い」という言葉は耳が痛くなるほど聞いています。じゃあどうして低いと言われ続けているのか、若者の一票がどんな力を持っているのか、ちょっと考えてみませんか。私たち若者の選挙に対する意見やイメージ。今回は、静岡県内に暮らす学生・地域団体の代表3人が、腹を割って話してきました。「選挙=義務」の視点を180度かえてしまう、若者の新しい視点からみた選挙のイメージを、とくとご覧あれ。



『若者の手による、一票の力とは』



(写真左から)
●『静岡時代』編集部員(天野和佳子):静岡大学浜松キャンパス4年。今回は座談会の進行役をつとめる。6月16日の静岡県知事選挙にむけた街頭・大学で行われる啓発活動に参加中。(Facebook静岡未来→http://www.facebook.com/shizuoka.mirai)

●静岡2.0(青野みちのさん):静岡県立大学4年。幅広い年代の人々が関わりあうことができる仕掛け作り、場作りをしている団体の代表。学生だけではなく社会人、地域の方も参加する地域団体を目指している。
(Facebook静岡2.0→https://www.facebook.com/Shizuoka2.0)

●Designus(小野寺瞬さん):静岡大学静岡キャンパス4年。静岡の学生が成長できる環境を作るという理念のもと、勉強会やセミナーを開催し、学生がモチベーションを高めていく場を作っている。
(Facebook学生団体Designus→https://www.facebook.com/designus.student)


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学生は若者の投票率や選挙をどう捉えているのか?

天野:選挙の時期になると、「若者の投票率」が話題になりますが、ふたりはどのように捉えていますか?

小野寺さん:僕は選挙に行かないことによって将来的に生じるデメリットや、自分の投じる1票の大きさが理解できていない学生が多いように感じています。また、政策についてや選挙候補者に関する情報なども理解しづらい部分もあったり、若者の間でそういった情報が行き渡っていないのも投票率が低い原因だと思います。また若者の投票率が低いと言われる中、投票率の高い高齢者向けのマニフェストが多くなってきているように思うので、今後の政策が不安でもありますし、注目もしています。今後の街づくりを引っ張っていくのは、若者ですから、皆でもっと当事者意識を持てると言いなと思います。

青野さん:私の場合は、今暮らしている街が好きだから、「街のために何かをしたい」と思うので、それが投票する意識につながっているなと感じます。街と自分とのつながりが感じられないと、選挙を自分と関わりがあることのように意識しづらいのではないでしょうか?でも選挙って、自分の生活の中でどこか必ずつながっていると思うんですよね。

天野:確かに、私たち一人一人が投票に行った意味というものは、すぐに結果として現れてたり、実感出来るものではないかもしれませんが、どれだけ「自分ごと」としてイメージできるかが大切ですよね。では、所属している団体のメンバーや周りの友人は、選挙・政治についてどのような考え方・関心を持っていますか?





小野寺さん:Designusのメンバーは、選挙・政治に対して比較的意識の高い学生が多いと思います。これは、単純に特徴的な活動内容のおかげで政治や経済に注目している人が集まっているからだと思いますが、もちろん、そういう学生ばかりではなく、自分が投票したからといって何も変わらないのでは、と投票に行くことを躊躇している人も周りにいますね。

青野さん:静岡2.0のメンバーも、選挙・政治に関する関心はありますね。団体の活動の中で、実際にお世話になっている自治体の代表が代わり、政策がガラっとかわっていくのを実感したこともあり、それが関心へつながったりするんです。このように街に関わる活動など、街に接するきっかけがあるかないかで、同じ学生でも意識に差があるなと感じます。

天野:静岡時代編集部も選挙が近づくと、情報発信をしている立場として、どんな呼びかけが出来るだろうかと話題になります。自分が投じる一票をどういう価値のあるものにしたいのか、そこを考えつつ理解を深めていければ良いんじゃないかと考えています。


▲2013年6月4日に静岡県立大学で行われた静岡県知事選挙啓発活動の様子。
選挙関連のノベルティグッズを配布し、学生の選挙にたいする意識向上を目指した。


どういう社会で生きていきたいのか、ビジョンを考える

天野:最後に、2013年6月16日は静岡県知事選挙の投票日ですが、それぞれDesignusと静岡2.0の代表をなさっている立場において、個人的に選挙に関してどのようなことを考えていますか?

小野寺さん:僕は、身近な人の発する情報には関心を示すことが大事だと考えています。例えば、他県出身者だと静岡の政治に関心がないという人もいると思いますが、そういった人でもSNSで選挙に関するつぶやきをしていたら、不思議と意識が高まるでしょう。ですので、個々人が考えを発信していくことが重要だと思います。そしてそういった情報を発信する人が増えるためには、まずは住んでいる地域や社会がどうなってほしいかという想いやイメージをもつことも大切ですよね。それは今暮らしている静岡県に対しても同じで、そう意識する中で自然に選挙が身近に感じられるのではないでしょうか?



青野さん:私よりもより多くの人が地域に思い入れや関心を持てるといいなと思います。地域の方々とのつながりが広がると、街をつくる基盤となる選挙の重要さだけでなく、町づくりに対する責任感、危機感も同時に感じるんです。誰でも、自分の地域での生活を改めて見つめることで、一票の意味ってより深められると思うんですね。




ーー青野さん、小野寺さん、本日はありがとうございました。Designusと静岡2.0での活動は、直接的ではないと思いますが、間接的に静岡の街づくりや、選挙・政治への関心を高めることへとつながっているのだと感じました。今までもっていた「選挙=義務」のイメージを「選挙=まちづくり」にかえると、より広い視野で選挙や静岡の未来を捉えることができるのではないでしょうか。この座談会の中で考えたことや感じたことをその時だけにとどめず、静岡県に暮らすみなさんや同年代の子たちに伝えていきたいと思いました。みなさんも自分の身近な人や暮らす街がこうなったらいいのに、という未来を考えてみませんか?投票する一票は、その考えを表現する場、形にする場でもあるのではないかと思います。


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〈座談会メンバー〉
●『静岡時代』編集部員(天野和佳子):静岡大学浜松キャンパス4年。今回は座談会の進行役をつとめる。6月16日の静岡県知事選挙にむけた街頭・大学で行われる啓発活動に参加中。(Facebook静岡未来→http://www.facebook.com/shizuoka.mirai)

●静岡2.0(青野みちのさん):静岡県立大学4年。幅広い年代の人々が関わりあうことができる仕掛け作り、場作りをしている団体の代表。学生だけではなく社会人、地域の方も参加する地域団体を目指している。
(Facebook静岡2.0→https://www.facebook.com/Shizuoka2.0)

●Designus(小野寺瞬さん):静岡大学静岡キャンパス4年。静岡の学生が成長できる環境を作るという理念のもと、勉強会やセミナーを開催し、学生がモチベーションを高めていく場を作っている。
(Facebook学生団体Designus→https://www.facebook.com/designus.student)




「時事」カテゴリーの『はじめに』。



 このページを制作しているわたしたち「静岡時代」編集部は基本的に静岡県の大学生・大学院生です。わたしたち世代はちょうどバブルが崩壊したころ・もしくはその少しあとに生まれました。そして、その後ずっと日本の社会全体が方向性を見失い迷走を続ける時代を育ってきました。

 いや、厳密には、「迷走してる」とか言っているのは外国のひとたちや、わたしたちの上の世代のひとたちで、彼らのそんな声を聞きながら、「ああ、たしかにそうだよな、迷走してるよな」なんて思ってるに過ぎないのですけど。だって、こういう世の中しかわたしたち知らないのですから、迷走してるとかどうとか較べようがない。

 グローバル? 国民国家論? うーん???
 TPP? 原発? いじめ問題? 領土? ももクロ???

 では、そんな世の中で、わたしたちはどう生きればいいか。親世代に聞いてもわかりません。実際、なんかピンとこないように思いません? 間怠っこしいことを言っていますが、「たしかに世の中迷走してるよな」って思うのってそういうときじゃないでしょうか。たぶん、世代どうこうじゃなくて、みんなわかんないんだなぁと思います。

 つまりこれから自分たちが生きて行く方向性は、なんとか自分たちの自力でクリエイトして行かなくてはならないということです。まあ、よく言われてることだけど、本当にお手本がない。

 さらに付け加えておくと、たぶん、わたしたちだけ(わたしたち世代だけ)がなんとか生きて行ける専有的なやり方のみをひねり出してもたぶんだめっぽいということ……。

 わりと近い将来、わたしたちも家庭をもって子供を育てて……となる可能性が高いわけですけど、子供世代になんか聞かれて「やぁ、なんもないね」とかなるのもちょっとアレです……(まあ、こういう言い方すると、そもそもこういう問題って何かクリアカットな答えがあるってものでもないので、語弊あるのですけど)。

 ただ、とりあえず、数十年後の連中にわたしたちの世代を指差されて「あの世代は馬鹿だったね」と言われ、ついでに「あいつらこそが本当の終わりの始まりだった」……とか戦犯扱いされるのも癪です。

 また、我々、ちょうど不運にも人口も減り始めたタイミングで大学生やってて、ただでさえ「ゆとりナントカ」とかスケープゴートになってるので、たぶんほんとにうまくやらないとかなりの高確率で後の世に「黒歴史化」されそうです。

 だから、いまのうちからなんとかしておきたいと、少なくとも大学で高等教育やってる身分として思うのです。だらだらと文字数を重ねていますが、そのような青臭い危機感と、青臭い使命感からこのカテゴリーを企画しました。

 じゃあ、どうしようか。後の世から、我々世代が、「奴らこそが廃塵と帰した『リアル北斗の拳』のような世界に新たな社会ビジョンを描いた中興の祖的世代であった」……とまでは言われなくとも、とりあえず、後の世から我々が「馬鹿」と呼ばれないためには。
 そのためには、世界の大きな歴史のなかで、いまわたしたちがどのような状況・地点にいるかをマッピングするところからはじめなくちゃと思います。

 そう「歴史」。

 過去にどのような人々の営みや思惑、そこから生じるできごとの関わりと連なりとがあって、現在の世界が出来上がっているのだろうかということ。そしてわたし自身もその関係性のただなかにいるのだということときちんと向き合うことが肝心だと思うのです。

 歴史と世界のなりたちというのは、わたしたちを囲む「檻」です。そして、わたしたちは世界のなかで生きている以上、その「檻」から決して出ることができない。ただ、「檻」の正体や形をすこしでも知っていれば(全容を知ることは不可能でしょう。だって、わたしたちは「檻」のなかにいる)、そのなかでうまく立ち回ったり、さらには「檻」自体をどうにかすることも(もしかしたら)できるかもしれません。

 じゃあ、その「歴史」はどのくらいの射程で考えればいいのでしょう。おそらく10年単位じゃ全然だめです。たぶん、500年、せめて1000年射程が必要でしょう。

 ひとつの例として、とりあえず、この2013年初頭現在、第2次安倍政権が発足しました。そして、「アベノミクス」という言葉がなんだか今年の流行語にでもなりそうな勢いですけど、この流れを1955年の吉田茂体制と重ねて見る人も少なくありませんよね。たしかに民主党の崩壊からの自民勝利の過程などを見ると、吉田内閣となりたちが類似していると見ることもできます。

 しかし、こういった動きは日本史全体を見て行くと安倍・吉田内閣だけではなくて、勘ぐってみれば類似したパターンがいくつも見られるようです。もしかしたら、あなたの近くの人間関係の権力構造の変遷のなかにも見つかるかもしれない(どうも社会という巨大な舞台はひとりの役者の属人的なキャラクターでどうこうできるものではなさそうです。役割があってそれを演じるべく割り振られるひとがいる。そして物語は繰り返される)。

 たぶん、その"根底"にあるのは、わたしたち日本人の作り上げた社会全体の醸し出す、無意識的で集合的なある「欲望の動き」なんじゃないかと思います。

 そうした無意識の欲望の動きが折り重なって紡がれてきたのが日本のわたしたちが生きる社会の物語で、そして、日本の物語は世界全体の欲望の動きとその物語のなかのある位置(地政学的には極東の島国の)に基礎づけられていて、さらにその日本のなかに静岡の街があって、わたしもあなたもそのなかに生きていて、わたしたちひとりひとりがその集合的な、社会の無意識の欲望をつくり、それが最終的に世界を成している。

 ではその「欲望」とはなんなのか。どのような成分でできているのか、成り立ちはどうなっているのか。その正体をリバースエンジニアリングすべく静岡の大学人を中心とした多方面の識者にインタビューを重ねて掘り下げて行こうというのがこのコーナーの主な狙いです。

 なんだ「時事」じゃないじゃん! とお思いの方、「時事」とは先ほども述べたように、おそらく社会全体の欲望の折り重なったものの関係性の表層に現れる"ある姿"です。いま、新聞でニュースで扱われているあんなことやこんなことは、「本当はどういうことなのか」、それを歴史という広大な射程で捉え直し、そのなかでの静岡の街のあり方や行く末も考えようという。だから、わたしたちの媒体名は『静岡時代』なのであり、このページの副題は『シズオカガクセイ的新聞』なのです。

 なお、このページは、静岡県庁と合同で運営しているFacebookページ「静岡未来」(http://www.facebook.com/shizuoka.mirai)のコンセプトの中枢を基礎づけるものとなるとも考えています。Facebookページ「静岡未来」は、その名の通り、静岡の未来をどうするか考える、そのための知恵を集約する場所を目指しています。

 また、なんだかみんな、わたしたち大学生も含め、目の前のことばっかりしか目が行かなくなってしまっている、——たぶんいつの世も変わらない——最近の現実に対しての自戒も含めて。

——静岡時代編集部

大学生も交通安全意識を"ピカッと"点灯!


静岡県内大学生×静岡県交通安全対策協議会による『ピカッと作戦!』大学キャラバン!!




みなさんは『ピカッと作戦!』って聞いたことはありますか?
テレビ CMやポスターを見かけた方も多いはず。これは、静岡県交通安全対策協議会が夕暮れ時から夜間にかけての交通事故をなくそうと、平成24年度からこのキャッチフレーズで事故防止の啓発を行っています。具体的には、歩行者に対しては「自発光式反射材の着用」を、またドライバーには「早めのライトオン」を中心に呼びかけを実施。今年も日没が早くなってきて事故が増えてくるため、街頭での啓発キャンペーンを行います。


最近は大学生をはじめとする、若い世代が関わる交通事故が増えています。そこで、今年の啓発キャンペーンにはわたしたち大学生も参加し、静岡大学(10月20日)と静岡県立大学(11月10日)で呼びかけを行いました!普段の外出時から交通安全への意識を持つことは、自分の命を守るために必要なこと。車の免許も取得し、行動範囲が広がる大学生だからこそ、自分のこととして交通安全を考えるきっかけにしたいと思います。


2015年10月20日(火)
静岡大学

第1弾は、静岡大学(静岡キャンパス)にて実施!呼びかけを行った場所は、たくさんの静大生が利用する大学の正門:通称定年坂の下(駐輪場付近)です。当日は、静岡時代編集部に加え、『静大祭実行委員』のみなさん(大勢!)と、Facebook静岡未来にもたびたび登場いただいている『棚田研究会』代表の溝口さんが参加してくれました。

▲県庁のくらし交通安全課や県警の皆さんと一緒に呼びかけを行いました!「今月のライトオンは16:00です!」




皆さん、それぞれ自団体のユニフォームを来て、啓発グッズである自発光式反射材やチラシ配布、パネル・のぼり旗の係と分担し、気合いをいれて呼びかけ。

参加した棚田研究会の溝口さんは、「自分も自転車を自己中心的に運転してしまう時がありました。今回啓発する側として参加して、安全運転の呼びかけを行っても恥ずかしくないようにしなければと思いました」

また静大祭実行委員の田中さんは、「静大周辺は自転車、車が狭い道を通るので、自分も気をつけたい。特に大学祭も日が暮れる頃まで開催しているので、実行委員会としても皆さんに事故のないよう気をつけていきたいです」と話してくれました。

静大生のみなさん、これからは『ピカッと作戦!』を思い出して、自分や他の人の安心を守る安全運転をよろしくお願いします!





2015年11月10日(火)
静岡県立大学




静岡県立大学での呼びかけには、同大学に通う経営情報学部・西野ゼミ生のみなさん、地域と学校をつなげるプロジェクトを行う学生団体「地域コラボプロジェクト」の寺田昌代さんが参加してくれました!10月に静岡大学で行われたキャラバンと同様、「今月のライトオンは16時からです!」という呼びかけとともに、自発光式反射材とリーフレットを配布。



当日は強い雨に見舞われたあいにくの天気でしたが、立ち止まる学生やその場で反射材を使ってくれた学生の姿も見られました。雨天時は歩行者や運転手にとって視界がより悪くなり、事故も起こりやすくなります。特に、これから12月にかけては交通事故が多発する時期なので、いつもよりも注意が必要!今月のライトオンは16時からですが、天候にも意識しつつ、「暗くなったな」と感じたら早めのライト点灯をお願いします。自分と周囲へのちょっとした気配りが、誰かの命や地域の安全を守ることにつながります。

大学での『ピカッと作戦!』はひとまず終了しますが、周りにいる友だちやご家族に、交通事故防止への声を広げていただけると嬉しいです。よろしくお願いします!




■静岡県立大学生からの声!

経営情報学部・西野ゼミ所属:鈴木龍馬くん(写真:右から2人目)
「明るい雰囲気の中、気持ち良く呼びかけができました。これから日が更に短くなるため、今回呼びかけた「早めのライトオン」を必ず実践して、交通安全に努めます!」

地域コラボプロジェクト:寺田昌代さん(写真:左)
「普段、交通安全に対しての意識が薄かったな、と自分が呼びかける立場になって気付けました。これからは、交通安全の意識を高めて自分の身を守れるように生活していきたいです!」



ピカッと作戦!

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》

「コーディネーター×大学生で振り返る、静岡県の事業評価」
2015年9月12日(土)・13日(日)に実施された、静岡県の事業について評価・議論する『事業レビュー(旧:仕分け)』。今年度も多数の大学生が評価者という立場で現場に参加しました。今回はその大学生のなかの有志団体である『ふじのくにづくり学生研究会メンバー』が、事業レビューでコーディネーター役を務められた、伊藤伸さん(政策シンクタンク「構想日本」)に、静岡県の事業レビューの特徴や課題についてインタビューを行いました。行政と評価者(有識者、市民)の間に立ち、これまで膨大な数の事業評価を仕切ってきた伊藤さんは、静岡県の事業評価や大学生の参加をどのように捉えているのでしょうか。
行政について研究している学生、将来行政職に就きたい学生は必見ですよ!





政治・社会を知るための1番のヒントは、個人の“好奇心”


研究会・鈴木:このふじのくにづくり学生研究会は昨年から立ち上がって、これから継続的にやっていこうと考えているのですが、地域にとっても、大学生自身にとっても良いことを連鎖させていける、そんな組織になったらいいなと思っています。また、これまで県の行革課の皆さんにかなり支えてもらってきたので、今後はより研究生から動いていく空気もつくっていきたいですね。

伊藤さん:行政の事業評価をきっかけにして大学生が自分たちでこのような組織をつくるというのは、全国でも例がありません。ですから、事業レビューに関わる当事者としても、この取り組みはぜひ継続させてほしいです。

これまで、このような行政の話に参加するのは高齢の方が主でした。しかし、行政も政治も、高齢の方だけのことをやっているわけではない。若い世代も同じ県民・住民です。皆さんのような若い世代の人にも関わってもらう事はとても重要です。少なくともいま研究会のみなさんは面白いと思える部分があるから関わっているのだと思います。大上段にかまえる必要はまったくなくて、面白さを追求することからスタートすることこそ大切だと私は思います。



政治や行政に関わってくる学生の多くが、「自分は他の学生とはちがう」という意識のある人が多いですよね。しかも政治や行政に接点を持とうと時間を割く学生って、数が少ないから重宝されます。そのこと自体はいいことだと思いますが、自分を“偉い”と思わないようにすることは絶対に大事です。 “目立つこと”ばかりを考えるのではなく、謙虚さを持っている学生の方が、僕らのような立場からすると、一緒に何かしたいなと素直に思えるんですよね。

ふじのくにづくり学生研究会のみなさんは、「目立ってやろう」というモチベーションに溢れているわけではなく、純粋にこの活動が面白そうだから集まっているんだなと感じます。そういうスタンスから始めて、段々と自分がやりたいことに対する時間を増やしていく、そういうステップを踏むことができる今の時間はとても貴重だと思います。現に皆さんは、いくつか県の委員会へ関わっていますよね?

研究会・鈴木:今年は研究会から、地方創生総合戦略策定のための県内各層の代表者が集まる会議や、教育に関する有識者が集う会議に参加しています。

研究会・太田原:僕も参加しましたが、本当に素人の大学生が、県に直接意見を言えるというのは、すごいことなんだと思いました。隣の席に座っている方々も、名だたる企業の代表者だったり。とにかく緊張しましたけど、良い勉強になりました。



伊藤さん:そういった個々の活動もあるから、研究会の中で共有できるときっと波及効果も出てくるのでは。ものすごく社会に近い位置で活動していると思いますよ。おそらく、どこかに行ってみたい、参加してみたいと思えば、普通なら行けなかったところへもすんなり行けてしまうんじゃないですかね。

僕は大学を卒業して、すぐ国会議員の秘書になったのですが、在学中に選挙の手伝いなどをしていたのがきっかけなんです。在学中にはさらに、一緒に行動していたメンバーと社会体験のためのサークルを作ったのですが、普段から政治や社会と直に接していたから、自分も本当に色んな体験ができたことは確かです。皆さんにとってのふじのくにづくり学生研究会も、そのような場として活用したら良いのではないでしょうか。
今後の研究会の活動として「こういうことをしたい」という考えはありますか?

研究会・鈴木:今後は「模擬レビュー」をしていきたいと思っています。県庁内でも、「若い人に事業についての意見を聞きたい」という声を結構聞くんです。だからそれをレビューのような形でとり上げてれば、私たちも色んな情報を学べるし、県にも研究会にもメリットがあるのでいいんじゃないかと思っています。

伊藤さん:良いアイデアだと思いますよ!似たような取組みとして、大阪大学大学院で模擬レビューをしています。実際に国が行っている事業について、内閣府から職員が大学まで来て説明者役を行います。
評価者は大学生が務めます。実際に評価者を経験するんです。これも随分やってきていますから、皆さんの模擬レビューの参考にいいかもしれません。



研究会・鈴木:すでにこのインタビューだけでもいくつかアイデアをいただいてしまいましたが、研究会だけでなく、できるだけ多くの同じ学生同士にも関心を広めてもらえる活動にしていけたらと思います。

伊藤さん:そうですね。ただし、学生が政治や行政に興味を持ってもらうにはどうしたらいいのかよく議論されますけど、僕は受け手の学生ではなくて大人の責任だと思っています。ですから一歩前に進んだみなさんには、大人に対してもどんどん物を言ってほしいですね。
繰り返しになりますが、みなさんの活動は、確実に全国的に珍しい取り組みで可能性があります。ぜひ継続してほしいと思いますし、逆に僕らで協力できることがあれば、少しでも力になりたいと思っているので、いつでも連絡をください。






<プロフィール>
♦︎伊藤伸(いとう・しん)さん
1978年北海道生まれ。同志社大学法学部卒。
衆議院議員秘書、参議院議員秘書を経て、05年4月より構想日本政策スタッフ(http://www.kosonippon.org/)。08年7月より政策担当ディレクター。
09年10月、内閣府行政刷新会議事務局参事官(任期付の常勤国家公務員)。行政改革全般や行政刷新事務局のとりまとめ等のほか、政府が実施した事業仕分けのコーディネーターも務める。
13年2月、内閣府を退職し構想日本に帰任(総括ディレクター)。13年9月より法政大学非常勤講師(NPO論)兼務。
Yahoo!ニュース個人にて、民の立場から政治、行政を動かす日常を綴ったコラム「政策の現場」を執筆中。

♦︎ふじのくにづくり学生研究会(http://www.fujinokunistudents.com/
2014年の静岡県“ふじのくに”士民協働事業レビューに参加した大学生評価者のなかから、有志が集まって結成。年1度の事業レビューのみならず、行政の各種委員会等にも参画し、大学生として継続的な提言・発言を行っている。2015年度の事業レビュー経験者(2期生)も加わり、今後は来年のレビューに向けた模擬レビューなど実践的な勉強会を実施予定。

事業レビューをさらに深堀り!
■大学生も立派な“行政評価者”になれる!? 県行政を見る「コツ」教えます
http://gakuseinews.eshizuoka.jp/e1521925.html


◀︎◀︎【1】・【2】

静岡県内大学生が【静岡県議会】を大研究!〜平成26年9月定例会レポ(2)〜

連続特集:静岡県議会大研究『19歳の目にうつる県議会』(2)
「県議会」。それは、県議会委員が県の自治に関する物事を意思決定する議決機関。言葉だけ聞くと非常におカタい感じがしますが、静岡県の未来の方向性を決める大事な場と時間なんですね。今回は、本会議に引き続き常任委員会を傍聴してきました。県の部局を7つの委員会に分け、各会議室で分野ごと細かい議案に関する審議(質疑応答)を行う常任委員会、議員さんと県職員の方の距離もぐっと近い会場内ではどんなやりとりが行われるのでしょうか?

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■塚本みゆき(つかもとみゆき)
静岡英和学院大学人間社会学部1年。静岡県庁の取材は今回がはじめて。
傍聴の席で何をフックにして議員の話を聞くのか、県の方向性にたいする持論を考えながら取材に臨みました。
ご本人曰く、「大学1年生なりに見た県議会をお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。」
ちなみに、かぶっている帽子は静岡未来特製 學コンシャスの証(學=学び コンシャス=意識的な)。気合い十分入ってます!


◉【19歳。静岡英和学院大生 塚本みゆきがみた「本会議」】の記事はこちら→ http://gakuseinews.eshizuoka.jp/e1389267.html

■静岡未来
https://www.facebook.com/shizuoka.mirai
静岡県庁と県内大学生が共同運営するFacebookページ。
大学生が静岡県で学べること、そして地域の未来に繋げるヒントを探っていきます。
※本連続特集は静岡未来にて掲載中。その他、静岡県と県内大学生の情報も盛りだくさん。気になる方は「いいね!」をクリック!

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■コアな県政情報、直に知るなら委員会へ!

今回私が傍聴したのは、健康福祉部関係・がんセンター局関係を審査する「厚生委員会」。
大学で心理学を専攻していることや、9月に行われた県の介護イベント「ふじのくにケアフェスタ2014」にも参加していたこともあり、議論の内容が自分の知識や関心と関連づけながら聞けそうかなと思い選びました。

私が傍聴した時の話題の中心は、静岡県内でも起きている自殺の防止、対策についてでした。
暗い話題ですが、県によると平成25年度の県内の自殺者数は759人。県はこの現状に歯止めをかけるため、悩みを抱えている人に気付き、声をかけ、話を聴き、必要な支援につなげる役割を担う“ゲートキーパー”の養成を推進しています。
これは決して専門職でなければいけないということはなく、県でも一般の方を対象として、相談者に対する具体的な声のかけ方、話の聴き方などを学ぶことができる研修会を実施しているとのことでした。
ですが実際のところゲートキーパーとなっているのは、主に福祉担当の市・町の職員や臨床心理士などで構成されています。

私は、ゲートキーパーの存在自体を知らなかったですし、専門職でなくてもよいのに、専門職の方が大多数なのであれば、“ゲートキーパー”の意味があまりないのではないか、とも思いました。
専門外の学生、社会人でもゲートキーパーになれるのであれば、その点をうまく活かすことはできないのかと考えてしまいます。
私の勝手なアイデアですが、ゲートキーパーの研修内容が、“誰かの悩みを聞く”技術の向上につながるのであれば、社内研修等との連携は裾野をひろげるためにも良いのではないでしょうか?





▲案内をしてくださった、県議会事務局政策調査課の勝山さん(写真右)。議会の情報をわかりやすく、丁寧に教えてくれました。

■みえてきた課題は、「若い世代と県政の壁を崩すこと」。

議員と職員が一対一で意見をかわす委員会は、議場よりも気楽なのかと思いきや、逆に緊張感があり、特にどんな質問に対しても答えていく県職員の皆さんは大変なのだろうな、思ってしまいました。でも、議員の方も、毎定例会に意見を出すために、調査等をしてこられてるんですよね。

傍聴を通して、県議会は議論のやりとりというよりは報告会的な印象を受けてしまったので、県議会そのものに若い世代の関心を集めるのはとても難しい気がしました。
むしろ別の方法で県議会との接点をつくっていく方が効果的なんじゃないかなぁ。
みなさんや周りの方の中で県議会に行ったことがある人はどのくらいいるでしょうか? 行ったことがある方はぜひ感想も教えていただきたいです。




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◉連続特集:静岡県議会大研究『19歳の目にうつる県議会』
【静岡県内大学生が【静岡県議会】を大研究!〜平成26年9月定例会〜】

●塚本みゆき(つかもとみゆき)
静岡英和学院大学人間社会学部1年。静岡県庁の取材は今回がはじめて。
傍聴の席で何をフックにして議員の話を聞くのか、県の方向性にたいする持論を考えながら取材に臨みました。


◆静岡県議会だより(9月定例会ダイジェスト情報あり)を発行しました!
http://www.pref.shizuoka.jp/gikai/dayori/dayori2611/2611_01.html

◆静岡県議会HP
http://www.pref.shizuoka.jp/gikai/index.html

◆Facebook静岡未来
https://www.facebook.com/shizuoka.mirai

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静岡県内大学生が【静岡県議会】を大研究!〜平成26年9月定例会レポ(1)〜

連続特集:静岡県議会大研究『19歳の目にうつる県議会』(1)
「県議会」。それは、県議会委員が県の自治に関する物事を意思決定する議決機関。言葉だけ聞くと非常におカタい感じがしますが、静岡県の未来の方向性を決める大事な場と時間なんです。議会は一般の方も傍聴が可能。ということは、私たちも県の代表の方々と一緒に、これからの静岡県を考えることができるのです。今回は、静岡英和学院大学1年生の塚本みゆきさんが9月定例会に傍聴参加をしました。大学生活にもやっと慣れはじめた初々しい女子大学生の目に、静岡県議会はどううつったのか。定例会って何? 静岡県はどんな未来をつくっていくのか。県議会連続特集をご覧ください。

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■塚本みゆき(つかもとみゆき)
静岡英和学院大学人間社会学部1年。静岡県庁の取材は今回がはじめて。
傍聴の席で何をフックにして議員の話を聞くのか、県の方向性にたいする持論を考えながら取材に臨みました。
ご本人曰く、「大学1年生なりに見た県議会をお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。」
ちなみに、かぶっている帽子は静岡未来特製 學コンシャスの証(學=学び コンシャス=意識的な)。気合い十分入ってます!


■静岡未来
https://www.facebook.com/shizuoka.mirai
静岡県庁と県内大学生が共同運営するFacebookページ。
大学生が静岡県で学べること、そして地域の未来に繋げるヒントを探っていきます。
※本連続特集は静岡未来にて掲載中。その他、静岡県と県内大学生の情報も盛りだくさん。気になる方は「いいね!」をクリック!

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▲入場手続きも無事おわり、これから傍聴席へ向かいます。


▲とはいっても、初めてはやっぱり緊張気味の塚本さん。堂々と入って大丈夫ですよ!

■『若い人に関心を持てもってもらいたい』
という思いは、私たちに届いてる?


人生で初めての県議会。以前、席が空っぽの状態の議場を見学しましたが、実際に議員や県関係の方が着席した光景は、私からしたら物々しい雰囲気に感じました。質問する議員さんによっては、後援会の方々を呼んでいる人もいたので、一時傍聴席が混み合いましたが、そうでない限りは傍聴にくる人ってほとんどいないんですね。
『若い人に関心を持てもってもらいたい』と思っているのは、県議会事務局の方だけではないと思うのですが、正直私たち世代だけの課題でもないんじゃないかな、と感じました。



■19歳が注目した静岡県の「道徳教育」。
今だからこそわかる、道徳教育の課題とこれから。


肝心のこの日の質問内容ですが、私が傍聴した午後半日の間に質問した議員さんは3人。
ひとり5項目程度の質問を、知事や関係部局長に対して行います。
いくつもの話題の中で、私が一番関心を持ったのは、学校における「道徳教育」について。

「学校で道徳教育をどのように行ったら良いのか、教師間で戸惑いがある。中には、道徳の授業時間に、他教科の授業を行ってしまったという例も聞くが、県の道徳教育に対する姿勢はどういったものなのか」
という議員からの問いかけがありました。
県教育委員会の回答は、
「道徳教育の重要性を再認識し、地域との繋がりをもった授業を行い、郷土を愛する人材を育成することを目標にする」。
 
私は自分の小・中学校時代に、どのような道徳の授業を受けたか思い返してみると、
当時は偉人のお話や物語が書かれた教科書を読み、自分はそれらについてどう思うのかを考える、というものでした。
今思えば、授業スタイルのためか、国語の授業と同じ感覚だった気も……。

教科書を読むだけで終わらない授業に切り替えることは賛成ですが、なぜ先生が道徳の授業を他の授業に変えてしまったのかを突き止めることも大切だと思います。
先生方は、やることも多くて授業時間が足りないとか、もしくは道徳教育の優先度が低くなっているとか、原因や理由は、私でも色々想像してしまいます。
もしかしたら道徳教育だけの問題ではないのかも。

本会議(質問)は、時間が限られていることもあってか、質問に対する県の回答が物足りない場合でも、区切りをつけねばならないため、議会自体は粛々と進められていきました。
この先の議論や、調査は行われるのか気になりました。
これ以外の話題に関しても、さらに具体的な議員さんと県とのやりとりは、定例会毎に開催される“常任委員会”でチェックしたいと思います。
次回は、委員会についてもレポートします。お楽しみに!






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◉連続特集:静岡県議会大研究『19歳の目にうつる県議会』
【静岡県内大学生が【静岡県議会】を大研究!〜平成26年9月定例会〜】

●塚本みゆき(つかもとみゆき)
静岡英和学院大学人間社会学部1年。静岡県庁の取材は今回がはじめて。
傍聴の席で何をフックにして議員の話を聞くのか、県の方向性にたいする持論を考えながら取材に臨みました。
ご本人曰く、「大学1年生なりに見た県議会をお伝えしていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。」
ちなみに、かぶっている帽子は静岡未来特製 學コンシャスの証(學=学び コンシャス=意識的な)。気合い十分入ってます!


■静岡県議会HP
http://www.pref.shizuoka.jp/gikai/index.html

■静岡未来
https://www.facebook.com/shizuoka.mirai
静岡県庁と県内大学生が共同運営するFacebookページ。
大学生が静岡県で学べること、そして地域の未来に繋げるヒントを探っていきます。
※本連続特集は静岡未来にて掲載中。その他、静岡県と県内大学生の情報も盛りだくさん。気になる方は「いいね!」をクリック!

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