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静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》

「コーディネーター×大学生で振り返る、静岡県の事業評価」
2015年9月12日(土)・13日(日)に実施された、静岡県の事業について評価・議論する『事業レビュー(旧:仕分け)』。今年度も多数の大学生が評価者という立場で現場に参加しました。今回はその大学生のなかの有志団体である『ふじのくにづくり学生研究会メンバー』が、事業レビューでコーディネーター役を務められた、伊藤伸さん(政策シンクタンク「構想日本」)に、静岡県の事業レビューの特徴や課題についてインタビューを行いました。行政と評価者(有識者、市民)の間に立ち、これまで膨大な数の事業評価を仕切ってきた伊藤さんは、静岡県の事業評価や大学生の参加をどのように捉えているのでしょうか。
行政について研究している学生、将来行政職に就きたい学生は必見ですよ!



静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》


政治・社会を知るための1番のヒントは、個人の“好奇心”


静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》研究会・鈴木:このふじのくにづくり学生研究会は昨年から立ち上がって、これから継続的にやっていこうと考えているのですが、地域にとっても、大学生自身にとっても良いことを連鎖させていける、そんな組織になったらいいなと思っています。また、これまで県の行革課の皆さんにかなり支えてもらってきたので、今後はより研究生から動いていく空気もつくっていきたいですね。

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》伊藤さん:行政の事業評価をきっかけにして大学生が自分たちでこのような組織をつくるというのは、全国でも例がありません。ですから、事業レビューに関わる当事者としても、この取り組みはぜひ継続させてほしいです。

これまで、このような行政の話に参加するのは高齢の方が主でした。しかし、行政も政治も、高齢の方だけのことをやっているわけではない。若い世代も同じ県民・住民です。皆さんのような若い世代の人にも関わってもらう事はとても重要です。少なくともいま研究会のみなさんは面白いと思える部分があるから関わっているのだと思います。大上段にかまえる必要はまったくなくて、面白さを追求することからスタートすることこそ大切だと私は思います。

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》


政治や行政に関わってくる学生の多くが、「自分は他の学生とはちがう」という意識のある人が多いですよね。しかも政治や行政に接点を持とうと時間を割く学生って、数が少ないから重宝されます。そのこと自体はいいことだと思いますが、自分を“偉い”と思わないようにすることは絶対に大事です。 “目立つこと”ばかりを考えるのではなく、謙虚さを持っている学生の方が、僕らのような立場からすると、一緒に何かしたいなと素直に思えるんですよね。

ふじのくにづくり学生研究会のみなさんは、「目立ってやろう」というモチベーションに溢れているわけではなく、純粋にこの活動が面白そうだから集まっているんだなと感じます。そういうスタンスから始めて、段々と自分がやりたいことに対する時間を増やしていく、そういうステップを踏むことができる今の時間はとても貴重だと思います。現に皆さんは、いくつか県の委員会へ関わっていますよね?

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》研究会・鈴木:今年は研究会から、地方創生総合戦略策定のための県内各層の代表者が集まる会議や、教育に関する有識者が集う会議に参加しています。

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》研究会・太田原:僕も参加しましたが、本当に素人の大学生が、県に直接意見を言えるというのは、すごいことなんだと思いました。隣の席に座っている方々も、名だたる企業の代表者だったり。とにかく緊張しましたけど、良い勉強になりました。

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》


静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》伊藤さん:そういった個々の活動もあるから、研究会の中で共有できるときっと波及効果も出てくるのでは。ものすごく社会に近い位置で活動していると思いますよ。おそらく、どこかに行ってみたい、参加してみたいと思えば、普通なら行けなかったところへもすんなり行けてしまうんじゃないですかね。

僕は大学を卒業して、すぐ国会議員の秘書になったのですが、在学中に選挙の手伝いなどをしていたのがきっかけなんです。在学中にはさらに、一緒に行動していたメンバーと社会体験のためのサークルを作ったのですが、普段から政治や社会と直に接していたから、自分も本当に色んな体験ができたことは確かです。皆さんにとってのふじのくにづくり学生研究会も、そのような場として活用したら良いのではないでしょうか。
今後の研究会の活動として「こういうことをしたい」という考えはありますか?

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》研究会・鈴木:今後は「模擬レビュー」をしていきたいと思っています。県庁内でも、「若い人に事業についての意見を聞きたい」という声を結構聞くんです。だからそれをレビューのような形でとり上げてれば、私たちも色んな情報を学べるし、県にも研究会にもメリットがあるのでいいんじゃないかと思っています。

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》伊藤さん:良いアイデアだと思いますよ!似たような取組みとして、大阪大学大学院で模擬レビューをしています。実際に国が行っている事業について、内閣府から職員が大学まで来て説明者役を行います。
評価者は大学生が務めます。実際に評価者を経験するんです。これも随分やってきていますから、皆さんの模擬レビューの参考にいいかもしれません。

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》


静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》研究会・鈴木:すでにこのインタビューだけでもいくつかアイデアをいただいてしまいましたが、研究会だけでなく、できるだけ多くの同じ学生同士にも関心を広めてもらえる活動にしていけたらと思います。

静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》伊藤さん:そうですね。ただし、学生が政治や行政に興味を持ってもらうにはどうしたらいいのかよく議論されますけど、僕は受け手の学生ではなくて大人の責任だと思っています。ですから一歩前に進んだみなさんには、大人に対してもどんどん物を言ってほしいですね。
繰り返しになりますが、みなさんの活動は、確実に全国的に珍しい取り組みで可能性があります。ぜひ継続してほしいと思いますし、逆に僕らで協力できることがあれば、少しでも力になりたいと思っているので、いつでも連絡をください。




静岡県の事業レビューをレビュー!?《2》


<プロフィール>
♦︎伊藤伸(いとう・しん)さん
1978年北海道生まれ。同志社大学法学部卒。
衆議院議員秘書、参議院議員秘書を経て、05年4月より構想日本政策スタッフ(http://www.kosonippon.org/)。08年7月より政策担当ディレクター。
09年10月、内閣府行政刷新会議事務局参事官(任期付の常勤国家公務員)。行政改革全般や行政刷新事務局のとりまとめ等のほか、政府が実施した事業仕分けのコーディネーターも務める。
13年2月、内閣府を退職し構想日本に帰任(総括ディレクター)。13年9月より法政大学非常勤講師(NPO論)兼務。
Yahoo!ニュース個人にて、民の立場から政治、行政を動かす日常を綴ったコラム「政策の現場」を執筆中。

♦︎ふじのくにづくり学生研究会(http://www.fujinokunistudents.com/
2014年の静岡県“ふじのくに”士民協働事業レビューに参加した大学生評価者のなかから、有志が集まって結成。年1度の事業レビューのみならず、行政の各種委員会等にも参画し、大学生として継続的な提言・発言を行っている。2015年度の事業レビュー経験者(2期生)も加わり、今後は来年のレビューに向けた模擬レビューなど実践的な勉強会を実施予定。

事業レビューをさらに深堀り!
■大学生も立派な“行政評価者”になれる!? 県行政を見る「コツ」教えます
http://gakuseinews.eshizuoka.jp/e1521925.html


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