時事
静岡県「ひとり1改革運動」表彰事例を直撃! “県行政改革”のポイントとは?
平成27年度「ひとり1改革運動」事例発表
静岡県が実施している、「ひとり1改革運動」。この事業は、「速く」「ムダなく」「いい仕事」をスローガンに職員一人ひとりが自分の身近な業務を見直して改革・改善を行う取り組みです。毎年、「ひとり1改革運動」の事例発表と年間表彰式が行われていますが、今年度の開催も本日午後に迫りました。
今回は、静岡県の事業研究や政策提言を行う「ふじのくにづくり学生研究会」の鈴木竜馬さん(静岡県立大学 経営情報学部3年)が、優秀事例に選ばれた事業の担当職員を取材。ふたりの職員の方から、表彰対象となった事業の「改革」ポイントについて伺いました。
取材にご協力いただいた方は「ふじのくに自治体情報ネットワーク」の取組みについての事例を発表した情報政策課の夏目さん。ふたりめは、「NDVI解析を活用した効率的な森林実態の把握」を議題にした森林計画課の吉永さんです。
■表彰部門
【予算節減努力】
▷ふじのくに自治体情報ネットワーク
〜企画広報部 情報政策課 情報制作班〜

マイナンバー制度が本格的に施行され、今後、公共団体が相互にやり取りする情報通信量がどんどん増えていくことが予想されます。しかし、静岡県や県内市町のを結ぶ情報ネットワークは、他県と比べてその通信速度等の能力面で遅れを取っていました。それを解消する為に「ふじのくに自治体情報ネットワーク」を構築する必要がありました。
最適なネットワークを構築するためには、「市町との連携」を深めること、「プロポーザル」という入札方式が非常に重要、かつ苦労したことでした。そして、その裏話はとても面白いものでした。
特に「プロポーザル」は画期的なものだと感じました。
このようなネットワークの契約の場合、通常の入札方式を用いると特定の企業しか入札に参加できず、足元を見られる形になってしまう。そこで、県が提案の上限額と通信速度等の最低条件を定め、業者に提案を求めることで多くの企業から魅力的な提案がされるようになったそうです。その結果、提案上限額を大幅に下回る破格の価格と最低条件を大幅に上回る速度の提案を得ることができたのです。
入札の形式を少し変えるだけで、民間の受け取り方がこうも違ってくるということは、話を聞いて驚きました。また、情報化が進んでいく世界で最先端の方法で効率的に情報システムを運用し、住民にサービスを提供していくことは非常に難しいですが重要なことだと思いました。


■表彰部門
【IT活用・見える化・情報発信】
▷NDVI解析を活用した効率的な森林実態の把握
〜交通基盤部 森林計画課 森林計画班〜

静岡の森林はほとんどの木が成熟期を迎えていること、森林の無断伐採や無断転用など様々な問題を抱えています。こうした中で森林を適切に管理するため、森林計画制度を適正に運用していくことが求められているそうです。しかし、森林といっても地図を見ても分かる通り、静岡県の森林面積はとてつもなく広いのです。これまでは航空写真を購入し、それを使って現状の森林調査をしていましたがコストがかかるという問題がありました。
ところが、あるとき、衛星写真を取り扱う業者が売り込みに来て、航空写真より安価で入手できることや衛星写真でできる解析等について紹介していきました。そこで、衛星写真の活用を検討したところ、「NDVI解析」が使えるのではとなり、ふと自分たちが使っているソフトでもできるのか調べたところ標準機能として備えられていることが分かったのです。元々解析に詳しい職員の方もいて、他県のように業者に頼るのではなく、自分たちでできないかと試してみたところ思ったより簡単にできたのです。こうして改革が始まっていったそうです。
実際にやってみると実務において非常に有効だということが分かったそうです。業者のように完璧な精度ではなくても、荒い画像でも必要な情報が手に入れば問題ないため、さらに安価で行うことができました。
通常では業者に任せっきりにしてしまうことでも、自分たちでできることもあることに気付き、さらに業者より効率的に調査を行うことができる。固定観念に縛られず行動を起こせるということは、「ひとり1改革運動」が根付いていることも要因なのではないでしょうか。日頃からのちょっとした意識の積み重ねで、もしかしたら重要な行政改革が行われているのかもしれません。


静岡県が実施している、「ひとり1改革運動」。この事業は、「速く」「ムダなく」「いい仕事」をスローガンに職員一人ひとりが自分の身近な業務を見直して改革・改善を行う取り組みです。毎年、「ひとり1改革運動」の事例発表と年間表彰式が行われていますが、今年度の開催も本日午後に迫りました。
今回は、静岡県の事業研究や政策提言を行う「ふじのくにづくり学生研究会」の鈴木竜馬さん(静岡県立大学 経営情報学部3年)が、優秀事例に選ばれた事業の担当職員を取材。ふたりの職員の方から、表彰対象となった事業の「改革」ポイントについて伺いました。
取材にご協力いただいた方は「ふじのくに自治体情報ネットワーク」の取組みについての事例を発表した情報政策課の夏目さん。ふたりめは、「NDVI解析を活用した効率的な森林実態の把握」を議題にした森林計画課の吉永さんです。
(取材・執筆/鈴木竜真:静岡県立大学 経営情報学部3年)
■表彰部門
【予算節減努力】
▷ふじのくに自治体情報ネットワーク
〜企画広報部 情報政策課 情報制作班〜

マイナンバー制度が本格的に施行され、今後、公共団体が相互にやり取りする情報通信量がどんどん増えていくことが予想されます。しかし、静岡県や県内市町のを結ぶ情報ネットワークは、他県と比べてその通信速度等の能力面で遅れを取っていました。それを解消する為に「ふじのくに自治体情報ネットワーク」を構築する必要がありました。
最適なネットワークを構築するためには、「市町との連携」を深めること、「プロポーザル」という入札方式が非常に重要、かつ苦労したことでした。そして、その裏話はとても面白いものでした。
特に「プロポーザル」は画期的なものだと感じました。
このようなネットワークの契約の場合、通常の入札方式を用いると特定の企業しか入札に参加できず、足元を見られる形になってしまう。そこで、県が提案の上限額と通信速度等の最低条件を定め、業者に提案を求めることで多くの企業から魅力的な提案がされるようになったそうです。その結果、提案上限額を大幅に下回る破格の価格と最低条件を大幅に上回る速度の提案を得ることができたのです。
入札の形式を少し変えるだけで、民間の受け取り方がこうも違ってくるということは、話を聞いて驚きました。また、情報化が進んでいく世界で最先端の方法で効率的に情報システムを運用し、住民にサービスを提供していくことは非常に難しいですが重要なことだと思いました。


■表彰部門
【IT活用・見える化・情報発信】
▷NDVI解析を活用した効率的な森林実態の把握
〜交通基盤部 森林計画課 森林計画班〜

静岡の森林はほとんどの木が成熟期を迎えていること、森林の無断伐採や無断転用など様々な問題を抱えています。こうした中で森林を適切に管理するため、森林計画制度を適正に運用していくことが求められているそうです。しかし、森林といっても地図を見ても分かる通り、静岡県の森林面積はとてつもなく広いのです。これまでは航空写真を購入し、それを使って現状の森林調査をしていましたがコストがかかるという問題がありました。
ところが、あるとき、衛星写真を取り扱う業者が売り込みに来て、航空写真より安価で入手できることや衛星写真でできる解析等について紹介していきました。そこで、衛星写真の活用を検討したところ、「NDVI解析」が使えるのではとなり、ふと自分たちが使っているソフトでもできるのか調べたところ標準機能として備えられていることが分かったのです。元々解析に詳しい職員の方もいて、他県のように業者に頼るのではなく、自分たちでできないかと試してみたところ思ったより簡単にできたのです。こうして改革が始まっていったそうです。
実際にやってみると実務において非常に有効だということが分かったそうです。業者のように完璧な精度ではなくても、荒い画像でも必要な情報が手に入れば問題ないため、さらに安価で行うことができました。
通常では業者に任せっきりにしてしまうことでも、自分たちでできることもあることに気付き、さらに業者より効率的に調査を行うことができる。固定観念に縛られず行動を起こせるということは、「ひとり1改革運動」が根付いていることも要因なのではないでしょうか。日頃からのちょっとした意識の積み重ねで、もしかしたら重要な行政改革が行われているのかもしれません。


■ひとり1改革運動
静岡県が平成10年度から取り組み、行政の生産性の向上に努めている事業。
表彰式では職員の成果発表やゲストによる発表が行われます。
また、式の様子は県ホームページ内でインターネットで生中継されます。
▷日時:2016年3月18日(金) 15時15分~17時15分
▷会場:静岡県庁西館4階
https://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-030a/4-2.html
静岡県が平成10年度から取り組み、行政の生産性の向上に努めている事業。
表彰式では職員の成果発表やゲストによる発表が行われます。
また、式の様子は県ホームページ内でインターネットで生中継されます。
▷日時:2016年3月18日(金) 15時15分~17時15分
▷会場:静岡県庁西館4階
https://www.pref.shizuoka.jp/soumu/so-030a/4-2.html
■ふじのくにづくり学生研究会
静岡県の大学生がそれぞれ得意とする専門分野の学びを持ちより、地域社会の課題を考えていく学生代表チーム。
大学の枠を越えた交流を行い、「ふじのくに」のプレゼンスを向上させ、次世代の多くの若者が「静岡県で学びたい」と思う社会をつくります。http://www.fujinokunistudents.com
静岡県の大学生がそれぞれ得意とする専門分野の学びを持ちより、地域社会の課題を考えていく学生代表チーム。
大学の枠を越えた交流を行い、「ふじのくに」のプレゼンスを向上させ、次世代の多くの若者が「静岡県で学びたい」と思う社会をつくります。http://www.fujinokunistudents.com
しずおか未来会議を終えて〜考える消費者へ
「大学生のための“生きるスキルアップ講座”開催!」
大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)
特別講義!〜介護福祉の捉え方〜教養のための介護入門(2)
回答したら利用すべし!国勢調査活用ガイド
静岡県の地域福祉を考える!地域福祉基本計画策定会議:学生座談会
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回答したら利用すべし!国勢調査活用ガイド
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Updated:2016年03月18日 時事