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静岡時代 シズオカガクセイ的新聞

編集室より

静岡時代編集部日誌《5》〜静岡時代10月号(vol.36)〜

編集部日誌《5》 「怒濤の取材・執筆ラッシュ!奇跡的に入稿間に合う」

朝夕はめっきり涼しく、過ごしやすくなりました。皆さんいかがお過ごしでしょう。
静岡時代10月号副編集長、三好景子(静岡大学三年)です。

報告が遅くなりましたが先日、無事、『静岡時代』10月号を入稿することができました!

前回の日誌で「取材先が無事決定!」のところまでお伝えしてから少し日が経ってしまったので、入稿までの編集部の奮闘をややダイジェストでお送りします。いや、本当にいろいろありました。

静岡時代編集部日誌《5》〜静岡時代10月号(vol.36)〜
▲巻頭特集企画や連載企画すべて、ホワイトボードで全体共有していきます。

さて、取材先が決定してからの編集部はというと、「取材」「執筆」「編集部内確認(先方へお送りする前に編集長をはじめ部内チェックを行います)」「流し込み(誌面イメージを作成)」「先方確認」「校正」「キャッチコピー」とざっくりこのくらいの工程があります。

取材先がギリギリで決まったこともあり、もう締切一週間前は取材ラッシュでした。編集長は巻頭特集すべての取材にインタビュアーとして向かいます。さらに、「取材が重なる」ということは、その後の「原稿確認」も集中するということ。
「締め切りに間に合うだろうか…」と不安もあったはずですが、その中でも、理那編集長は取り乱すことなく、入稿日にむけて日々邁進!私たち編集部員を引っ張っていってくれました。

実は、理那編集長にはもう一つの不安が。
理那編集長は今号の編集長に大抜擢されましたが、実はロングインタビューの執筆は昨年の12月号以来(静岡時代33号『静かな岡のロックを探せ』p8〜10)。さらにロングインタビューに関して、「誰かの文章をみる(企画趣旨に沿っているか・伝わる文章になっているかなど)」という経験がないのです。

編集長は特集企画はもちろん、号全体の確認をします。特に巻頭特集は、全企画の記事に目を通し、必要であれば添削することもあります。「人の書いた記事を添削するのって難しい……」と呟きながらも、執筆担当者と相談しながらよりよい記事を目指し編集を重ねました。

静岡時代編集部日誌《5》〜静岡時代10月号(vol.36)〜
▲各企画に漏れはないか、進み具合はどうか、細かいところまでチェックします。

◆静岡時代流の文章のチェックポイント(一部)

《1》なにごとも序論・本論・結論!
全体の企画構成でA〜Dパートが「序論(A)・本論(B・C)・結論(D)」となっているとは前回記事でお伝えしましたが、文章も同じです。企画全体のなかでそのパートがどの位置(つまり何を伝えるパート)かを踏まえたうえで、本文も構成していきます。取材を終えると書きたいことをづらづらと書きがちになりますが、「序論」「本論」「結論」を意識して構成することで、伝える文章にしていきます。

《2》「序論」「本論」「結論」は偏りなく!「1:2:1」
自分が伝えたいことをただ書くだけではありません。序論がずらずら長くなってしまうと、読者が読み始めるときに「もったりしてるなー」と読む気を削いでしまいますし、本論が短くなりすぎると、具体性のない文章になってしまいます。最後の結論は文章をまとめあげるというのもそうですが、「聞きっぱなしにならない」「投げっぱなしにならない」というのも静岡時代のルールです。インタビュー最後に「編集長のひとこと」がありますよね?あれも実は「聞きっぱなしにならない」のルールから生まれたものです。

《3》(編集長や編集部の)「この記事を読んで読者にどう思ってもらいたい・どう動いてもらいたい」があるか?
「伝えて、動かす」の「動かす」の部分です。ただの紹介のインタビューや企画に留まるのではなく、「伝えて動かす」企画・文章になっているかをチェックします。文章をうまく、きれいにまとめようとすることだけに集中していると、この部分はでてきません。編集長が企画のはじまりからおわりに至るまで、ずっと考えていなくてはならないところです。


(他にも技術的な文章の書き方はいろいろありますが、今回はこの3つまで!)

なんと編集長の苦労あってか、特集においては先方確認の際に、先生方から「編集力、さすがです」「よくまとめられている」「企画がおもしろい」のお褒めの数々!先方確認に時間がかかることもあるのですが、今回は確認がスムーズにいったうえに、先生方からお墨付きをいただいたことで、これがまた励みになって、全体の編集部の空気をあげていきます!遅れた分をぐんぐん巻き返していきます。

■追い込み期の理那編集長の名言
「謝らなくていいです!正直、謝られるのが疲れます!」


どちらかというとみんなに指示をだしたり人前にでて何かをしたりするのは苦手な鈴木編集長だったのですが、全体の指揮をとる姿にはそんなことも感じさせないくらい、編集長としてのオーラを決定づけた一言です。

この言葉は入稿日の2日前に理那編集長から編集部へ伝えたものです。
少し抜粋しますね。

「忙しくて原稿遅れたり、来れなかったり、そういう事情はよくわかります。(私も就活のとき、全然行けなくなってすごく迷惑掛けました。)
でも個人的に、それで謝られても「いえいえ!」としか返しようがないので、別に謝らなくていいです!
正直、謝られるのが疲れます!謝る文面を考える時間を、他にやるべきことに使ってください」

私は副編集長でしたが、なかなかここまで強い言葉を言い切れる人っていないと思います。
でも、これって『静岡時代』のこと、協力してくださった取材先すべての人、その先にいる『読者』のことを真剣に考えているからこその発言です。
「編集部員に気を遣うことがそんなに大事なことですか?」。歴代編集長のこの言葉の意味が副編集長をやった今だから少し分かる気がします。


■最新号は歴代最高の学生巻き込み力!その数、200人超!

静岡時代編集部日誌《5》〜静岡時代10月号(vol.36)〜
▲記念すべき、200人達成の瞬間!

静岡県中の大学生とともに作った渾身の大作。感謝とともに届けます!

今回の号は、”大学生200人アンケート”という卒論大調査を実施したことで、いつもよりたくさんの大学生に協力してもらいできた号だと感じています。
(2週間という期限の中、200人分のアンケート実施や回収、結果まとめに奔走したことが今となっては良い思い出……)。

大学生一人ひとりの卒論・卒業制作にはそれぞれに物語があって、そこから浮かび上がる大学生の実態と考え方を誌面でどう伝えれば良いのか悩んだことも。
誌面で伝えられる最適な形とは何だろう、と試行錯誤しながら時間をかけて作った編集部イチオシの企画です。

ちなみに誌面に載せきれなかった大調査の結果は特別編としてシズオカガクセイ的新聞にて掲載しています!
(→ http://gakuseinews.eshizuoka.jp/e1368556.html

入稿を終えた鈴木編集長曰く、「まず、無事に入稿できて本当に良かった!
なかなか特集企画が進まない期間(企画の方針の変更をしたり、取材先が見つからなかったり)があって、大丈夫なのかなぁと思うこともあったので、すごくホッとしました。この号で協力してくれた学生、先生に感謝しています」とのこと。

多い日には1日に3つの取材がはいっていたこともあった今号の制作。
実際に冊子を手に取るまではドキドキしますが、【巻頭特集企画】、【連載企画】すべてに力を注いでつくりました。
静岡時代10月号の発行をぜひ、お楽しみに!

静岡時代編集部日誌《5》〜静岡時代10月号(vol.36)〜
▲たくさんの方のご協力と、静岡時代の執念がつまった渾身の一冊をお届けします!



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