編集室より
静岡県の大学が目指すもの。静岡時代が目指すもの。
こんにちは。静岡時代運営部の服部です。
ところで、静岡時代の事務所は、静岡市葵区研屋町にあるボタニカというアーティストロフトにあるのですが、先日同じ入居者の方から偶然一枚の新聞をいただきました。
こちらです。

発行/静岡リビング新聞社
企画協力/クロスピア
「静岡県の大学が目指すもの」
静岡時代に携わっている者としても、静岡の大学を卒業した一個人としても、興味ひかれるタイトルです。
破線以下抜粋
////////////////////////////////////////////
少子高齢化や急激なグローバル化、地域コミュニティの衰退などに直面し、日本は今、大きな転換期を迎えています。
そこで「知の拠点」としての大学が、この国の発展に大きな役割を期待されており、日本が直面する課題に向かって、大学の改革が求められています。
大学教育の質的転換と改革を促す基盤整備、そしてグローバル化、研究力強化と並び「地域再生の核となる大学づくり〈CCC(Center of Community)構想の推進〉」を文部科学省は大学改革の大きな方向性のひとつとして掲げています。
豊かな自然に囲まれ、文化や産業の要衝として重要な地域にある静岡県内の大学は、この「地域再生の核」となり、ひいては「日本再生の核」たりうる知の拠点として大いに期待されています。
今、静岡県の大学は何を目指し、どこへ向かっているのか。
///////////////////////////////////////////////////////

誌面には、県内の主要8大学の学長に個々の大学の特色や目指しているもの、理念などのインタビューが掲載されています。
それぞれの大学の特色を生かし、大学の使命のひとつである「地域貢献」をいかに実現させるか、どういった人材を育成していくか、個々の大学がそれぞれに変革を模索する一方で、静岡県では県内大学の一層の質的向上を目指す「大学コンソーシアム」が今年度中に設立されることが決定したそうです。
「大学コンソーシアム」とは、一大学単位ではなく県内全ての大学が連携し、機能を補完することで、全体で“総合大学”としての持ち味を出し、首都圏の大学に負けない魅力をもたらすというのが狙いだそう。
大学の垣根をこえた共同授業や共同研究を実施することで、大学の本来の機能である教育機関・研究機関としての質を向上させる。そして、“知の塊”である大学の力を、産業や地域の振興に生かすことで、静岡の地域全体が大学の質的向上とともに発展していくことを目指します。
また、大学コンソーシアムでは“静岡固有の学び”の確立がひとつの大切な要素として期待されています。
首都圏の大学と対抗するためには、「地方大学はなんのためにあるのか」「何のためにそこで学ぶのか」を追求し、静岡固有の学問を確立することで、その学びを求めて世界から人が集まってくる、そんな大きな夢に向けて大学コンソーシアムや各大学の挑戦が今動き始めています。
ほんとうに偶然手にした新聞でしたが、静岡時代が目指しているところや超個人的な静岡の大学への思いもあって、とても共感できます。
静岡時代本誌をはじめ、静岡県庁と静岡県の大学生が共同で運営するFacebookページ「静岡未来」も、このシズオカガクセイ的新聞も、これから動き出そうとしているいくつかのプロジェクトも全部そうですが、私たちの活動には7つのミッションがあります。
1 静岡県の大学生に向けたメディア制作やイベント企画などを通し、静岡県の大学生同士をつなぐ。
2 大卒後数年の新社会人同士・同世代の大学院生をつなぐネットワーク構築。共に成長する環境作り。
3 世代を超えた地域全体の知を接続。社会の視点を大学生に、大学生の学びの現在を高校生に伝える。
4 大学生の研究や活動を地域社会にPRすることで地域と大学生のよりよい出会いの機会をつくる。
5 自治体をはじめ、静岡県の地域発の伝えられるべき情報を、最適な方法で静岡県の大学生に伝える。
6 静岡県の大学社会と地域社会が共に集まれる場作り。知恵を結集し、共同体運営の将来を考える。
7 静岡県の地域全体のプレゼンスを大学生社会から高め、静岡県で学ぶことを憧れる人々を増やす。
地域社会の知恵者から大学生へ、大学生から高校生へ、あなたの学んできたこと、得た知恵、経験を誰かに贈る。そのつながりを、大学生を起点に拡げていくことで、静岡の街が、人が、草の根的にボトムアップしていけたら…という思いで活動をしています。
静岡の大学を卒業した者として、あまり言いたくないことではありますが、静岡って大学進学時に県外へ出て行ってしまう学生が多いです。かといって、「県内の大学は県外出身者が多いのか」となるとそうでもありません。県内の大半の大学は、県内出身者が圧倒的に割合を占めています。そもそも進学希望者に対する大学収容率が低いです。
このあたりの詳細のデータは改めて調査してみたいと思いますが、個人的に在学していたころ「そもそも静岡って学びの場としてどうなの?」と思ったことがあることは確かです。私はどうして静岡の大学にきたのか、別にこの大学でなくてもいいんじゃない?なんて、そんなことを考えていた時期があります。就職活動のときに、他府県の就活生に「どこの大学?」って聞かれたとき、ほんの少し抵抗があったのも正直事実です。今では恩師に会えたことや、静岡時代で大学内外の様々な知見を持った方々に出会えて、いろいろと教えていただき、経験をさせていただいたこと、その他いろいろな出来事もあって、静岡の大学に進学して、静岡の大学生であってよかったと思います。
ですが、これはあくまで個人の範疇を出ません。恩師との出会いも個人的なものですし、全ての静岡県の大学生が静岡時代に携わることも限界があります。
もちろん、静岡の大学生活を過ごすなかで、他府県にはない「静岡時代」があることを純粋に嬉しいと言ってくれる読者もいます。そういう媒体になりたいと思ってきましたし、その言葉は私にとって何よりも嬉しいものです。
なので、私たちの実活動はもちろんですが、これからの静岡県の大学生が、広く静岡県で学ぶことに誇りや価値を見いだせるように、静岡の大学社会がより人材と知恵を惹き付ける、魅力ある場所となっていくように、我々静岡時代もなにかできることをしたいと思うのです。
大学コンソーシアムは静岡県と大学がタッグマッチを組むだけでなく、各市町や企業にも連携を呼びかけているそうなので、私たちも何か出来ることを模索してお話できたらなと思います。
ところで、静岡時代の事務所は、静岡市葵区研屋町にあるボタニカというアーティストロフトにあるのですが、先日同じ入居者の方から偶然一枚の新聞をいただきました。
こちらです。

発行/静岡リビング新聞社
企画協力/クロスピア
「静岡県の大学が目指すもの」
静岡時代に携わっている者としても、静岡の大学を卒業した一個人としても、興味ひかれるタイトルです。
破線以下抜粋
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少子高齢化や急激なグローバル化、地域コミュニティの衰退などに直面し、日本は今、大きな転換期を迎えています。
そこで「知の拠点」としての大学が、この国の発展に大きな役割を期待されており、日本が直面する課題に向かって、大学の改革が求められています。
大学教育の質的転換と改革を促す基盤整備、そしてグローバル化、研究力強化と並び「地域再生の核となる大学づくり〈CCC(Center of Community)構想の推進〉」を文部科学省は大学改革の大きな方向性のひとつとして掲げています。
豊かな自然に囲まれ、文化や産業の要衝として重要な地域にある静岡県内の大学は、この「地域再生の核」となり、ひいては「日本再生の核」たりうる知の拠点として大いに期待されています。
今、静岡県の大学は何を目指し、どこへ向かっているのか。
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誌面には、県内の主要8大学の学長に個々の大学の特色や目指しているもの、理念などのインタビューが掲載されています。
それぞれの大学の特色を生かし、大学の使命のひとつである「地域貢献」をいかに実現させるか、どういった人材を育成していくか、個々の大学がそれぞれに変革を模索する一方で、静岡県では県内大学の一層の質的向上を目指す「大学コンソーシアム」が今年度中に設立されることが決定したそうです。
「大学コンソーシアム」とは、一大学単位ではなく県内全ての大学が連携し、機能を補完することで、全体で“総合大学”としての持ち味を出し、首都圏の大学に負けない魅力をもたらすというのが狙いだそう。
大学の垣根をこえた共同授業や共同研究を実施することで、大学の本来の機能である教育機関・研究機関としての質を向上させる。そして、“知の塊”である大学の力を、産業や地域の振興に生かすことで、静岡の地域全体が大学の質的向上とともに発展していくことを目指します。
また、大学コンソーシアムでは“静岡固有の学び”の確立がひとつの大切な要素として期待されています。
首都圏の大学と対抗するためには、「地方大学はなんのためにあるのか」「何のためにそこで学ぶのか」を追求し、静岡固有の学問を確立することで、その学びを求めて世界から人が集まってくる、そんな大きな夢に向けて大学コンソーシアムや各大学の挑戦が今動き始めています。
ほんとうに偶然手にした新聞でしたが、静岡時代が目指しているところや超個人的な静岡の大学への思いもあって、とても共感できます。
静岡時代本誌をはじめ、静岡県庁と静岡県の大学生が共同で運営するFacebookページ「静岡未来」も、このシズオカガクセイ的新聞も、これから動き出そうとしているいくつかのプロジェクトも全部そうですが、私たちの活動には7つのミッションがあります。
1 静岡県の大学生に向けたメディア制作やイベント企画などを通し、静岡県の大学生同士をつなぐ。
2 大卒後数年の新社会人同士・同世代の大学院生をつなぐネットワーク構築。共に成長する環境作り。
3 世代を超えた地域全体の知を接続。社会の視点を大学生に、大学生の学びの現在を高校生に伝える。
4 大学生の研究や活動を地域社会にPRすることで地域と大学生のよりよい出会いの機会をつくる。
5 自治体をはじめ、静岡県の地域発の伝えられるべき情報を、最適な方法で静岡県の大学生に伝える。
6 静岡県の大学社会と地域社会が共に集まれる場作り。知恵を結集し、共同体運営の将来を考える。
7 静岡県の地域全体のプレゼンスを大学生社会から高め、静岡県で学ぶことを憧れる人々を増やす。
地域社会の知恵者から大学生へ、大学生から高校生へ、あなたの学んできたこと、得た知恵、経験を誰かに贈る。そのつながりを、大学生を起点に拡げていくことで、静岡の街が、人が、草の根的にボトムアップしていけたら…という思いで活動をしています。
静岡の大学を卒業した者として、あまり言いたくないことではありますが、静岡って大学進学時に県外へ出て行ってしまう学生が多いです。かといって、「県内の大学は県外出身者が多いのか」となるとそうでもありません。県内の大半の大学は、県内出身者が圧倒的に割合を占めています。そもそも進学希望者に対する大学収容率が低いです。
このあたりの詳細のデータは改めて調査してみたいと思いますが、個人的に在学していたころ「そもそも静岡って学びの場としてどうなの?」と思ったことがあることは確かです。私はどうして静岡の大学にきたのか、別にこの大学でなくてもいいんじゃない?なんて、そんなことを考えていた時期があります。就職活動のときに、他府県の就活生に「どこの大学?」って聞かれたとき、ほんの少し抵抗があったのも正直事実です。今では恩師に会えたことや、静岡時代で大学内外の様々な知見を持った方々に出会えて、いろいろと教えていただき、経験をさせていただいたこと、その他いろいろな出来事もあって、静岡の大学に進学して、静岡の大学生であってよかったと思います。
ですが、これはあくまで個人の範疇を出ません。恩師との出会いも個人的なものですし、全ての静岡県の大学生が静岡時代に携わることも限界があります。
もちろん、静岡の大学生活を過ごすなかで、他府県にはない「静岡時代」があることを純粋に嬉しいと言ってくれる読者もいます。そういう媒体になりたいと思ってきましたし、その言葉は私にとって何よりも嬉しいものです。
なので、私たちの実活動はもちろんですが、これからの静岡県の大学生が、広く静岡県で学ぶことに誇りや価値を見いだせるように、静岡の大学社会がより人材と知恵を惹き付ける、魅力ある場所となっていくように、我々静岡時代もなにかできることをしたいと思うのです。
大学コンソーシアムは静岡県と大学がタッグマッチを組むだけでなく、各市町や企業にも連携を呼びかけているそうなので、私たちも何か出来ることを模索してお話できたらなと思います。
常葉大生による、静岡時代インターンシップ見聞録【2015】
祝!Facebook静岡未来が3周年を迎えました!!
【最新号】静岡時代6月号:発行のお知らせ!
【念願の初開催】全静岡県の大学生の祭典「第一回静岡県カレッジサミット」
編集部日誌:【制作】静岡時代4月号(vol.38)
静岡時代が「先生」に! 静岡時代の文章術講座〜裾野市の小学生と『裾野時代』発行!
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Updated:2013年05月29日 編集室より