キャンパス情報
せんせいの引き出し〜静岡理工科大学物質生命科学科 志村史夫先生〜
せんせいの引き出し(静岡時代4月号:vol.29より)
大学の先生は、その専門分野で研究を重ねてこられた「知識の泉」です。先生方の知恵・雑学は大学生はもちろん、これから進学を考えている高校生にとっても驚くこと、興味深いことがたくさんあるはず。しかし、先生とお話をする機会ってなかなかありません。そこで、大学も学部も超えたオール静岡県の大学の先生による、web上講義を開講。今回は、半導体結晶材料の分野で数々の功績を残している、静岡理工科大学の志村先生にお話してもらいました。

■『文理藝融合』
世の中の人は一般に「文科系の人」と「理科系の人」に分類されるようです。
現実的には、前者は「数学や物理などの理科系科目(特に数学)が嫌いな人、苦手な人」、後者はそれらが「好きな(嫌いでない)人、得意な(不得意でない)人」となるのではないでしょうか。
しかし、いままで「理科系」や「文科系」のさまざまな分野の仕事に従事し、それらの「まとめ」として少なからずの本を書いて来た私にいわせれば、一人の人間が「理科系」に属するか「文科系」に属するかなどということは、学校の試験の良し悪しなんかで決められるものではないのです。さらに、学校の試験などを通じて評価し得る人間の能力や資質は、ほんの少しの限られたものにすぎないのです。それなのに、日本の社会では現実的に、学校の試験の成績次第で、一人の人間の「優劣」や「適性」、そして「文科系」か「理科系」かのレッテルが貼られてしまう傾向があることを否めないのはまことに遺憾です。自分を簡単に「文科系」あるいは「理科系」に決めても、また誰かに決められてもいけません。
私は、経歴や「本職」とみなされている仕事柄、世間的には「理科系の人」に入れられるのでしょうが、私自身は自分のことを「理科系の人」と意識したことがないのです。確かに、私の主な仕事は「理科系」といってもよいかも知れません。しかし、私は自分のことを「理科系」でもあり「文科系」でもあり、さらには「藝術系」でもあると思っているのです。じつは、このようなことは、私に限らず、誰にとっても同じことなのです。「私」という個人の中には「理科系」の部分も「文科系」の部分も「藝術系」の部分も混在しているのです。さもなければ、この複雑な社会の中で生きていけるはずがありませんし、まともな人間的生活ができるはずがありません。要は、それぞれの「程度の差」なのです。
広く地球と人類の健全な未来のために、これからは「文科と理科の融合」(「文理融合」)はもとより、「藝術」との融合(「文理藝融合」)が不可欠でありましょうし、これから、地球と人類が必要とするのは「文理藝融合」型人間でありましょう。本誌の主な読者はすでに「文科系」あるいは「理科系」に属している大学生でしょうが、たとえ自分の「所属」はいまから変えられなくても、一度、じっくりと、自分の「文科系」、「理科系」について考え直してみるとよいでしょう。申し上げたいことはたくさんあるのですが紙幅が尽きました。是非、拙著『文系? 理系? 人生を豊かにするヒント』(ちくまプリマー新書)を読んで下さい。
私の諸君へのメッセージを要約すれば、「自分の「所属」や「専門」にとらわれず、大学時代に、文理藝を広く学んで欲しい」ということです。また、私が思う大学時代にすべき一番大切なことは「自分が本当に好きなこと、やりたいこと」と「一生涯付き合えそうな友だち」を見つけることです。
大学の先生は、その専門分野で研究を重ねてこられた「知識の泉」です。先生方の知恵・雑学は大学生はもちろん、これから進学を考えている高校生にとっても驚くこと、興味深いことがたくさんあるはず。しかし、先生とお話をする機会ってなかなかありません。そこで、大学も学部も超えたオール静岡県の大学の先生による、web上講義を開講。今回は、半導体結晶材料の分野で数々の功績を残している、静岡理工科大学の志村先生にお話してもらいました。
志村史夫(しむらふみお)先生
静岡理工科大学教授。ノースカロライナ州立大学併任教授、応用物理学会フェロー。
半導体結晶材料の分野で偉大な業績を上げると共に、オカリナや日本刀などの道楽的研究も行っている。また本の執筆やテレビ、新聞ラジオなどでも活躍している。著書に『古代日本の超技術』(講談社)、『こわくない物理学』(新潮社)など、理工系専門、人文、社会学、英語関係の著書多数。
http://www.sist.ac.jp/ms_t/
静岡理工科大学教授。ノースカロライナ州立大学併任教授、応用物理学会フェロー。
半導体結晶材料の分野で偉大な業績を上げると共に、オカリナや日本刀などの道楽的研究も行っている。また本の執筆やテレビ、新聞ラジオなどでも活躍している。著書に『古代日本の超技術』(講談社)、『こわくない物理学』(新潮社)など、理工系専門、人文、社会学、英語関係の著書多数。
http://www.sist.ac.jp/ms_t/

■『文理藝融合』
世の中の人は一般に「文科系の人」と「理科系の人」に分類されるようです。
現実的には、前者は「数学や物理などの理科系科目(特に数学)が嫌いな人、苦手な人」、後者はそれらが「好きな(嫌いでない)人、得意な(不得意でない)人」となるのではないでしょうか。
しかし、いままで「理科系」や「文科系」のさまざまな分野の仕事に従事し、それらの「まとめ」として少なからずの本を書いて来た私にいわせれば、一人の人間が「理科系」に属するか「文科系」に属するかなどということは、学校の試験の良し悪しなんかで決められるものではないのです。さらに、学校の試験などを通じて評価し得る人間の能力や資質は、ほんの少しの限られたものにすぎないのです。それなのに、日本の社会では現実的に、学校の試験の成績次第で、一人の人間の「優劣」や「適性」、そして「文科系」か「理科系」かのレッテルが貼られてしまう傾向があることを否めないのはまことに遺憾です。自分を簡単に「文科系」あるいは「理科系」に決めても、また誰かに決められてもいけません。
私は、経歴や「本職」とみなされている仕事柄、世間的には「理科系の人」に入れられるのでしょうが、私自身は自分のことを「理科系の人」と意識したことがないのです。確かに、私の主な仕事は「理科系」といってもよいかも知れません。しかし、私は自分のことを「理科系」でもあり「文科系」でもあり、さらには「藝術系」でもあると思っているのです。じつは、このようなことは、私に限らず、誰にとっても同じことなのです。「私」という個人の中には「理科系」の部分も「文科系」の部分も「藝術系」の部分も混在しているのです。さもなければ、この複雑な社会の中で生きていけるはずがありませんし、まともな人間的生活ができるはずがありません。要は、それぞれの「程度の差」なのです。
広く地球と人類の健全な未来のために、これからは「文科と理科の融合」(「文理融合」)はもとより、「藝術」との融合(「文理藝融合」)が不可欠でありましょうし、これから、地球と人類が必要とするのは「文理藝融合」型人間でありましょう。本誌の主な読者はすでに「文科系」あるいは「理科系」に属している大学生でしょうが、たとえ自分の「所属」はいまから変えられなくても、一度、じっくりと、自分の「文科系」、「理科系」について考え直してみるとよいでしょう。申し上げたいことはたくさんあるのですが紙幅が尽きました。是非、拙著『文系? 理系? 人生を豊かにするヒント』(ちくまプリマー新書)を読んで下さい。
私の諸君へのメッセージを要約すれば、「自分の「所属」や「専門」にとらわれず、大学時代に、文理藝を広く学んで欲しい」ということです。また、私が思う大学時代にすべき一番大切なことは「自分が本当に好きなこと、やりたいこと」と「一生涯付き合えそうな友だち」を見つけることです。
Updated:2013年02月14日
「友達の恋愛話がすべて惚気に聞こえる」恋愛相談by学術〜浜松学院大学 岩尾良徳先生〜
恋愛相談by学術:静岡時代vol.42より
「恋愛相談 by 学術」とは、大学生の恋の悩みをアカデミックに白黒つける、いわば恋愛から学問を知る、究極の学術案内です。今回は、「友人の彼氏の話が全て惚気に聞こえてしまう」。恋愛話が大好きな女性社会を生きる女子大生からのお悩みです。弁士は恋愛心理学を専門とする若尾良徳先生(浜松学院大学現代コミュニケーション学部 准教授)。男性陣にとっては考えられない悩み?解決策はたったの二択でした!

■若尾 良徳先生
浜松学院大学 現代コミュニケーション学部 准教授。
発達心理学、青年心理学、社会心理学が専門。東京外国語大学に在学中、心理学の先生との出会いをきっかけに興味を持ち、卒業後、他大学に入学して心理学を学ぶ。
◉今回の相談……
▷二択です。恋愛は善という価値観を壊すか、彼氏をつくる。
「どうすればいいか」という前に「なぜイライラするのか」ということを考えてみましょう。まず質問内容からYさんには彼氏がいないことが想像できます。では、なぜ彼氏がいない人は彼氏がいる人の相談事にイライラしてしまうのでしょうか。恋愛心理学の面から考えてみましょう。
一つ目の理由として、「恋愛はいいもので、彼氏がいることはいいこと」だという価値観を持っているからだと言えます。大学生対象のある調査では、恋愛を「必要なもの」として捉え、恋人がいる人に対してポジティブなイメージを持つ人が多いことが分かっています。日本社会では恋愛とは人生でなくてはならないもので、恋愛を通して成長できるという価値観が強く持たれているのです。
二つ目の理由は、「周りの人は恋人がいて幸せそうなのに、自分だけ彼氏がいなくて寂しい」と思ってしまっていることです。大学生活に限らず、人生には上手くいかないこともあります。そうすると、皆は恋愛して楽しい生活をしているのに、私だけ取り残されて不幸だと思ってしまうんですね。でも、実は皆さんが思っている以上に恋人がいる人は少ないです。あるアンケートでは、大生は同年代の人たちの半数以上に恋人がいるだろうと思っていたのに対し、実際に恋人がいる人は30%でした。

「私の周りにも似たような人がいるかも」と、静岡時代編集部員(写真:左)
解決策としては、まず、「恋愛はいいことで、恋人がいることはいいこと」という価値観自体を壊さなければいけません。恋愛は人生の一つの選択肢であって、それ以外の楽しいことが沢山あると思える必要があります。その価値観を壊せないのであれば、恋人に関する相談を受けても動じないだけのポジションに自分を置かなくてはなりません。
自分も彼氏をつくるということです。自分はその友達より不幸せな位置にいると思っていたら、相談をなかなか聞き入れられないことは当たり前です。つまり、恋愛がどういうものかという価値観に大きく左右されるので、今の価値観をかえるか、自分の立場をかえるかということです(了)
この話をもっと深く知りたいあなたへオススメ授業!
あわせて読みたい!【恋愛相談by学術】シリーズ
「恋愛相談 by 学術」とは、大学生の恋の悩みをアカデミックに白黒つける、いわば恋愛から学問を知る、究極の学術案内です。今回は、「友人の彼氏の話が全て惚気に聞こえてしまう」。恋愛話が大好きな女性社会を生きる女子大生からのお悩みです。弁士は恋愛心理学を専門とする若尾良徳先生(浜松学院大学現代コミュニケーション学部 准教授)。男性陣にとっては考えられない悩み?解決策はたったの二択でした!
(取材・文/静岡大学2年・加藤佑里子)

■若尾 良徳先生
浜松学院大学 現代コミュニケーション学部 准教授。
発達心理学、青年心理学、社会心理学が専門。東京外国語大学に在学中、心理学の先生との出会いをきっかけに興味を持ち、卒業後、他大学に入学して心理学を学ぶ。
◉今回の相談……
友達が彼氏について話をしていると、私にはそれがケンカしたことや相談事であっても全て惚気に聞こえイライラしてしまいます。もっと素直に話を聞いてあげたいのですが出来ません。どうしたらいいですか?
(Y・I 静大・女・2年)
▷二択です。恋愛は善という価値観を壊すか、彼氏をつくる。
「どうすればいいか」という前に「なぜイライラするのか」ということを考えてみましょう。まず質問内容からYさんには彼氏がいないことが想像できます。では、なぜ彼氏がいない人は彼氏がいる人の相談事にイライラしてしまうのでしょうか。恋愛心理学の面から考えてみましょう。
一つ目の理由として、「恋愛はいいもので、彼氏がいることはいいこと」だという価値観を持っているからだと言えます。大学生対象のある調査では、恋愛を「必要なもの」として捉え、恋人がいる人に対してポジティブなイメージを持つ人が多いことが分かっています。日本社会では恋愛とは人生でなくてはならないもので、恋愛を通して成長できるという価値観が強く持たれているのです。
二つ目の理由は、「周りの人は恋人がいて幸せそうなのに、自分だけ彼氏がいなくて寂しい」と思ってしまっていることです。大学生活に限らず、人生には上手くいかないこともあります。そうすると、皆は恋愛して楽しい生活をしているのに、私だけ取り残されて不幸だと思ってしまうんですね。でも、実は皆さんが思っている以上に恋人がいる人は少ないです。あるアンケートでは、大生は同年代の人たちの半数以上に恋人がいるだろうと思っていたのに対し、実際に恋人がいる人は30%でした。

「私の周りにも似たような人がいるかも」と、静岡時代編集部員(写真:左)
解決策としては、まず、「恋愛はいいことで、恋人がいることはいいこと」という価値観自体を壊さなければいけません。恋愛は人生の一つの選択肢であって、それ以外の楽しいことが沢山あると思える必要があります。その価値観を壊せないのであれば、恋人に関する相談を受けても動じないだけのポジションに自分を置かなくてはなりません。
自分も彼氏をつくるということです。自分はその友達より不幸せな位置にいると思っていたら、相談をなかなか聞き入れられないことは当たり前です。つまり、恋愛がどういうものかという価値観に大きく左右されるので、今の価値観をかえるか、自分の立場をかえるかということです(了)
この話をもっと深く知りたいあなたへオススメ授業!
「恋愛の心理学」
(浜松学院大学 現代コミュニケーション学部 地域共創学科専門教育科目/若尾良徳先生)
(浜松学院大学 現代コミュニケーション学部 地域共創学科専門教育科目/若尾良徳先生)
あわせて読みたい!【恋愛相談by学術】シリーズ
Updated:2010年05月12日
おいでませ! 静岡大学 大学祭 《千秋万祭》

▲静大祭実行委員(通称:JC)のみなさん。看板制作から参加団体との交渉まで、寝る間も惜しんで大学祭を支え続ける、舞台裏の仕事人!
静大祭実行委員 委員長
淺井 美夢さん(写真:後列左から3人目)
淺井 美夢さん(写真:後列左から3人目)
静岡大学 人文社会科学部2年
今年、JCメンバー内での推薦で委員長に就任。1年次からJCの活動に関わっている。
今回はJCのリーダーである浅井さんに、第66回:静大祭〜千秋万祭〜の魅力を伺いました。
静大JC⇒ http://www.shizudaisai.com/jc.html
【千秋万祭】〜多くの人にとって、静大祭が特別なお祭りになってほしい〜
静大祭では毎年、大学祭のテーマを委員の中から募集し投票で決めています。今年は『千秋万歳』の四字熟語をもじった、『千秋万祭』というテーマに多くの票が集まりました。
『千秋万歳』は、「永遠や長寿」を意味する祝いの言葉。ですので、私たちの大学祭には、「今年、静大祭へきてもらった方たちの心にずっと残るお祭りであって欲しい」という願いがこめられています。
淺井委員長推薦!静大祭を楽しむための3つのポイント
ポイント1:【県内でも静大だけ!3つの野外ステージと、こだわりが光る迫力パフォーマンス】
ひとつめは、大規模な野外ステージで歌やダンスなどのパフォーマンスを楽しめることです。野外ステージが全部で3つあるのも静大祭の自慢なんです。また、今年はJC1年生メンバーが発案したミスターコンテストがステージに復活。パンフレットも配布するので、気になる団体をぜひチェックしてみてください。
ポイント2:【JC制作部が本気でつくった、絶叫確実の化け屋敷 !】
ふたつめは屋内企画のお化け屋敷「302〜閉鎖された医学部〜」です。大道具や小道具、演出まで制作部が力をいれて準備しています。中身を少しみせてもらったのですが、まるでテーマパークのお化け屋敷にいるような、かなり本格的なつくりでした。去年よりレベルアップしたお化け屋敷にご注目ください!

ポイント3:【日替わり制の模擬店ブース。その日にしか出会えない味をご堪能あれ】
今年の静大祭は、3日間、模擬店が入れ替わりで出展します。ですので、バラエティに富んだお店が毎日楽しめますよ。全日程かけて、およそ◯◯団体が参加します。また、来場者の方々も参加できる《模擬-1グランプリ》も同時開催します。どのお店の料理が一番美味しかったのかを決めるイベントなので、各参加団体も試行錯誤しながら、最高の味をご用意して待っています。応援をよろしくお願いします!
淺井委員長より:地域も高校生も楽しめる静大祭を目指します!
秋の静大祭は規模が大きいので、準備期間中、各出展者や出演団体との交渉、協力してくださっている外部の企業さんたちとの連携などがとても大変です。特に、学生とは話し合いやコミュニケーションの場をよくとるようにしています。静大生自身がこれまで準備してきたことを発揮し、楽しんでもらうこと。それが、お客さんや大学全体に伝わって、華やかな良い雰囲気をつくりだせたらと考えています。
また、大学の面白い部分がみられる貴重な時間になっているので、高校生にとっては、普段の大学生の姿や大学の空気を間近に感じられるイベントです。来場された方々に静大祭のテーマ《千秋万祭》の気持ちを持ってもらえるよう、参加する静大生が工夫し、こだわって準備を進めています。ぜひ、静大祭をみにきてください!

第66回 静大祭〜千秋万祭〜
開催日:11月13日(金)〜15日(日)
☆オープニングセレモニー「秋来」:13日(金)10:00〜
【JC(招待企画部)からのお知らせ!】
▶︎お笑いライブ 「Laugh!Laugh!Laugh!」
11月14日(土)/15:00~
ゲスト…鳥居みゆき&藤井ペイジ、オジンオズボーン、ゆんぼだんぶ、メイプル超合金
▶︎講演会
「短所があなたを魅力的にする!」
日時:11月14日(土)/12:00~13:00
場所:静岡大学静岡キャンパス共通教育A棟5階 大会議室
申込:http://www.shizudaisai.com/event.html(静大祭web)
ゲストは、朝ドラヒロインや有名女優を育てた人気女性講師!
※参加無料・女性限定です
Updated:2000年11月14日
SNAP from campus〜浜松市文化振興財団〜
◉静岡時代vol.40:スナップ・フロム・キャンパスより
「静岡県の大学生」。それは県内外、あるいは海をこえて「静岡の土地に学び集まっている人たち」。これまで静岡の街をつくり、守ってきた先輩たちから、これから「未来」をつくるあなたへメッセージを届けていきます。今回は音楽における文化推進に取り組む浜松市文化振興財団を訪問しました。豊かな社会を育む文化。そして、大学生が大切にしたい文化を切り取りました。










文化ほど、変幻自在で万能な言葉はあるのだろうか。個人を精神的に満足させるのは文化的な活動」と語るのは、浜松市文化振興 財団の文化事業課長 後藤康志さん。 文化の定義は幅広く、決して芸術だけが文化とは限らない。後藤さんは今回の問いを通して、学生が「文化」をどう捉えているかを知りたかったそうだ 。
もともと文化の語源は「耕す」という意味だ。農耕社会のルールがのちの文化として定着した。社会の成員となるために必要とされ、時代や所属する社会によって文化は多様に変化する。ただ、「文化とは何か」と問われると、音楽 ・美術のような芸術文化が真っ先に思いつく文化は常に変わりゆくもので、時代やその時代を生きる人たちが大切にしたいものが文化とするならば、私にとって「文化」とは何だろうか。
問いから考えが足りていない自分に気付く 。私はより多くの文化に触れ、自分や周りの心を豊かにできる文化を考え、 発信できる存在になりたい。
「静岡県の大学生」。それは県内外、あるいは海をこえて「静岡の土地に学び集まっている人たち」。これまで静岡の街をつくり、守ってきた先輩たちから、これから「未来」をつくるあなたへメッセージを届けていきます。今回は音楽における文化推進に取り組む浜松市文化振興財団を訪問しました。豊かな社会を育む文化。そして、大学生が大切にしたい文化を切り取りました。
静岡県内大学生が回答!
Q.あなたにとって、「文化」とは何ですか?

静岡英和学院大学
2002年4月
静岡英和学院大学4年制開学。その母体である静岡英和女学院短期大学は同年、静岡英和学院短期大学部に改称。
2002年4月
静岡英和学院大学4年制開学。その母体である静岡英和女学院短期大学は同年、静岡英和学院短期大学部に改称。








筆者後記:『時代ごと大切にしたいものは変わっていく』
(取材/文:静岡文化芸術大学 中島真理奈)

文化ほど、変幻自在で万能な言葉はあるのだろうか。個人を精神的に満足させるのは文化的な活動」と語るのは、浜松市文化振興 財団の文化事業課長 後藤康志さん。 文化の定義は幅広く、決して芸術だけが文化とは限らない。後藤さんは今回の問いを通して、学生が「文化」をどう捉えているかを知りたかったそうだ 。
もともと文化の語源は「耕す」という意味だ。農耕社会のルールがのちの文化として定着した。社会の成員となるために必要とされ、時代や所属する社会によって文化は多様に変化する。ただ、「文化とは何か」と問われると、音楽 ・美術のような芸術文化が真っ先に思いつく文化は常に変わりゆくもので、時代やその時代を生きる人たちが大切にしたいものが文化とするならば、私にとって「文化」とは何だろうか。
問いから考えが足りていない自分に気付く 。私はより多くの文化に触れ、自分や周りの心を豊かにできる文化を考え、 発信できる存在になりたい。
〓静岡時代最新号をチェック!〓
Updated:2000年11月06日
スナップ・フロム・キャンパス〜SPAC俳優 たきいみきさん〜
静岡時代6月号(vol.35):スナップ・フロム・キャンパス
私たち大学生は、静岡県の次代を担う世代と言われるけれど、静岡県というまちがこれまでどのようにつくられてきて、今があるのか意外と知りません。静岡県をこれまで守り、つくってきた人たちが、これからの静岡県をより良くするために私たち大学生に問いたいことは何だろう。私たちはその問いからどんな答えを導きだせるのか。この企画では、静岡県のまちのキーパーソンの想いや知見に触れていきます。












今回お話を伺ったのは静岡県舞台芸術センターSPACの看板俳優の一人、たきいみきさん。『今の学生が何を考えているのか知りたい。』という、たきいさんからの質問は『ゆたかな将来のためになにが必要?』である。
自分の選択が本当に正しいのか不安に感じる時がある。それは、自分自身に対する自信が不十分な証拠なのかも。もし、積み重ねてきた層を信じられたら、不安が軽減できるはず。『人生に無駄な瞬間はないんだよ』と仰るたきいさんは輝いていた。それは、たきいさんの職業が俳優だからというだけではなく、今までたきいさんが積み重ねてきた経験が層となり、それが自信に繋がり放たれているからだ。私も静岡時代にもう少し早く携わることができていたら、更に充実した大学生活を送れていたかも、と思う時がある。
でも、今回の取材を振り返ると、静岡時代に出会うまでの時間も無駄ではないと思え、なんだか心が軽くなった。今は自分の未来が明白には見えていないけれど、後悔も失敗も含めた沢山の経験を積み、今の一瞬一瞬を大事にすることが豊かな将来に繋がると思う。
私たち大学生は、静岡県の次代を担う世代と言われるけれど、静岡県というまちがこれまでどのようにつくられてきて、今があるのか意外と知りません。静岡県をこれまで守り、つくってきた人たちが、これからの静岡県をより良くするために私たち大学生に問いたいことは何だろう。私たちはその問いからどんな答えを導きだせるのか。この企画では、静岡県のまちのキーパーソンの想いや知見に触れていきます。
Q.ゆたかな将来のためになにが必要?
静岡県立大学特集!
1987年4月20日
静岡薬科大学・静岡女子大学・静岡女子短期大学を統合して開学

「教養と経験」

「自助、互助、共助、公助。助け合いの心」

「全合成」

「平和」

「林」

「絶対的な自信」

「愛、勇気、努力」

「人とのつながり」

「若者の活力」
Q.ゆたかな将来のためになにが必要?

静岡英和学院大学
「世界のみんな!努力と根性だ!一人一人では単なる火だが二人そろえば炎となる!
炎となったみんなは無敵だ!」
炎となったみんなは無敵だ!」

常葉大学 「幅広い視野」
取材後記:「ゆたかな将来にするために、今できること」
常葉大学/山口奈那子

今回お話を伺ったのは静岡県舞台芸術センターSPACの看板俳優の一人、たきいみきさん。『今の学生が何を考えているのか知りたい。』という、たきいさんからの質問は『ゆたかな将来のためになにが必要?』である。
自分の選択が本当に正しいのか不安に感じる時がある。それは、自分自身に対する自信が不十分な証拠なのかも。もし、積み重ねてきた層を信じられたら、不安が軽減できるはず。『人生に無駄な瞬間はないんだよ』と仰るたきいさんは輝いていた。それは、たきいさんの職業が俳優だからというだけではなく、今までたきいさんが積み重ねてきた経験が層となり、それが自信に繋がり放たれているからだ。私も静岡時代にもう少し早く携わることができていたら、更に充実した大学生活を送れていたかも、と思う時がある。
でも、今回の取材を振り返ると、静岡時代に出会うまでの時間も無駄ではないと思え、なんだか心が軽くなった。今は自分の未来が明白には見えていないけれど、後悔も失敗も含めた沢山の経験を積み、今の一瞬一瞬を大事にすることが豊かな将来に繋がると思う。
Updated:2000年11月05日