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「ワークルールを知っておきたい3つの理由〜『ワークの掟』より」

わたしの「働きたい」を最大化する大学生必読本『ワークの掟』より
大学生や高校生への労働教育普及を支援する株式会社アウトソーシングの土井社長を突撃訪問!社会や会社がワークルールを学生へ広めることの意図と期待とは?実はワークルールは社会と会社と働くわたしをつなぐ良循環の起爆剤であり、新たな強みでした。

「ワークルールを知っておきたい3つの理由〜『ワークの掟』より」

土井 春彦さん(写真:左)
株式会社アウトソーシング 代表取締役会長兼社長。
2014 年4月から若年層への労働教育普及を目的に一般社団法人ワークルールへCSR 活動を行う。土井社長曰く、「ワークルールさんの良い所は求職側と求人側の両方の観点から講座を行うところ」。お酒が好き。

◉株式会社アウトソーシング
1997 年静岡市駿河区に設立。生産アウトソーシング事業を行い、生産の効率向上、ものづくり日本の発展を目指す。http://www.outsourcing.co.jp/

鈴木智子(写真:右)
静岡大学 大学院2年。静岡時代所属。院入学前は就職し働いていた時期がある。




幸運を呼ぶのは青い鳥だけにあらず


――ワークルールを知ることで、会社や社会、働き手にとってどんないいことがあるのでしょうか?
 
いつの時代も、特に学生世代は自分のやりたいことや夢を持っていますよね。就職すると、その夢と現実のギャップのようなものが発生するのですが、ひと時代前はどちらかというと会社や家族のために労働そのものを優先する時代でした。
 
しかし今では、自分のやりたいことを優先する時代に変わってきています。元々の雇用における既成概念が崩れてきたんです。となると、日本は法治国家ですから、働き手がルールをきちんと把握して、理解していくことが一層大事になってきます。ルールを知らないばかりに働き手のエゴになってしまっては、求職側も求人側もお互い不幸ですからね。
 
また、働き手や会社がワークルールを身につけることで、働き手や会社、社会の三者にとって良いスパイラルが生まれます。まず会社というのは、人を採用していかないと成長していきませんよね。人間はとった年は戻りませんが、会社は新しい人が入ることによってどんどん若返るんです。会社の持続性、発展につながる人たちが、働くことに対して良い理解のもとで入社するということは非常に重要なことです。雇用のミスマッチを減らせる可能性もありますからね。これは会社のパフォーマンスの向上につながる話です。最終的には、それらのイコールが社会貢献なんです。求職側も求人側もワークルールを知ることで、人が育ち、会社が育ち、社会がよくなっていくんです。

しかし、本来であれば会社が教えていかなくてはなりませんが、個々の会社は時間的な問題もあり出来ていないのが現状です。就職ガイダンスなど、自分たちの会社や仕事の内容を伝える場はあっても、もっとトータル的に労働法を含めた働く人の権利や義務、ルール、社会に出て働くとはどういうものかを伝える場はないわけです。


「ワークルールを知っておきたい3つの理由〜『ワークの掟』より」

――企業側でなかなか労働法が守られていない実情もありますよね。つい会社任せになってしまいますど、会社も全部を知っているわけではないということが、働き手や会社にとってのこれからの課題だと思います

そうですね。時代に伴い、雇用における考え方も労働法も変わります。さらに昔と違って、変化のサイクルも早いです。たった四、五年でも全く違います。そもそもブラック企業という言葉もなかったですから。

社会人になってからだと日々の業務に追われて生活のなかで埋没してしまう可能性がありますから、学生のうちにワークルールを身につけておくことが大切なんです。しかし、学生(求職側)はもちろん、企業側もなかなかその変化を把握することができません。だからこそ、一般社団法人ワークルールさんのような日々学生に接している人たちが、時代の流れに沿ったワークルールを広めていただくことを非常に期待しています。


「ワークルールを知っておきたい3つの理由〜『ワークの掟』より」

「ワークルールを知っておきたい3つの理由〜『ワークの掟』より」

――ワークルールを考えるうえで「権利を主張しすぎたら会社に嫌われるのでは」という不安もあります。会社のトップたる社長はワークルールをどう捉えていますか?

働くうえで権利を主張する前に義務を果たすというのは、企業側も全く同じことが言えます。例えば、企業側の従業員に対する義務は、労働法を遵守し、従業員が安心して働ける環境をつくることです。企業側は従業員に対して、生産性の向上など、仕事において最高のパフォーマンスを求めたいものです。ですが、そうであれば、まずは企業の義務を従業員に対して全うしなくてはなりません。

加えて、今の日本は少子化が進んでいます。企業の数が減っていかない限りは、企業は年々新卒者をとりにくくなります。今後は企業側もワークルールを守り、教えることが、少子化における採用活動の一つのアドバンテージになると思います。企業価値やブランドを上げうる可能性をワークルールは持っているんですよ。そしてその会社の発展が会社のある地域の発展へつながるわけです。それをどう活用するかは、働き手と会社次第なんです(了)


「ワークルールを知っておきたい3つの理由〜『ワークの掟』より」




■あわせて読みたい!ワークの掟シリーズ

わたしが働きたいと思う理由〜『ワークの掟』より
わたしの「働きたい」を最大化する大学生必読本:『ワークの掟』より「働く」には、自己欲求・社会欲求・生存欲求といわれる人間の三大欲求が集約されている。もともと人は働きたい生き物なの? 労働法の第一人者 大内伸哉先生に聞いた、人と労働の関係性。


静岡の社長直伝!時流を生き抜く術〜『ワークの掟より』
シリーズ:わたしの「働きたい」を最大化する大学生必読本『ワークの掟』ワークルールのあり方は、経済や社会と結びついている。そこで今回は、時流をサバイブしていくための経営学やワークルールの捉え方を、株式会社アルバイトタイムスの垣内康晴社長と株式会社サンロフト松田敏孝社長に伺いました。


デキる社会人は知っている。ワークルール四段活用〜『ワークの掟』より
普段、働いているときに実感する社会人のルールやモラルってどんなもの? 先輩の仕事術に学ぶ、ワークルールの「義務」の側面。株式会社静鉄ストアの看板社員 長嶋友唯さんに密着取材!しずてつストア千代田店の看板社員・長島友唯さんに聞いた!コミュニケーションと失敗の秘訣


▷『ワークの掟』制作協力

■一般社団法人ワークルール
2014年4月1日設立。
大学生、専門・専修学校生、高校生などの若者に対し、社会で働く上で必要な、ワークルールの基礎、多様な働き方の情報を身につける機会を提供している。また、労働法がわかりやすく解説した冊子『知っておきたい ワークルールの基礎知識』(通称:青い本)は現在静岡県版と全国版が発行され、キャリア支援関係者の他、大学・高校生のあいだで好評を得ている。
Webサイト→ http://www.workrule.jp

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