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静岡県の大学は、古代聖地の上に立っている!? 〜6千年前の静岡県地図を辿る〜

連続特集【静かな岡の神探し】(静岡時代:vol.39)

【本特集は全国学生フリーペーパーの祭典SFF2015にて「心惹かれる一冊」に選ばれました!!】
講評はこちら→ http://sff-web.com/kokoro.html

静岡県の大学は、古代聖地の上に立っている!? 〜6千年前の静岡県地図を辿る〜
6千年前の静岡県と大学の位置関係の謎!

大切な場所、触れてはならない場所というのは、時代が代わり、大切さの意味が変わってもなんとなく維持されるものだろう。
静岡県の地の拠点は、古代の信仰の拠点の上に知らず知らず建っている!?

<静岡県の大学の大半が6千年前の海岸線に沿って建っている不思議!>
静岡県の大学は、古代聖地の上に立っている!? 〜6千年前の静岡県地図を辿る〜
▲縄文海進期は海水面が高く、内陸まで広がった湾の海岸線に沿って信仰の場がつくられていた。ちょうどその上に、びっくりするくらいに現代の大学の立地が符合する。完全な例外は東海大学海洋学部だが、そういえばここは「海の大学」である。ぶれてない。なるほど、納得である。
※学術的裏付けはまだない大風呂敷です。


ただの深読みか?にしては辻褄が合いすぎる

図書館に行くと、『静岡県史』という一冊の厚さが広辞苑ほどあるたいへん立派な本が数十冊ずらーっと並んでいる。いちばん最初の巻である「通史編1・原始・古代」を開くとすぐに上のような地図が載っている。いまから9千〜6千年ほど昔、縄文海進と呼ばれた古代の静岡県の地形図である。当時の地球は温暖期で、海面の高さが現在より最大5メートル程度高く、内陸の相当部深くまでが海だったようだ(地形図見ると現在の久能山なんて独立した「島」になってますね)。
 
で、この古代の海岸線に現在の静岡県の地図を大雑把に重ねると、不思議なことに、そこには大学が建っていることが多いのである!もうお分かりと思うが、寺や神社も同じく多い。古代の日本人は、海と陸の「境界」の土地を神聖視し信仰の場をつくったという。現在の神社や寺が古代の沿岸地帯に集中するのは恐らく古代の名残りだ。時代が変わってもなんとなく「大切な場所」は手付かずで残されるだろう。後世の人間が大学をそのような土地に建てたのは偶然ではなさそうだ。



静岡市@縄文時代

<6千年前の海岸線を現在の静岡市の地図に重ねると……(だいたい)オカルトすれすれ都市解釈!>
静岡県の大学は、古代聖地の上に立っている!? 〜6千年前の静岡県地図を辿る〜
▲静岡県営の文化施設である東静岡駅前のグランシップと総合運動場。グランシップはかつて海の中にあって、巨大な船の形をしている。運動場はかつての陸にあり、新体育館が竪穴式住居をモチーフにしたデザイン。完全に偶然だろうけど、やたらと腑に落ちる。これが都市の無意識か。

都市は古代からの人々の信仰によって形作られる

上図は静岡市中心部の現在の地図と古代の地形図をものすごく大雑把に(すまん)重ねたものだ。グレーで塗った部分が古代の海、紙白の部分が陸地だったエリアだ。寺や神社と重なるように大学が建っている。

明治5年まで、駿府城には「駿府学問所」があった(『静岡時代37号』特集「時代は移れど学生は悩む、の系譜〜小和田美智子先生」内に明るいですが、「駿府学問所」はいわばのちの東京大学の原形になったような学校です)。地図を見る限り、旧幕府の政治的中心都市はどうも、浅間神社〜清水山にかけての、呉服町〜鷹匠町静鉄沿線「信仰の一本道」に沿ってできあがっているようだ。同エリアは現在でも繁華街や閑静な住宅地が続く。双璧は久能山エリア。日本創世神話で有名な草薙神社のすぐ隣りに建っている県立大は象徴的だ(同大は古墳群でもある)。

わざわざ地図を開かずとも、街中を歩いていて、ひとつ通りを超えると「なんか雰囲気が変わったぞ」みたいなことって普通にある。案外そこは古代から続く信仰の境界線かもしれない。


【編集長と副編集長が実際に歩いてみた!】▶︎▶︎

静岡県の大学は、古代聖地の上に立っている!? 〜6千年前の静岡県地図を辿る〜




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