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大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)

◉担い手不足解消の鍵は大学合同授業にアリ!
介護の担い手不足に大学生世代として向き合うべく、介護を専門的に学ぶ学生とそうでない学生、また介護職員が結集!皆で“教養としての介護”を学ぶ授業について話し合いました!

大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)
△最前列右から、《介護の未来ナビゲーター》の佐野さんと齋藤さん、介護職員の長島さんです。

■セッション協力
▷静岡大学フューチャーセンター
年代、職種も様々な人たちが対等な立場で対話し、地域課題について未来思考する場つくりを行う。
https://ja-jp.facebook.com/shizudai.futurecenter

▷介護の未来ナビゲーター
若い介護職員が介護職の魅力などを情報発信し、若い世代の介護や介護業界への興味•関心を高めることを目的に静岡県が発足。
https://www.pref.shizuoka.jp/kousei/ko-220/shigotozukan/navigator/




大学生が「学びたい介護」とは何か?


超高齢社会に生きる若い世代として、これからは「介護」をめぐる制度や話題についても、社会の一員の教養として捉えることが必要になってくるかもしれません。おそらくこれはほぼ確実な私たちの未来です。その前提に立つと、私たちは今、学部・学科を問わずどのような機会を設けて介護を学べば良いのか。いわば、介護の授業計画化。大学のカリキュラムに教養としてどう組み込むことができるか。

今回は、多様な人々が対等な立場で対話し、議論を行う静大フューチャーセンターのファシリテーションのもと、大学生・介護職員が徹底議論! 導入として、静岡県介護保険課・粳田さんから、介護職員を取り巻く状況についての説明が。2025年には、現在の約1・5倍、約6万8千人の介護職員が求められることを共有しました。


大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)


学生が関心を持たざるをえない入り口を作る


まず最初は「介護について関心を引き出すにはどんな授業が良いか」について考えました。キャリアデザインで介護職の映像を流したりして紹介する、介護施設の面白い取組みを知る、自分の家族に介護が必要になった時どうすれば良いかを学ぶ、などの意見が出ました。「介護は真面目に考えなくてはいけない分野」という考え方にとらわれず、かつ、学生が直接的な関わりを持ちやすいテーマ設定が有効そうです。

大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)

大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)


専門横断型で介護を捉える


さらに、「大学間連携で行う」ことを前提とした授業内容についても検討しました。参加学生からは、「様々な大学生が集まるのであれば、例えば経済学や民俗学など、それぞれが専門的に学んでいる分野から介護を捉える講義があったら面白いのではないか」という意見も。例えばお年寄りの人生を通して、過去の歴史や風俗などを学ぶこともできそうです。大学連携機関である、ふじのくに地域・大学コンソーシアムでも、複数大学合同での集中講義を開講するなど、専門領域を横断した学びの機会を創り出しています。

大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)
△「介護に関する課題の解決を考えるなど、大学生一人ひとりがプロジェクトを持てば、そこから知識や理解を深めていけるのでは」と静岡大学の奥洞さん。

今後、「介護」も一つのテーマとして同様の形での授業実現の可能性はありそうです。今回の議論に参加していた静岡県立大学短期大学部1年・田中圭一郎さんは「自分の学ぶ介護福祉について、専門に学んでいない人も一緒に学べる機会があれば、お互いの刺激になるのでは。大学合同授業の構想はぜひ実現させたい」と話していました。大学生発で介護を学ぶ授業が実現したら、静岡県の介護の世界に大きな影響を与えるかもしれません。今回の議論のその後にも要注目です(了)


大学生による介護の授業化計画〜教養のための介護入門(3)


■あわせて読みたい!教養のための介護入門シリーズ


もしも大切な人に介護が必要になったら?〜教養のための介護入門(1)
◉静岡県介護保健課に直撃!大学生からはじめる介護入門
大学生にとって「介護」はまだまだ先のこと。そう思っている大学生必読です!静岡県介護保険課の粳田一博さんに介護の仕事、社会課題としての介護の現状を聞きました。


特別講義!〜介護福祉の捉え方〜教養のための介護入門(2)
◉特別講義!〜介護福祉の捉え方〜『社会活動』と『介護』の関係とは?
地域社会の運営においても、「介護」は重要なテーマのひとつ。今回は静岡県立大学短期大学部社会福祉学科・鈴木俊文先生に、学生の地域での活動と介護の関わりについて聞きました。







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