静岡の街から
働く私の静岡時代 〜株式会社サンロフト〜◎
■働く私の静岡時代〜静岡県にある、ないと困る大事な仕事〜
静岡県焼津市にある株式会社サンロフトは、企業や自治体のHPや商品のPRサイトを制作するほか、近年のクラウド化に伴うシステム開発を行うIT企業だ。サンロフトでは、企画営業やプログラマー、WEBデザイナーなどを募集している。広報・マーケティングを行う職種もあり、IT企業といっても文理を問わない。
とはいえ、IT企業のイメージは「理系」「男性が多い」「システム開発」……。「IT企業で働く」ってどういうことでしょうか。
▲1992年創業。現在、50人ほどの体制で事業を行っています。
サンロフトの事業はWEB制作、システム開発、IT教育が主な柱だが、もともとは販売管理や在庫管理、顧客管理など企業の中枢を担うようなデータをシステム化して管理する会社だった。
サンロフトが創業した1992年当時は、パソコンが企業や家庭に普及していったIT革命の時代。インターネットはまだなかったけれど、コンピュータのコンパクト化や、ソフトフェアもワープロだけでなく家計簿や教育ソフトが生みだされた。その数年後、インターネットが普及し始め、「通信する」という世界が学術界から一般へと広がった。ちなみに当時、爆発的に普及したのがWindows95。
「ただその頃は、HP制作といっても社名だけがサイト上に載っていればいいような時代。徐々に言葉や画像、あらゆるツールを使って、何をしている会社なのかを語る必要が出てきました。検索と情報の価値を他社と競争するようになってきたんです。インターネットの進化がIT企業のビジネスに大きく影響を与えましたね」
そう話してくれたのは、入社20年以上のキャリアを持つ広報・マーケティング室室長の鈴木あゆみさん。実は鈴木さんは、もともとは人に勧められ入社し、ITに関する興味はなかったと言う。
「とりあえず縄跳びで跳び続ける感じで、出来るだけ跳んでみよう。ちょっとずつ前進してみようという考え方で続けてきました」
現在はサンロフトの広報の要として、部門ごとの事業戦略会議へ参加、企画実行から完成までのスケジュールや〆切に間に合うように、プレスリリース用の資料等の作成も行っている。


なかでも近年サンロフトが注力しているのが、メディア・マーケティング事業。
ITの活用が浸透した現在は、「ITといえばシステム開発」という時代から、「情報の価値創造において、いかにITを活用するか」の時代に入った。
例えば、IT化の遅れや保育士不足に悩む幼稚園や保育園にITを導入するなど、保育士が子どもたちを育み、保護者と向き合う時間を創出する。WEB制作やタブレットの活用だけでなく、企業から協賛を募り、全国の園長・先生方に向けたフリーペーパー『パステルIT新聞』の発行も行っている。
「新聞つくるか、あゆみさんお願いね」
「『パステルIT新聞』は社長のこの一言から動き出したんですよ。IT企業が新聞?と周囲も思っていたと思いますが、以前からやってみたいという気持ちが私にはあったようで、早速挑戦してみたんです。」
2008年から事業を担当し、毎月新聞を発行し続けているという鈴木さん。
事業は保育園や幼稚園一軒一軒に電話をかけ、『パステルIT新聞』の購読のお願いからのスタート。当初は「ITが苦手だから」「教育は手書き文化」などと言われたこともあったそうだが、7年経って、理解者も増え始め、会社全体からも可能性を感じてもらえるようになったと言う。

「最近、先生たちから『ITを活用したい』『民間企業のいいところを取り入れたい』という声を聞くんです。
社会の変化に応じて保育現場も環境を変えていく必要が高まってきているのだそうです」
「私たちは教育は語れないけれど、保育現場のIT化を支援することで、現場の環境を変えていくお手伝いができれば嬉しい」
事業担当を務める鈴木あゆみさんはITの可能性を語る。

時流に合わせビジネスモデルも変動してきたIT業界。サンロフトの松田敏孝社長は、「時流にのる」「挑戦」を主なキーワードにしている。短期的な視点ではなく、長期的な視点で会社を俯瞰するという考え方だ。これはサンロフトが目指す取引企業のお客様に喜んでいただくことに直結する。
「昔の労働は「レイバー」と言い、肉体労働が主流でした。それが知識や技能を導入して仕事をする「ワーク」になった。これからは「プレイ」の時代です。よりクリエイティブな働き方が求められ、そういう仕事が高い付加価値を生んでいく」
IT業界に30年以上携わる松田敏孝社長は、この考え方がとても好きなのだそうだ。
「自分にしかできないプロフェッショナルになれたら最高なんじゃないかな」

サンロフトの取り組みが時流を掴んだと言える一つの例は、幼稚園や保育園におけるIT化支援。『パステルIT新聞』は、IT化の遅れや保育士不足といった教育保育現場の社会課題を広く認識させる動きに結びついている。
時流を掴むのは容易ではなく、時に失敗する場合もあるが、決断して実行に移すことで次の課題が見えてくる。サンロフトが求めるのは、そうした時流や挑戦を追究する社長の考え方に共感できる人、「ないもの」をつくろうと考えられる人だ。
仕事は自分の価値を求めるものではなく、「人が求める価値」を追求すること。「時流」「挑戦」は、自らと仕事の価値を創造するためのキーワードだ。
サンロフトは多分野のメーカーとタイアップをしながら、ITを通し価値を創造し続けている。

■株式会社サンロフト
※募集期間や募集人数などの詳細はHPをご覧下さい
価値観を共有し、ITを活用した価値を創造する
静岡県焼津市にある株式会社サンロフトは、企業や自治体のHPや商品のPRサイトを制作するほか、近年のクラウド化に伴うシステム開発を行うIT企業だ。サンロフトでは、企画営業やプログラマー、WEBデザイナーなどを募集している。広報・マーケティングを行う職種もあり、IT企業といっても文理を問わない。
とはいえ、IT企業のイメージは「理系」「男性が多い」「システム開発」……。「IT企業で働く」ってどういうことでしょうか。
サンロフトの事業はWEB制作、システム開発、IT教育が主な柱だが、もともとは販売管理や在庫管理、顧客管理など企業の中枢を担うようなデータをシステム化して管理する会社だった。
サンロフトが創業した1992年当時は、パソコンが企業や家庭に普及していったIT革命の時代。インターネットはまだなかったけれど、コンピュータのコンパクト化や、ソフトフェアもワープロだけでなく家計簿や教育ソフトが生みだされた。その数年後、インターネットが普及し始め、「通信する」という世界が学術界から一般へと広がった。ちなみに当時、爆発的に普及したのがWindows95。
「ただその頃は、HP制作といっても社名だけがサイト上に載っていればいいような時代。徐々に言葉や画像、あらゆるツールを使って、何をしている会社なのかを語る必要が出てきました。検索と情報の価値を他社と競争するようになってきたんです。インターネットの進化がIT企業のビジネスに大きく影響を与えましたね」
そう話してくれたのは、入社20年以上のキャリアを持つ広報・マーケティング室室長の鈴木あゆみさん。実は鈴木さんは、もともとは人に勧められ入社し、ITに関する興味はなかったと言う。
「とりあえず縄跳びで跳び続ける感じで、出来るだけ跳んでみよう。ちょっとずつ前進してみようという考え方で続けてきました」
現在はサンロフトの広報の要として、部門ごとの事業戦略会議へ参加、企画実行から完成までのスケジュールや〆切に間に合うように、プレスリリース用の資料等の作成も行っている。
なかでも近年サンロフトが注力しているのが、メディア・マーケティング事業。
ITの活用が浸透した現在は、「ITといえばシステム開発」という時代から、「情報の価値創造において、いかにITを活用するか」の時代に入った。
例えば、IT化の遅れや保育士不足に悩む幼稚園や保育園にITを導入するなど、保育士が子どもたちを育み、保護者と向き合う時間を創出する。WEB制作やタブレットの活用だけでなく、企業から協賛を募り、全国の園長・先生方に向けたフリーペーパー『パステルIT新聞』の発行も行っている。
「新聞つくるか、あゆみさんお願いね」
「『パステルIT新聞』は社長のこの一言から動き出したんですよ。IT企業が新聞?と周囲も思っていたと思いますが、以前からやってみたいという気持ちが私にはあったようで、早速挑戦してみたんです。」
2008年から事業を担当し、毎月新聞を発行し続けているという鈴木さん。
事業は保育園や幼稚園一軒一軒に電話をかけ、『パステルIT新聞』の購読のお願いからのスタート。当初は「ITが苦手だから」「教育は手書き文化」などと言われたこともあったそうだが、7年経って、理解者も増え始め、会社全体からも可能性を感じてもらえるようになったと言う。

「最近、先生たちから『ITを活用したい』『民間企業のいいところを取り入れたい』という声を聞くんです。
社会の変化に応じて保育現場も環境を変えていく必要が高まってきているのだそうです」
「私たちは教育は語れないけれど、保育現場のIT化を支援することで、現場の環境を変えていくお手伝いができれば嬉しい」
事業担当を務める鈴木あゆみさんはITの可能性を語る。
仕事に求められるのは、時流を掴み、挑戦する力
時流に合わせビジネスモデルも変動してきたIT業界。サンロフトの松田敏孝社長は、「時流にのる」「挑戦」を主なキーワードにしている。短期的な視点ではなく、長期的な視点で会社を俯瞰するという考え方だ。これはサンロフトが目指す取引企業のお客様に喜んでいただくことに直結する。
「昔の労働は「レイバー」と言い、肉体労働が主流でした。それが知識や技能を導入して仕事をする「ワーク」になった。これからは「プレイ」の時代です。よりクリエイティブな働き方が求められ、そういう仕事が高い付加価値を生んでいく」
IT業界に30年以上携わる松田敏孝社長は、この考え方がとても好きなのだそうだ。
「自分にしかできないプロフェッショナルになれたら最高なんじゃないかな」

サンロフトの取り組みが時流を掴んだと言える一つの例は、幼稚園や保育園におけるIT化支援。『パステルIT新聞』は、IT化の遅れや保育士不足といった教育保育現場の社会課題を広く認識させる動きに結びついている。
時流を掴むのは容易ではなく、時に失敗する場合もあるが、決断して実行に移すことで次の課題が見えてくる。サンロフトが求めるのは、そうした時流や挑戦を追究する社長の考え方に共感できる人、「ないもの」をつくろうと考えられる人だ。
仕事は自分の価値を求めるものではなく、「人が求める価値」を追求すること。「時流」「挑戦」は、自らと仕事の価値を創造するためのキーワードだ。
サンロフトは多分野のメーカーとタイアップをしながら、ITを通し価値を創造し続けている。
[筆者・河田弥歩(静岡大学人文社会科学部)]
■株式会社サンロフト
創業 | 1992年 |
従業員数 | 52人 |
事業内容 | WEBサイト制作、システム開発、幼稚園・保育園のIT化支援 | 職種 | 営業、デザイン、開発、広報・マーケティング、総務・経理 | 仕事内容 | WEBサイト制作、システム開発ほか | 給与 | 月給215,000円〜(大学卒)ほか |
問い合わせ | http://www.sunloft.co.jp/ |
もう一度歩きたくなる、「エッシャーの世界」〜静岡市美術館〜
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Updated:2015年11月11日 静岡の街から