静岡の街から
ハタチの社会見学〜 さわやか株式会社本社工場 〜
ハタチの社会見学(2)
■炭焼きレストランさわやか工場にやってきた!!
〜さわやかのおいしさの秘密に迫る!〜

炭焼きレストランさわやかは静岡県内に28店舗を構える、静岡に根付き多くの人に愛されているレストランです。「さわやか」という店名や「げんこつ・おにぎりハンバーグ」といったユニークな名前も印象に残るもので、多くの人が知っているのではないでしょうか。今回さわやかのハンバーグのおいしさを探るべく『静岡時代』編集部が訪れたのは袋井市にある「さわやか本社工場」。実はさわやかのハンバーグのすべてがこの本社工場でつくられ、毎日出荷されているのです!
■『「さわやか」が目指すこれからの「さわやか」』

さわやかは現在静岡県内だけで展開しているのですが、実は静岡にしか出せない理由と出さない理由の両方あるんです。まず静岡にしか出せない理由としては、さわやかのすべてのハンバーグを袋井のこの工場で製造して発送しているため、安全面、費用面ともに静岡県内が今の限度であるということです。さわやかのシンプルな味は全国どの地域でも愛される味だと思っていますが、やはりそのおいしさは安全性と鮮度にこだわっていることで実現できている味なので、他の地域に拡大したときに今と同じようにできるのかというところで店舗拡大には慎重になっています。
また、社長の理念が「地域一番店をつくる」ことであるため、まずは静岡の人たちに認めてもらえるようなお店をつくることを一番に考えています。今のさわやかは「地域を代表するハンバーグ屋さん」というイメージが強いと思います。実際「げんこつ・おにぎりハンバーグ」が全体の65%を占めていて、半数以上のお客様がそれを食べにさわやかに来ていると思います。でもこれからさわやかが生き残っていくためには「げんこつハンバーグのお店」だけではなくサービスの充実が必要不可欠だと思います。従業員とお客様の距離がもっと縮まって、この人に会いに来るためにさわやかに来たといわれるようなお店にしていきたいですね。

(1)社会見学スタート!

▲今回工場の案内をしてくださるのは商品部次長の神谷謙一郎さん。ハンバーグを製造する機械はひとつながりのもので、どこでどんな作業が行われているのか丁寧に説明してくださいました。
(2)牛肉の確認

▲工場に運ばれた肉の箱には、バーコードが付いています。ここから、いつ、どこの工場から来た、どの牛の肉なのかをすべて確認できます。
(3)解凍

▲解凍室で一日かけて肉を解凍します。水蒸気を使って解凍することで、肉の細胞を壊さずに鮮度を保ちながら解凍できるそうです。
(4)エアシャワー

▲ここはエアシャワー室。ここから先は生産者の方しか入れないようです。私たちはガラス越しにハンバーグを追いましょう!
(5)重量3〜5kgのかたまり肉

▲大きな肉のかたまりが登場!かたまり肉を使用するのは、表面を殺菌することで、より安全なハンバーグにするためです。
(6)オーストラリア産牛肉

▲ちなみに、肉はオーストラリアで穀物肥育された牛を使用しています。一頭から約10kgしか取れないのだそう。
(7)牛肉のカット

▲まずはかたまり肉をフレーク状にカットします。写真はカットされた肉が出てきているところ。
(8)スパイス追加

▲次に香辛料をまぶします。さわやかのハンバーグはお子様用以外はすべて香辛料だけしか混ぜない牛肉100%のハンバーグです。
(9)ミンチ

▲ミンチにすることで、子どもからお年寄りまで食べやすい食感にしています。げんこつハンバーグ(250g)はお年寄りにも人気!


「炭焼きハンバーグレストランさわやか」というお店の名前には創業者である富田重之社長の想いが込められています。「爽やか」の意味は「自然のいきいきとした状態」。ここから、お客さんに食事を通じていきいきと元気になってもらいたい、そして従業員にもいきいきと働いてほしいという願いを店名に掲げたのです。また、さわやかのシンボルマークはよく見ると「爽」の字が違っています。「メ」を「人」に変えてしまうことで、人が集まって大きなものを創る、つまりみんなで地域一番店を創るという願いを込めたのです。富田社長は一号店を作る前から店の名前とシンボルマークを考えていたとか。想いの強さが感じられますね。
(10)仕分け

▲大まかな丸状にかたちが整えられ重さによって仕分けられます。重さの差が5g以上あると、もう一度ミンチの中からやり直しです。(写真下のハンバーグがやり直し!上が合格ハンバーグ)
(11)安全性の確認

▲よく見ると白いチューブが通っており、ここからアルコールが噴射されてコンベアを清潔に保っています。安全性にこだわっていますね。
(12)げんこつハンバーグの原型

▲最後に型に押されてフットボールのような形のげんこつハンバーグが出来上がります。赤みがかっています!
(13)安全性の再確認

▲出来上がったハンバーグは金属探知機に通して、異物混入がないかを確認します。ここでも安全性へのこだわりがわかりますね。
(14)配送

▲一つ一つ丁寧にトレーに詰められます。その数、一日約一万個!その日のうちに県内28店舗に配送されます。
■見学を終えて……

今回の取材を通して、徹底した安全管理や品質へのこだわり、そして静岡の一番店を目指すという真摯は姿勢がさわやかのハンバーグのおいしさの秘密なのではないかと思いました。私は他県から静岡に来たときに、初めてさわやかの存在を知ったのですが、これほど地域にこだわって、そして実際に地域に根付き多くの人々に愛されているお店はなかなかないと思います。さわやかは静岡の一つの文化とも言えるのではないでしょうか。
[取材/文]静岡大学4年 度曾由貴(わたらいゆき)
■炭焼きレストランさわやか工場にやってきた!!
〜さわやかのおいしさの秘密に迫る!〜
炭焼きレストランさわやかは静岡県内に28店舗を構える、静岡に根付き多くの人に愛されているレストランです。「さわやか」という店名や「げんこつ・おにぎりハンバーグ」といったユニークな名前も印象に残るもので、多くの人が知っているのではないでしょうか。今回さわやかのハンバーグのおいしさを探るべく『静岡時代』編集部が訪れたのは袋井市にある「さわやか本社工場」。実はさわやかのハンバーグのすべてがこの本社工場でつくられ、毎日出荷されているのです!
■『「さわやか」が目指すこれからの「さわやか」』
さわやかは現在静岡県内だけで展開しているのですが、実は静岡にしか出せない理由と出さない理由の両方あるんです。まず静岡にしか出せない理由としては、さわやかのすべてのハンバーグを袋井のこの工場で製造して発送しているため、安全面、費用面ともに静岡県内が今の限度であるということです。さわやかのシンプルな味は全国どの地域でも愛される味だと思っていますが、やはりそのおいしさは安全性と鮮度にこだわっていることで実現できている味なので、他の地域に拡大したときに今と同じようにできるのかというところで店舗拡大には慎重になっています。
また、社長の理念が「地域一番店をつくる」ことであるため、まずは静岡の人たちに認めてもらえるようなお店をつくることを一番に考えています。今のさわやかは「地域を代表するハンバーグ屋さん」というイメージが強いと思います。実際「げんこつ・おにぎりハンバーグ」が全体の65%を占めていて、半数以上のお客様がそれを食べにさわやかに来ていると思います。でもこれからさわやかが生き残っていくためには「げんこつハンバーグのお店」だけではなくサービスの充実が必要不可欠だと思います。従業員とお客様の距離がもっと縮まって、この人に会いに来るためにさわやかに来たといわれるようなお店にしていきたいですね。
早川和良(はやかわかずよし)さん
営業本部次長。さわやかの工場から店舗のことまで様々な質問に丁寧に答えてくださった早川さん。
富田社長の理念を受け継ぎ、お話をうかがっているとさわやかに対する熱い想いが伝わってきました。
さわやか株式会社本社工場
住所:静岡県袋井市宇刈137番地
TEL:0538-49-5311
営業本部次長。さわやかの工場から店舗のことまで様々な質問に丁寧に答えてくださった早川さん。
富田社長の理念を受け継ぎ、お話をうかがっているとさわやかに対する熱い想いが伝わってきました。
さわやか株式会社本社工場
住所:静岡県袋井市宇刈137番地
TEL:0538-49-5311

(1)社会見学スタート!
▲今回工場の案内をしてくださるのは商品部次長の神谷謙一郎さん。ハンバーグを製造する機械はひとつながりのもので、どこでどんな作業が行われているのか丁寧に説明してくださいました。
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(2)牛肉の確認
▲工場に運ばれた肉の箱には、バーコードが付いています。ここから、いつ、どこの工場から来た、どの牛の肉なのかをすべて確認できます。
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(3)解凍
▲解凍室で一日かけて肉を解凍します。水蒸気を使って解凍することで、肉の細胞を壊さずに鮮度を保ちながら解凍できるそうです。
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(4)エアシャワー
▲ここはエアシャワー室。ここから先は生産者の方しか入れないようです。私たちはガラス越しにハンバーグを追いましょう!
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(5)重量3〜5kgのかたまり肉
▲大きな肉のかたまりが登場!かたまり肉を使用するのは、表面を殺菌することで、より安全なハンバーグにするためです。
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(6)オーストラリア産牛肉
▲ちなみに、肉はオーストラリアで穀物肥育された牛を使用しています。一頭から約10kgしか取れないのだそう。
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(7)牛肉のカット
▲まずはかたまり肉をフレーク状にカットします。写真はカットされた肉が出てきているところ。
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(8)スパイス追加
▲次に香辛料をまぶします。さわやかのハンバーグはお子様用以外はすべて香辛料だけしか混ぜない牛肉100%のハンバーグです。
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(9)ミンチ
▲ミンチにすることで、子どもからお年寄りまで食べやすい食感にしています。げんこつハンバーグ(250g)はお年寄りにも人気!


「炭焼きハンバーグレストランさわやか」というお店の名前には創業者である富田重之社長の想いが込められています。「爽やか」の意味は「自然のいきいきとした状態」。ここから、お客さんに食事を通じていきいきと元気になってもらいたい、そして従業員にもいきいきと働いてほしいという願いを店名に掲げたのです。また、さわやかのシンボルマークはよく見ると「爽」の字が違っています。「メ」を「人」に変えてしまうことで、人が集まって大きなものを創る、つまりみんなで地域一番店を創るという願いを込めたのです。富田社長は一号店を作る前から店の名前とシンボルマークを考えていたとか。想いの強さが感じられますね。
(10)仕分け
▲大まかな丸状にかたちが整えられ重さによって仕分けられます。重さの差が5g以上あると、もう一度ミンチの中からやり直しです。(写真下のハンバーグがやり直し!上が合格ハンバーグ)
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(11)安全性の確認
▲よく見ると白いチューブが通っており、ここからアルコールが噴射されてコンベアを清潔に保っています。安全性にこだわっていますね。
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(12)げんこつハンバーグの原型
▲最後に型に押されてフットボールのような形のげんこつハンバーグが出来上がります。赤みがかっています!
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(13)安全性の再確認
▲出来上がったハンバーグは金属探知機に通して、異物混入がないかを確認します。ここでも安全性へのこだわりがわかりますね。
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(14)配送
▲一つ一つ丁寧にトレーに詰められます。その数、一日約一万個!その日のうちに県内28店舗に配送されます。
■見学を終えて……
今回の取材を通して、徹底した安全管理や品質へのこだわり、そして静岡の一番店を目指すという真摯は姿勢がさわやかのハンバーグのおいしさの秘密なのではないかと思いました。私は他県から静岡に来たときに、初めてさわやかの存在を知ったのですが、これほど地域にこだわって、そして実際に地域に根付き多くの人々に愛されているお店はなかなかないと思います。さわやかは静岡の一つの文化とも言えるのではないでしょうか。
[取材/文]静岡大学4年 度曾由貴(わたらいゆき)
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働く私の静岡時代〜株式会社 サンロフト〜
JR三島駅〜日本大学三島キャンパス〜極私的、古地図研究会
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Updated:2015年05月26日 静岡の街から